2017年01月29日

伊古田 俊夫 「社会脳からみた認知症 徴候を見抜き、重症化をくい止める (ブルーバックス)

伊古田 俊夫 「社会脳からみた認知症 徴候を見抜き、重症化をくい止める (ブルーバックス)

 去年の夏に買いながら放置していた本。
 最近ちょうど時間が空いたのと、
 最近の興味の一つである
 「人間の社会性(ソーシャルスキル)」
 の発達と関係がありそうなので読んでみました。

 本の内容ですが、
 筆者は認知症が専門のお医者さん。
 「脳から見た認知症」という本も書かれており、今回はその続編だそうです。
 (順番から言えばそちらから読むべきなんですけど、
 社会脳に興味があったのでこちらを読んでいます)
 ブルーバックスながら、かなり読みごたえがありました。

 筆者によれば、最近脳科学の中でも「社会脳科学」という分野があるそうです。
 これは、人間が社会生活を営むにあたり必要な能力
 (空気を読む、共感する、駆け引きするなど)
 と脳との関係を研究する学問みたいなんですが、
 著者は、この社会脳科学に出会い、
 認知症に応用できると考えたそうです。

 そこで、この本は社会脳の概要と認知症症状との関係、
 それから認知症の予防法についても触れられています。

 認知症には介護者を困らせる不可解な行動がある、とよく言われますが、
 筆者によればこれらは社会脳の衰えが原因、
 と考えると説明がつくのだそう。
 これは介護者のストレスの軽減にもつながるのでは、とのこと。

 読んでみて、
 年老いたらこうなっていくんだなぁという勉強にもなりましたが、
 社会脳科学という学問自体、
 認知症だけでなく発達障害や精神疾患への理解にもつながるし、
 ヒトの社会性自体、こんな風に発達しているのか~と興味深く感じました。

 ただ、脳って立体的なので、
 平面で書いてある脳の図ではやっぱり分かりにくい。
 (分量の制約上、仕方ないけど)
 あと最初の方は脳科学的な話が多いので、
 後ろの方の早期発見とか予防法から読むのも手かと。

 では内容について、私なりにまとめて書いてみます。

●社会脳科学とは
 社会脳科学とは、
 社会生活で適切に振る舞うためには脳のどの部位が使われているか、を研究する学問らしい。

 では、社会的な能力(学問的には「社会的認知機能(social cognition)」)とは?

 大まかに言えば
 ・周りの人や社会についての情報を集める
 ・集めた情報を元に、自分が社会で適切に振る舞えるよう、行動を決める
 という力で

 具体的には
 ・他人の表情やジェスチャーから気持ちを読み取る、
 ・他人への共感や同情
 ・他人に協力、協調する
 ・他人や自分を評価する
 ・場面に応じて自分の怒りや悲しみを抑制する
 ・過去の経験から未来の行動を決める
 などの能力らしい。

●社会脳について
 社会的能力と脳の関係は、
 機能的MRIなど、脳の検査技術の進歩により分かるようになった

 つまり、被験者に、人間相手に社会的な振る舞い(表情を読むなど)をさせ、
 そのときの脳画像を動的に調べられるようになった。

 その研究の結果分かったのは、
 社会的能力は
 それまでの中枢(運動中枢、言語中枢など)とは違い
 ・ネットワークで働いている
 ・1つの部位が色んな機能に使われている
 という特徴があるそうです。

 以前の脳科学では
 例えば言語野、視覚野など機能と部位がほぼ一対一で決まっており、
 そこを切除すると機能も失われる関係だった。

 しかし社会的な能力は、
 前頭葉の一部、側頭葉の一部、後頭葉の一部、など
 離れた部位がネットワークとして働いて発揮されるものらしい。

 これらは、一部が失われても他で補われて支障が出なかったので
 それぞれの機能がよくわかっていなかった
 (社会脳にとって重要な「前部帯状回」などは、昔は機能が不明だから切除しても構わないとされていたらしい)

 また、同じ部位が複数の能力に関係することもある
 たとえば前頭葉の内側の「前部帯状回」は
 同情、共感能力、集中する能力、周囲の人と協調する能力などいろんな機能に関わる

