2017年01月31日

ローソン「ぷりぷり海老かつバーガー」「いちごショコラのサンド」

ローソン「ぷりぷり海老かつバーガー」「いちごショコラのサンド」

新商品が出ていたので買いました。

「ぷりぷり海老かつバーガー」
まちかど厨房の商品です。
まちかど厨房のあるローソンはなかなか無いけど、
今日行った所にはありました。
珍しいなと思って覗いたのだが
なんか弁当もサンドイッチもがっつり系が多くない?
わりと小さめに見えたこちらを選んでみた。

パンがつやつやして美味しそう。
ちょっと温めてもらいました。

さて一口。
んー。衣がちょっと味濃い。
ソースが辛いのか衣自体に味がついているのかは分からないが。

海老はたしかにぷりぷりです。
しかも小サイズの海老が丸ごと何匹も入ってる。
(たしかマクドのえびフィレオはえびそのままでは無かったような)

パンはロールパンみたいな柔らかめの生地ですが、
ふっくらで歯応えもしっかりしてパサパサもなく、
そのままでも十分食べられる味だと思います。

海老かつはソースが染み込ませてあるのかな?それとも袋に入って売られているせいなのか?サクサクではなくしなっとしている。
サクサクならもっと良かったのだが…
ビニール袋入りだし、仕方ないか。

海老かつの上にはタルタルソースがかかっています。
このタルタルソースも、
ゆで卵や玉ねぎが大きめに刻まれているので具材が楽しめます。
ただ、味はちょっと塩辛い。個人的にはもっとさっぱり酸味を効かせてくれるといいなぁ。

それから、海老かつの下は千切りキャベツとデミグラスソースがあります。
トマトデミグラスソース、とあったけどトマトの味はないですね…
ウスターソースみたいなスパイシーな香りがします。
これもしょっぱいめだな。甘めにしてくれるといいんだけど。

どうしてもマクドのえびフィレオと比較してしまうのですけど、
えびフィレオと比べると
パンはこちらの方がふっくらで美味しい(マクドのは薄くてカサカサ)。
えびもぷりぷりで贅沢でこちらが断然美味しい。
しかし衣が分厚すぎ、味が塩辛く、べちょっとしているのが残念でした。

まちかど厨房ってコンセプトがよくわからないのですが、
作りたてを売りにするなら、
もうちょい野菜サンドイッチとかラップサンドみたいな、
カフェっぽいヘルシー系のも置いてほしいなぁと思いました。
ぱっと見、普通の弁当との住み分けができてないような気がしたので。
(後で調べたら、弁当は美味しいという評判みたいですが…
なんせ量が多い。女子は買いにくい。
実際あんまり売れてなさそうに見えました)


さて次。
「いちごショコラのサンド」
いちごのサンドはこの時期どこの店でも見かけますが、
ショコラサンドはあまり見ないので買ってみました。

見た目はあんまり普通のいちごサンドと変わらない。
買ったときは、ホワイトチョコとカスタードかと思っていたのですが、
よく見るとホイップがほんのりチョコレート色。
このチョコ風味ホイップとカスタード、いちごが挟んであります。
さていただきます。

んー、チョコ甘ーい。
いちごの甘酸っぱさがチョコの甘さと好相性。
…とそのときよく見たら、
チョコホイップの奥にとろーり濃い焦げ茶色のチョコレートソースを発見。
ホイップにしてはチョコ味がやけに強いなと思っていたら、チョコそのままソースだったのね。

チョコソースの主張が強いので、
カスタードの味はあんまりよくわからないです。
全体的にチョコクリームのショートケーキを食べている気分でした。

普通のいちごサンドはいちごが主役、という感じですが
こちらはチョコが主役をおびやかしているような(笑)
見た目に騙されますが、
これは立派なチョコスイーツですな。
チョコ好き、チョコのショートケーキ好きにはいいかと思います。