 (東京地下鉄の路線図みたいなもんですかね…1つの駅にたくさんの路線が交差しているみたいな。
 この複雑さが、社会脳の発見を遅らせていたようだ)

 社会脳については研究途上なので未解明な所は多いが、
 今のところ分かっているネットワークは以下のものだそう。

 ○ToMネットワーク(ToMは、「Theory of Mind」心の理論から来ている)
  これは、表情から気持ちを読み取る能力に関わる
  関係するのは
  側頭葉の「上側頭溝周辺皮質」、前頭葉の「前部帯状回」、側頭葉と頭頂葉の接合部位、神経核の「扁桃体」など

 ○内側ネットワーク
  これは過去の経験から、未来の行動を考える能力に関わる
  前頭葉、側頭葉、頭頂葉の内側にネットワークがあるのでこう呼ばれる

 ○デフォルトモードネットワーク
  これは何かの機能ではないが、
  考え事や作業をしているときは働かないのに
  休憩時に活発に働く不思議な部位だそう。

  内省や記憶の再生、とりとめない考え、夢想などを無意識に行っていると考えられている

  このデフォルトモードネットワークの1つとされているのが
 「Eネットワーク」
  自分や他人を評価する能力に関わる
  これは前頭葉内側の「背内側前頭前皮質」、頭頂葉外側の「角回」、頭頂葉内側の「後部帯状回」など

 その他、
 ○感情や本能の抑制ネットワーク
  これは前頭葉の基底部、前頭葉内側の「前部帯状回」など

 これら複数のネットワークを見ると、
 前頭葉内側、頭頂葉内側など働く所が重なっていると分かる
 
 若い人の事故など、一部だけのダメージならば、
 他の部分で補われるので社会的能力への影響が分かりにくいが、
 認知症では脳全体がじわじわ傷んでくるのでネットワーク全体がやられ、
 社会的な能力が低下してしまうようです。

●社会的能力の障害と社会脳との関係
 ここで挙げられていた社会的能力は以下の通り。

 ・他人の表情から感情を読み取る(ToMネットワーク)
 ・他人への同情、共感
 ・他人との駆け引き
 ・注意(外部の刺激への反応、意識的に何かを探す、長時間の集中、の三種類ある)
 ・笑い、ユーモアの理解
 ・幸福感を感じる
 ・怒り、暴力の抑制
 ・例え話や比喩の理解
 ・ウソをつく
 ・プライドを感じる
 ・苦悩やジレンマを感じる
 ・過去と未来を展望する(内側ネットワーク)
 ・自分や他人を評価する(Eネットワーク)

 本では、これらの能力を発揮するときに働く脳の部位を項目ごとに挙げています。

 細かくなるので詳しい話は避け、私の印象に残った話だけ挙げておきます。
 ・前頭葉内側(脳梁を取り囲む所)の「前部帯状回」は、
  相手への関心、共感、同情、長時間集中する力、協調、記憶…
  など多様な能力に関わり、社会的能力の要と思われる

 ・同情、共感を感じるの は、「前部帯状回」のほか
  「島皮質」(前頭葉側頭葉の内側で、不快、悲しみを感じるところ)「視床下部」(呼吸など本能)など、
  知性的な判断をする部位ではなく、
  感情や本能を司る部位と関係している
  人の不快を自分のものとして感じているらしい

  アルツハイマー型でも前頭側頭型でも、前部帯状回は機能が低下しやすく、
  人への無関心、同情心の低下が起こる可能性がある

 ・注意(外部の刺激への反応、意識的に何かを探す、長時間の集中、の三種類ある)
  は広範囲にわたる部位と関係しているため、
  どの型の認知症でも低下が起こりやすい

 ・ユーモアを理解する部位は、
  側頭葉後頭葉の接合領域、前頭葉の内側などと考えられている

  認知症では後頭葉、側頭葉、前頭葉が侵されやすいので
  ユーモアが理解できなくなり、笑いが起きにくくなると考えられる

  それでも、笑いには免疫力アップなどの効果があるそうで、
  笑える人には笑わせてあげる方がいいらしいです。

  また、比喩の理解も同じ部位に関係しているので、
  認知症の人には皮肉や分かりにくい表現は避けた方がいいとのこと

 ・恐怖や警戒心を感じるのは「扁桃体」
  ここは人の表情から感情を読む能力にも使われる

  ここが衰えると人への警戒心が薄れてしまう
  認知症の方が詐欺に逢いやすいのも
  警戒心が薄れるためと思われる

  ちなみに、妬みも扁桃体(不快な感情を感じる場所)と関わるそうです。
  「傍帯状皮質(判断、駆け引きにも関係)」も関係しているらしい

 ・幸せを感じるのは「線状体」で、不快感情を感じる部位とは違う
  認知症でもニコニコ幸せそうな人がいるのは、
  ここが正常に保たれたまま症状が進行しているからと考えられる

 ・ウソを語るのは
  前頭葉外側の「背外側前頭前皮質」「腹外側前頭前皮質」、前頭葉内側の「前部帯状回」、前頭葉基底部などが関係している

  アルツハイマー型では
  「自分が正常だ」と強調したがり、
  ミスを人のせいにしたり、作り話をする場合がある。
  (物盗られ妄想もこれが発展したものだそうです)
  これは前頭葉など、ウソを語る部位が正常に保たれているためと考えられる

  前頭葉がおかされる前頭側頭葉型やパーキンソン病などでは、ウソや作話などは見られないらしい

 ・プライドを感じる部位は
  「右側頭葉上側溝後半部」「左側頭葉先端部」など
  アルツハイマー型、レビー小体型の早期では保たれる傾向にある。

  デイサービスへの参加に拒否する人がいるのは、プライドが傷つくためと考えられる。
  (高学歴の男性に多いそうです)
  赤ちゃん言葉なども、その人の尊厳を傷つける

  他の能力は低下しても、プライドは保たれているので、その人を人間として尊重する対応が必要だそう。

  一方、介護行為を拒否する人もいるが、
  これはプライドというより不快感が理由なことが多いらしい
  (見知らぬ他人に裸を触られるのが嫌、など)
  順をおって丁寧に説明することで、受け入れてもらえるらしい

 ・苦悩を感じる部位
  (「前部帯状回」(前頭葉の内側)、「後部帯状回」(頭頂葉の内側)「角回」(頭頂葉の外側))
  などは早いうちから侵されやすいらしい。
  なので、認知症の人は
  苦悩を感じなくなることが多いそうです(失禁してもそれ自体を忘れてしまうなど)
  自殺なども初期を除けば少ないらしい

 ・怒り、暴力の抑制ネットワークは分かっているが、
  ここに病変のない人も怒りっぽくなる例もあり、
  まだ完全には分かってないそうです。

  一方、認知症とは全く話が別ですが、
  暴力自体に快感を覚えるタイプの人間もいるそうです。
  (ちょっと怖い話ですが)
  こういうタイプは不快感への脳の反応がないらしく、
  不快感から暴力を振るうわけではなく、
  反省がなく、再犯率も高い傾向にあるのだとか。

 ・内側ネットワーク(未来と過去)、Eネットワーク(人物評価)は認知症で侵されやすく、
  多くの認知症患者は、時間や空間、人の認識能力が低下しやすい

 ・まだ未解明な行動もある
  幻覚や妄想、
  徘徊行動、
  同じ行動や決まった生活習慣を繰り返す
  などの行動をする人もいるが、
  それらはまだはっきり説明がついてないらしい

●社会認知能力の衰えからの認知症判断方法
 ・アメリカの学会では、
  2013年に認知症の判断基準として
  「社会的認知機能の低下」
が加えられたそうです。

  日本でも診断基準に加えられるであろうことから
  社会的認知機能の低下を診断する方法を紹介しています。

 ・「認知症初期症状質問票」
  yes、noで答える質問
  (「同じことを何度も聞くようになる」
  「出来事の前後関係が分からなくなった」など)
  10項目について、本人と介護者双方に答えてもらう
  食い違いも分かるらしい
 ・問診での態度の観察
  医師の質問に対し、
  同伴者に答えさせようとする場合、
  質問の意味を理解できていなかったり
  集中力が持ててない場合があるらしい