私個人としては、普通のいちごサンドの方がいちごが味わえて好きかなぁ。
でも何となくバレンタインぽいからいいかと思ってしまった(笑)

チョコのビスケットも気になるのでまた買おうと思います
(ここには置いてませんでした)

というわけで今日もごちそうさまでした。ありがとう~

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2017年01月30日

ミスド「焼きマシュマロチョコレート チョコアーモンド」「ショコラデニッシュ チョコ」(ちょい温めがおすすめ)

ミスド「焼きマシュマロチョコレート チョコアーモンド」「ショコラデニッシュ チョコ」

ミスドの新商品。
(正月明けから出てるけど…)
気になっていたけど、ミスドに行く機会が無くてなかなか買えませんでした。
チョコだのショコラだの、名前がややこしい…

「焼きマシュマロチョコレート チョコアーモンド」

去年もたしかマシュマロのピザみたいなのが出ていたと思うのですが、気づいたら終わってました。

今年もマシュマロってことは好評だったのかな?
リベンジのつもりで買いました。

見た目はエンゼルパイみたいだな。
(エンゼルパイは食べたことないけど)
チョコ色のドーナツに白いマシュマロが挟んであります。
ちょっと小さめ?

チョコ生地のドーナツの上には更に一部チョココーティングがかけられて、アーモンドが乗せられています。
上のチョココーティングはストロベリーのもあったけど、
マシュマロ本来の味をみたかったのでノーマルチョコにしました。
さていただきます。

ふむ。
不思議な食感。
ドーナツはサックリ、マシュマロはびよーん。

ドーナツ部分は固めのオールドファッション、という感じ、
かじると外側はサックリだが、口に入るとちょっとモソモソする。
ケーキとクッキーを足して2で割ったような。

中のマシュマロは一回加熱してあるせいなのか、
お菓子のマシュマロみたいにふわふわではなく、
ガムみたいにねっちょり、びよーんと伸びます。
マシュマロがもっと甘ったるいかと思っていたけど、
むしろチョコ味のドーナツ生地の方が甘いかな?
でも外がけのチョコはビターなので、後味はそんなにくどくない。

外側のアーモンドはあんまりかかっていないので、
アクセントというには足りないかなと思います。
中に一緒に挟んでくれても良かったかも。

見た目は小さめですが、オールドファッション的なドーナツなので密度は濃いです。
全部いっぺんに食べるのはきついような。
外側のサックリと中身のびよーんがなかなか面白い商品でした。

ちなみに冷凍してみたところ、
マシュマロ部分がガリガリに固くなり、
クリスマスケーキのサンタさん(砂糖の塊みたいな飾りね)のようになってしまった。
ドーナツ生地も油臭くなり、冷凍はイマイチでした。

逆にレンジでちょっと温めてみると、
おお、これはナイス。
ドーナツはサクッふわっ、
中のマシュマロはとろとろ。
油のにおいもなく、
劇的に美味しくなりました。

ただ、温め過ぎると外側のチョコと中のマシュマロがでろんでろんに…(笑)
5秒か10秒くらいで十分です。
マシュマロが一番先にとろけてくるので、
レンジを見ながらちょっとマシュマロ垂れそう、ってくらいで止めるのがベスト。
マシュマロは適度にとろんとなりながら、外のドーナツはへにょへにょにならず、外がけのチョコのカリカリも保たれた状態で食べられる。
外側のサクッ、ふわっ、
中身のびよーんとろーん、
の対比がより際立って美味しかったです。


さて次。
「ショコラデニッシュ チョコ」

んー?見た目地味ですね(笑)
ショコラ味のデニッシュ生地に線状にチョコソースがかけられています。

こちらは、ホイップを挟んであるバージョンがありましたが、
お店の看板には生地のサクサク感がウリ、とあり、
生地をそのまま味わいたいのでシンプルな方にしました。
さていただきます。

おお、かなりサクサク。
クロワッサンとかパイみたいな感じでボロボロこぼれる。

しかし内側は、ハード系のパンのように力強い歯応え。
一昔前に出ていたブルックリン何やら(名前忘れたけどクロワッサン×ベーグルの商品)みたいな感じで
どっちかいうとドーナツっていうかパンとかパイに近いですね。

そんなに甘ったるくないのがいい。
むしろ上にはチョコソースではなく
塩味とかゴマにでもした方がいいのではと思ってしまうくらい。
っていうか、プレーンも出してくれんかな。
ホイップ無しの方が美味しいと思います。

こちらもちょっと温めてもみたんですけど、
10秒くらいだと外側はサックリ感はそのまま、
中のチョコがちょっととろけて美味しいです。
(ホイップ入りのは温められないと思うけど)
しかしながら、食べながら油がじゅわっと口ににじみ出てきて若干くどかった気も…。

どちらもノーマルなドーナツっぽくはないですが、
逆に色んな食感が楽しめて面白いので、お試しの価値はあるかと思います。

個人的にはちょい温めが美味しかったので、
お店で食べるときは「ちょっとだけ温めてもらえますか」と聞いてみるのもいいかもです。
(聞いてもらえるかは定かではないが)

というわけで今回も美味しくいただきました。
ごちそうさま、ありがとう~
posted by Amago at 14:58| Comment(0) | 食(ファストフード) | 更新情報をチェックする

2017年01月29日

伊古田 俊夫 「社会脳からみた認知症 徴候を見抜き、重症化をくい止める (ブルーバックス)

伊古田 俊夫 「社会脳からみた認知症 徴候を見抜き、重症化をくい止める (ブルーバックス)

 去年の夏に買いながら放置していた本。
 最近ちょうど時間が空いたのと、
 最近の興味の一つである
 「人間の社会性(ソーシャルスキル)」
 の発達と関係がありそうなので読んでみました。

 本の内容ですが、
 筆者は認知症が専門のお医者さん。
 「脳から見た認知症」という本も書かれており、今回はその続編だそうです。
 (順番から言えばそちらから読むべきなんですけど、
 社会脳に興味があったのでこちらを読んでいます)
 ブルーバックスながら、かなり読みごたえがありました。

 筆者によれば、最近脳科学の中でも「社会脳科学」という分野があるそうです。
 これは、人間が社会生活を営むにあたり必要な能力
 (空気を読む、共感する、駆け引きするなど)
 と脳との関係を研究する学問みたいなんですが、
 著者は、この社会脳科学に出会い、
 認知症に応用できると考えたそうです。

 そこで、この本は社会脳の概要と認知症症状との関係、
 それから認知症の予防法についても触れられています。

 認知症には介護者を困らせる不可解な行動がある、とよく言われますが、
 筆者によればこれらは社会脳の衰えが原因、
 と考えると説明がつくのだそう。
 これは介護者のストレスの軽減にもつながるのでは、とのこと。

 読んでみて、
 年老いたらこうなっていくんだなぁという勉強にもなりましたが、
 社会脳科学という学問自体、
 認知症だけでなく発達障害や精神疾患への理解にもつながるし、
 ヒトの社会性自体、こんな風に発達しているのか~と興味深く感じました。

 ただ、脳って立体的なので、
 平面で書いてある脳の図ではやっぱり分かりにくい。
 (分量の制約上、仕方ないけど)
 あと最初の方は脳科学的な話が多いので、
 後ろの方の早期発見とか予防法から読むのも手かと。

 では内容について、私なりにまとめて書いてみます。

●社会脳科学とは
 社会脳科学とは、
 社会生活で適切に振る舞うためには脳のどの部位が使われているか、を研究する学問らしい。

 では、社会的な能力(学問的には「社会的認知機能(social cognition)」)とは?