 その他、
 ・人物の写真(絵)から、喜怒哀楽を当てさせる
 ・物語カードから、「なぜこの子は泣いているか?」などを当てさせる
 ・ジェスチャーを示して意味を聞く
 などのテストもあるそうです。

●早期発見のための手がかり
 認知症の進行は、
 一般的には
 1軽度認知障害(mild cognitive impairment、MCI)、
 2軽度認知症(minor neurocognitive disorder、minorNCD)、
 3認知症(majorNCD)
 と進行するらしい

 浅い段階で発見し、薬などで進行を遅らせれば、
 その人の生活の質をなるべく良い方向に保てるのだそうです。

 ○MCI
  軽い記憶障害があるが、その他の生活能力はまだ大丈夫な状態
  しかしアルツハイマー型の場合、5年後に過半数が認知症へと進む
  (ただし、アルツハイマー型以外では、MCIがなくいきなり認知症になることもある)

 ○minorマイナーNCD
  診断基準が示してありました。
  ・学習と記憶の障害
   新しいことを覚えられない、最近の出来事を話せない、同じことを何回も聞くなど

  ・言語障害
   「あれ」「それ」が増える、文法ミス、スラングや敬語を場違いに使うなど

  ・実行機能の障害
   多目的な課題をこなせない、何かで中断されると続けられない、決断や計画が難しいなど

  ・注意障害
   仕事に時間がかかるようになった、初歩的なミスが増えたなど

  ・知覚運動機能の障害
   相手の態度の変化に気づかない、表情やジェスチャーが理解できないなど

 ○早期診断のための検査方法
  最近は、画像をみる検査のほか、脳SPECTという脳の血流を見る診断がある
  これは脳が萎縮していなくても、血流の低下がある段階で発見できる利点がある

  また、ドーパミントランスポーターを見るDATSCANという方法もある
  (ドーパミンは喜び、興奮のときに放出されるので
   過剰になると妄想(レビー小体型認知症の症状)、
   少ないと無気力(これも認知症の症状の1つ))

(ちなみに気になる検査費用ですが

https://bodytrouble.jp/dementia/%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87-%E6%A4%9C%E6%9F%BB-%E8%B2%BB%E7%94%A8/

 によると
・問診や認知症チェックテストだけだと、10000円~30000円

画像検査は
・CT検査(X線で脳を撮影)…15000円~20000円
・MRI検査(磁気共鳴検査)…15000円~30000円

・SPECT検査(脳の血流状態を画像でみる)…80000円~100000円

このほか
・血液検査
(MCIスクリーニング検査、「アミロイドβペプチド」が血液にどれだけ含まれているか検査)
15000円~25000 円
・遺伝子検査
(アルツハイマー病や認知機能低下に関与する遺伝子APOE遺伝子の型を調べ、リスクを調べる)
15000円~20000円
・脳波検査
6000円~9000円

なども希望があれば選択できる

ただし、保険があれば
75歳以上は1割負担、
70~74歳だと2割負担
70歳未満は3割負担、だそうです。

ですので、
もし1割負担であれば、
問診、テストだけなら1000~3000円、
フルコースでいけば15000~30000円くらい。
うち、
SPECT検査が一番高くて
8000~10000円くらいになる、
ということになりそうです。

また、DATSCANも高額で、1割負担でも8000円程度かかるらしい。

3割負担ならこの3倍です。
安くはないけど、間違った薬を処方されるよりはいいのだろう)

●認知症予防法
 認知症には促進因子、予防因子があり、
 前者を減らし後者を増やす生活が必要だそう

 ○促進因子
  ・出不精、引きこもり
  ・過度なアルコール
  ・高カロリー高脂肪食
  ・運動不足
  ・生活習慣病(特に高血圧と糖尿病)
  ・ストレス、うつ病
  ・タバコ