 大まかに言えば
 ・周りの人や社会についての情報を集める
 ・集めた情報を元に、自分が社会で適切に振る舞えるよう、行動を決める
 という力で

 具体的には
 ・他人の表情やジェスチャーから気持ちを読み取る、
 ・他人への共感や同情
 ・他人に協力、協調する
 ・他人や自分を評価する
 ・場面に応じて自分の怒りや悲しみを抑制する
 ・過去の経験から未来の行動を決める
 などの能力らしい。

●社会脳について
 社会的能力と脳の関係は、
 機能的MRIなど、脳の検査技術の進歩により分かるようになった

 つまり、被験者に、人間相手に社会的な振る舞い(表情を読むなど)をさせ、
 そのときの脳画像を動的に調べられるようになった。

 その研究の結果分かったのは、
 社会的能力は
 それまでの中枢(運動中枢、言語中枢など)とは違い
 ・ネットワークで働いている
 ・1つの部位が色んな機能に使われている
 という特徴があるそうです。

 以前の脳科学では
 例えば言語野、視覚野など機能と部位がほぼ一対一で決まっており、
 そこを切除すると機能も失われる関係だった。

 しかし社会的な能力は、
 前頭葉の一部、側頭葉の一部、後頭葉の一部、など
 離れた部位がネットワークとして働いて発揮されるものらしい。

 これらは、一部が失われても他で補われて支障が出なかったので
 それぞれの機能がよくわかっていなかった
 (社会脳にとって重要な「前部帯状回」などは、昔は機能が不明だから切除しても構わないとされていたらしい)

 また、同じ部位が複数の能力に関係することもある
 たとえば前頭葉の内側の「前部帯状回」は
 同情、共感能力、集中する能力、周囲の人と協調する能力などいろんな機能に関わる

 (東京地下鉄の路線図みたいなもんですかね…1つの駅にたくさんの路線が交差しているみたいな。
 この複雑さが、社会脳の発見を遅らせていたようだ)

 社会脳については研究途上なので未解明な所は多いが、
 今のところ分かっているネットワークは以下のものだそう。

 ○ToMネットワーク(ToMは、「Theory of Mind」心の理論から来ている)
  これは、表情から気持ちを読み取る能力に関わる
  関係するのは
  側頭葉の「上側頭溝周辺皮質」、前頭葉の「前部帯状回」、側頭葉と頭頂葉の接合部位、神経核の「扁桃体」など

 ○内側ネットワーク
  これは過去の経験から、未来の行動を考える能力に関わる
  前頭葉、側頭葉、頭頂葉の内側にネットワークがあるのでこう呼ばれる

 ○デフォルトモードネットワーク
  これは何かの機能ではないが、
  考え事や作業をしているときは働かないのに
  休憩時に活発に働く不思議な部位だそう。

  内省や記憶の再生、とりとめない考え、夢想などを無意識に行っていると考えられている

  このデフォルトモードネットワークの1つとされているのが
 「Eネットワーク」
  自分や他人を評価する能力に関わる
  これは前頭葉内側の「背内側前頭前皮質」、頭頂葉外側の「角回」、頭頂葉内側の「後部帯状回」など

 その他、
 ○感情や本能の抑制ネットワーク
  これは前頭葉の基底部、前頭葉内側の「前部帯状回」など

 これら複数のネットワークを見ると、
 前頭葉内側、頭頂葉内側など働く所が重なっていると分かる
 
 若い人の事故など、一部だけのダメージならば、
 他の部分で補われるので社会的能力への影響が分かりにくいが、
 認知症では脳全体がじわじわ傷んでくるのでネットワーク全体がやられ、
 社会的な能力が低下してしまうようです。

●社会的能力の障害と社会脳との関係
 ここで挙げられていた社会的能力は以下の通り。

 ・他人の表情から感情を読み取る(ToMネットワーク)
 ・他人への同情、共感
 ・他人との駆け引き
 ・注意(外部の刺激への反応、意識的に何かを探す、長時間の集中、の三種類ある)
 ・笑い、ユーモアの理解
 ・幸福感を感じる
 ・怒り、暴力の抑制
 ・例え話や比喩の理解
 ・ウソをつく
 ・プライドを感じる
 ・苦悩やジレンマを感じる
 ・過去と未来を展望する(内側ネットワーク)
 ・自分や他人を評価する(Eネットワーク)

 本では、これらの能力を発揮するときに働く脳の部位を項目ごとに挙げています。

 細かくなるので詳しい話は避け、私の印象に残った話だけ挙げておきます。
 ・前頭葉内側(脳梁を取り囲む所)の「前部帯状回」は、
  相手への関心、共感、同情、長時間集中する力、協調、記憶…
  など多様な能力に関わり、社会的能力の要と思われる

 ・同情、共感を感じるの は、「前部帯状回」のほか
  「島皮質」(前頭葉側頭葉の内側で、不快、悲しみを感じるところ)「視床下部」(呼吸など本能)など、
  知性的な判断をする部位ではなく、
  感情や本能を司る部位と関係している
  人の不快を自分のものとして感じているらしい

  アルツハイマー型でも前頭側頭型でも、前部帯状回は機能が低下しやすく、
  人への無関心、同情心の低下が起こる可能性がある

 ・注意(外部の刺激への反応、意識的に何かを探す、長時間の集中、の三種類ある)
  は広範囲にわたる部位と関係しているため、
  どの型の認知症でも低下が起こりやすい

 ・ユーモアを理解する部位は、
  側頭葉後頭葉の接合領域、前頭葉の内側などと考えられている

  認知症では後頭葉、側頭葉、前頭葉が侵されやすいので
  ユーモアが理解できなくなり、笑いが起きにくくなると考えられる

  それでも、笑いには免疫力アップなどの効果があるそうで、
  笑える人には笑わせてあげる方がいいらしいです。

  また、比喩の理解も同じ部位に関係しているので、
  認知症の人には皮肉や分かりにくい表現は避けた方がいいとのこと

 ・恐怖や警戒心を感じるのは「扁桃体」
  ここは人の表情から感情を読む能力にも使われる

  ここが衰えると人への警戒心が薄れてしまう
  認知症の方が詐欺に逢いやすいのも
  警戒心が薄れるためと思われる

  ちなみに、妬みも扁桃体(不快な感情を感じる場所)と関わるそうです。
  「傍帯状皮質(判断、駆け引きにも関係)」も関係しているらしい

 ・幸せを感じるのは「線状体」で、不快感情を感じる部位とは違う
  認知症でもニコニコ幸せそうな人がいるのは、
  ここが正常に保たれたまま症状が進行しているからと考えられる

 ・ウソを語るのは
  前頭葉外側の「背外側前頭前皮質」「腹外側前頭前皮質」、前頭葉内側の「前部帯状回」、前頭葉基底部などが関係している

  アルツハイマー型では
  「自分が正常だ」と強調したがり、
  ミスを人のせいにしたり、作り話をする場合がある。
  (物盗られ妄想もこれが発展したものだそうです)
  これは前頭葉など、ウソを語る部位が正常に保たれているためと考えられる

  前頭葉がおかされる前頭側頭葉型やパーキンソン病などでは、ウソや作話などは見られないらしい

 ・プライドを感じる部位は
  「右側頭葉上側溝後半部」「左側頭葉先端部」など
  アルツハイマー型、レビー小体型の早期では保たれる傾向にある。

  デイサービスへの参加に拒否する人がいるのは、プライドが傷つくためと考えられる。
  (高学歴の男性に多いそうです)
  赤ちゃん言葉なども、その人の尊厳を傷つける

  他の能力は低下しても、プライドは保たれているので、その人を人間として尊重する対応が必要だそう。

  一方、介護行為を拒否する人もいるが、
  これはプライドというより不快感が理由なことが多いらしい
  (見知らぬ他人に裸を触られるのが嫌、など)
  順をおって丁寧に説明することで、受け入れてもらえるらしい

 ・苦悩を感じる部位
  (「前部帯状回」(前頭葉の内側)、「後部帯状回」(頭頂葉の内側)「角回」(頭頂葉の外側))
  などは早いうちから侵されやすいらしい。
  なので、認知症の人は
  苦悩を感じなくなることが多いそうです(失禁してもそれ自体を忘れてしまうなど)
  自殺なども初期を除けば少ないらしい

 ・怒り、暴力の抑制ネットワークは分かっているが、
  ここに病変のない人も怒りっぽくなる例もあり、
  まだ完全には分かってないそうです。

  一方、認知症とは全く話が別ですが、
  暴力自体に快感を覚えるタイプの人間もいるそうです。
  (ちょっと怖い話ですが)
  こういうタイプは不快感への脳の反応がないらしく、
  不快感から暴力を振るうわけではなく、
  反省がなく、再犯率も高い傾向にあるのだとか。

 ・内側ネットワーク(未来と過去)、Eネットワーク(人物評価)は認知症で侵されやすく、
  多くの認知症患者は、時間や空間、人の認識能力が低下しやすい

 ・まだ未解明な行動もある
  幻覚や妄想、
  徘徊行動、
  同じ行動や決まった生活習慣を繰り返す
  などの行動をする人もいるが、
  それらはまだはっきり説明がついてないらしい

●社会認知能力の衰えからの認知症判断方法
 ・アメリカの学会では、
  2013年に認知症の判断基準として
  「社会的認知機能の低下」
が加えられたそうです。

  日本でも診断基準に加えられるであろうことから
  社会的認知機能の低下を診断する方法を紹介しています。

 ・「認知症初期症状質問票」
  yes、noで答える質問
  (「同じことを何度も聞くようになる」
  「出来事の前後関係が分からなくなった」など)
  10項目について、本人と介護者双方に答えてもらう
  食い違いも分かるらしい
 ・問診での態度の観察
  医師の質問に対し、
  同伴者に答えさせようとする場合、
  質問の意味を理解できていなかったり
  集中力が持ててない場合があるらしい

 その他、
 ・人物の写真(絵)から、喜怒哀楽を当てさせる
 ・物語カードから、「なぜこの子は泣いているか?」などを当てさせる
 ・ジェスチャーを示して意味を聞く
 などのテストもあるそうです。

●早期発見のための手がかり
 認知症の進行は、
 一般的には
 1軽度認知障害(mild cognitive impairment、MCI)、
 2軽度認知症(minor neurocognitive disorder、minorNCD)、
 3認知症(majorNCD)
 と進行するらしい

 浅い段階で発見し、薬などで進行を遅らせれば、
 その人の生活の質をなるべく良い方向に保てるのだそうです。

 ○MCI
  軽い記憶障害があるが、その他の生活能力はまだ大丈夫な状態
  しかしアルツハイマー型の場合、5年後に過半数が認知症へと進む
  (ただし、アルツハイマー型以外では、MCIがなくいきなり認知症になることもある)

 ○minorマイナーNCD
  診断基準が示してありました。
  ・学習と記憶の障害
   新しいことを覚えられない、最近の出来事を話せない、同じことを何回も聞くなど

  ・言語障害
   「あれ」「それ」が増える、文法ミス、スラングや敬語を場違いに使うなど

  ・実行機能の障害
   多目的な課題をこなせない、何かで中断されると続けられない、決断や計画が難しいなど

  ・注意障害
   仕事に時間がかかるようになった、初歩的なミスが増えたなど

  ・知覚運動機能の障害
   相手の態度の変化に気づかない、表情やジェスチャーが理解できないなど

 ○早期診断のための検査方法
  最近は、画像をみる検査のほか、脳SPECTという脳の血流を見る診断がある
  これは脳が萎縮していなくても、血流の低下がある段階で発見できる利点がある

  また、ドーパミントランスポーターを見るDATSCANという方法もある
  (ドーパミンは喜び、興奮のときに放出されるので
   過剰になると妄想(レビー小体型認知症の症状)、
   少ないと無気力(これも認知症の症状の1つ))

(ちなみに気になる検査費用ですが

https://bodytrouble.jp/dementia/%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87-%E6%A4%9C%E6%9F%BB-%E8%B2%BB%E7%94%A8/

 によると
・問診や認知症チェックテストだけだと、10000円~30000円

画像検査は
・CT検査(X線で脳を撮影)…15000円~20000円
・MRI検査(磁気共鳴検査)…15000円~30000円

・SPECT検査(脳の血流状態を画像でみる)…80000円~100000円

このほか
・血液検査
(MCIスクリーニング検査、「アミロイドβペプチド」が血液にどれだけ含まれているか検査)
15000円~25000 円
・遺伝子検査
(アルツハイマー病や認知機能低下に関与する遺伝子APOE遺伝子の型を調べ、リスクを調べる)
15000円~20000円
・脳波検査
6000円~9000円

なども希望があれば選択できる

ただし、保険があれば
75歳以上は1割負担、
70~74歳だと2割負担
70歳未満は3割負担、だそうです。

ですので、
もし1割負担であれば、
問診、テストだけなら1000~3000円、
フルコースでいけば15000~30000円くらい。
うち、
SPECT検査が一番高くて
8000~10000円くらいになる、
ということになりそうです。

また、DATSCANも高額で、1割負担でも8000円程度かかるらしい。

3割負担ならこの3倍です。
安くはないけど、間違った薬を処方されるよりはいいのだろう)

●認知症予防法
 認知症には促進因子、予防因子があり、
 前者を減らし後者を増やす生活が必要だそう

 ○促進因子
  ・出不精、引きこもり
  ・過度なアルコール
  ・高カロリー高脂肪食
  ・運動不足
  ・生活習慣病(特に高血圧と糖尿病)
  ・ストレス、うつ病
  ・タバコ

 ○予防因子
  ・ゆっくりした運動を毎日行う
   膝、腰に負担がかかる人は
   寝転んで足を上げ下げ、
   寝転んでおしりを上げ下げ、
   椅子に座って足を上げ下げ
   などでも十分らしい
  ・知的余暇、社会的活動、人との交流
  ・食事(野菜、海草、魚、大豆中心)ポリフェノール、不飽和脂肪酸もいいとか
  ・睡眠
  ・40~60歳の生活習慣病の予防

  ほかにも
  ・働き方改革
   夜間勤務、長時間勤務を無くす
   働き甲斐のある仕事を増やす

  ・夫婦、家族関係を良好にする
   基本は
   「安心、穏やか、前向き」だそうです。
   相手を受け入れ、無理強いしない態度が必要とのこと

●国や地域の認知症対策
 その他、国や地域の対策も紹介されていました。
 詳細は省きますが、
 医師などへの研修、ハンドブック、地域の見守り制度などがそろいつつあるそうです。

 少し前に、認知症の方が起こした電車事故に対し、
 介護者の監視が足らなかったとして家族に損害賠償を請求する裁判の例がありました。
 介護者にとって厳しい判決だったわけですが、

 筆者は、この裁判の例にも触れた上で、

 認知症患者はこれからますます増えていく、
 (予測では、10人に一人が認知症になるのだとか…)
 これからは認知症の人と共存していく社会となる
 自分も例外ではないと考えるべきである

 認知症の人にとって優しい社会は、
 認知症の人だけでなく、全ての人にとって優しい社会となるはず
 (認知症の人が不幸にして家事や交通事故、近所とのいさかいを起こしてしまうこともあるので、そこを防ぐのも大事)

 認知症の人を受け入れる社会とならねばならない、
 そのために、全ての人が社会脳的な見方から認知症を理解することが必要だ、と述べていました。

感想など。
・認知症の方々の行動に対する考え方は、育児と共通するものがあるなと思いました。

 彼らも周りを困らせたいわけではなく、
 したいことができないから困っている。
 困っているのを素直に言えないから怒ったり怒鳴ったりしている。

 なので責めるのではなく
 「なんでこの人はこんなことしてるのかな、何を困っているのかな」
 と寄り添うことが必要なんでしょうね。

 「歳をとったら赤ちゃんに帰っていく」とは昔の人が言ったそうですが
 たしかにそう言える部分もあるのかも。

・ただ、育児とは違って難しいのは
 脳の赤ちゃん帰りがマダラで、あくまでも年長者である、とい事実。
 プライドは保たれる、という話はなるほどと思いました。
 ウソや取り繕い、怒りや暴力も、多分自分が出来ないことが許せない、プライドがなす行為なんだろう。
 そこを心して、完全な赤ちゃんではなく年長者として尊重する態度も必要なんだなと思いました。
 
・最近放送大学の「認知症と生きる」という講義を見たのですが、
 認知症本人のお話を伺う回があり、印象に残ったので記しておきます。

 ある認知症の方のお話によると
 自分が認知症になってから、認知症への偏見があることに気づいたそうです。
 1つは自分の偏見。
 認知症になると何も出来なくなるのでは、と怖くなり
 失敗するのが怖くて何かにトライする気になれなかった、とのこと。

 もう1つは社会の偏見。
 社会も、認知症の人は怖いとか何もできないと考え、そう扱われてしまう。

 実際はそうではなく、認知症でも部分的にできることもある。
 うまくいかないことが出てくるだけなのだと。

 なので
 認知症の人が失敗してもバカにしたり笑ったりしないでほしいし、
 認知症の人自身が意見を述べ、認知症の人にとって過ごしやすい環境を自分達で作る場がほしい、
 というようなことを話しておられました。

 他の方もインタビューに答えておられましたが、
 (その方は見覚えのない万引きで捕まったことから認知症が発覚したのだとか)
 話し方は理路整然としていて一見普通の人と変わらない。
 その方も「認知症の人は徘徊とか話もできないというイメージがある」というようなことを言っておられました。

 認知症の方を尊重する、というのはこういうことなのかなと思いました。
 彼らもお世話されるだけの人なのではない。
 彼らにも何かを考えて作ってもらう、ということ…

 認知症の方自身も、できないからと開き直るのでもなく落ち込むのでも怒るのでもなく、
 できないことは素直に受け入れて、無理せず必要な援助やアドバイスはお願いする、
 これならできるということは意思表示していく、
 ということが大事なのかもしれません。

・翻って自分が認知症になる立場として考えると、
 脳の機能低下は、個人差があるのと、それが自分では選べないのがなんだか辛いなぁと思いました。
 私は幸せ感を感じられる線状体は保たれて欲しいなぁ(そこまで長生きするかは定かではないが)

・社会脳マップが完全にできたら、
 脳画像とか脳血流の検査結果を見れば、この人はこういう症状が出る可能性がある、とか分かるようになるのかなぁ…
 そしたら介護カルテみたいなのが作ることができるのかなぁ…
 そしたらそれに対応できる介護ロボットとかもできるのかなぁ…
 などと空想してしまった。

まだ社会全体として、
認知症は嫌だ、なりたくない、というイメージがどうしても強いので
寛容な社会ってなかなか難しいと思うのですが
芸能人さんなどで公表している方もいたりするし、
育児と同じで、段々オープンな話になっていくといいなと思いました。

また、社会脳自体の研究も期待したいです。
普通の人のコミュニケーション方法の上達にもつながるし、
教育分野にも役立ちそう。


色々勉強になりました。
というわけで長くなりましたが、今回はこの辺で。


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