 ○予防因子
  ・ゆっくりした運動を毎日行う
   膝、腰に負担がかかる人は
   寝転んで足を上げ下げ、
   寝転んでおしりを上げ下げ、
   椅子に座って足を上げ下げ
   などでも十分らしい
  ・知的余暇、社会的活動、人との交流
  ・食事(野菜、海草、魚、大豆中心)ポリフェノール、不飽和脂肪酸もいいとか
  ・睡眠
  ・40~60歳の生活習慣病の予防

  ほかにも
  ・働き方改革
   夜間勤務、長時間勤務を無くす
   働き甲斐のある仕事を増やす

  ・夫婦、家族関係を良好にする
   基本は
   「安心、穏やか、前向き」だそうです。
   相手を受け入れ、無理強いしない態度が必要とのこと

●国や地域の認知症対策
 その他、国や地域の対策も紹介されていました。
 詳細は省きますが、
 医師などへの研修、ハンドブック、地域の見守り制度などがそろいつつあるそうです。

 少し前に、認知症の方が起こした電車事故に対し、
 介護者の監視が足らなかったとして家族に損害賠償を請求する裁判の例がありました。
 介護者にとって厳しい判決だったわけですが、

 筆者は、この裁判の例にも触れた上で、

 認知症患者はこれからますます増えていく、
 (予測では、10人に一人が認知症になるのだとか…)
 これからは認知症の人と共存していく社会となる
 自分も例外ではないと考えるべきである

 認知症の人にとって優しい社会は、
 認知症の人だけでなく、全ての人にとって優しい社会となるはず
 (認知症の人が不幸にして家事や交通事故、近所とのいさかいを起こしてしまうこともあるので、そこを防ぐのも大事)

 認知症の人を受け入れる社会とならねばならない、
 そのために、全ての人が社会脳的な見方から認知症を理解することが必要だ、と述べていました。

感想など。
・認知症の方々の行動に対する考え方は、育児と共通するものがあるなと思いました。

 彼らも周りを困らせたいわけではなく、
 したいことができないから困っている。
 困っているのを素直に言えないから怒ったり怒鳴ったりしている。

 なので責めるのではなく
 「なんでこの人はこんなことしてるのかな、何を困っているのかな」
 と寄り添うことが必要なんでしょうね。

 「歳をとったら赤ちゃんに帰っていく」とは昔の人が言ったそうですが
 たしかにそう言える部分もあるのかも。

・ただ、育児とは違って難しいのは
 脳の赤ちゃん帰りがマダラで、あくまでも年長者である、とい事実。
 プライドは保たれる、という話はなるほどと思いました。
 ウソや取り繕い、怒りや暴力も、多分自分が出来ないことが許せない、プライドがなす行為なんだろう。
 そこを心して、完全な赤ちゃんではなく年長者として尊重する態度も必要なんだなと思いました。
 
・最近放送大学の「認知症と生きる」という講義を見たのですが、
 認知症本人のお話を伺う回があり、印象に残ったので記しておきます。

 ある認知症の方のお話によると
 自分が認知症になってから、認知症への偏見があることに気づいたそうです。
 1つは自分の偏見。
 認知症になると何も出来なくなるのでは、と怖くなり
 失敗するのが怖くて何かにトライする気になれなかった、とのこと。

 もう1つは社会の偏見。
 社会も、認知症の人は怖いとか何もできないと考え、そう扱われてしまう。

 実際はそうではなく、認知症でも部分的にできることもある。
 うまくいかないことが出てくるだけなのだと。

 なので
 認知症の人が失敗してもバカにしたり笑ったりしないでほしいし、
 認知症の人自身が意見を述べ、認知症の人にとって過ごしやすい環境を自分達で作る場がほしい、
 というようなことを話しておられました。

 他の方もインタビューに答えておられましたが、
 (その方は見覚えのない万引きで捕まったことから認知症が発覚したのだとか)
 話し方は理路整然としていて一見普通の人と変わらない。
 その方も「認知症の人は徘徊とか話もできないというイメージがある」というようなことを言っておられました。

 認知症の方を尊重する、というのはこういうことなのかなと思いました。
 彼らもお世話されるだけの人なのではない。
 彼らにも何かを考えて作ってもらう、ということ…

 認知症の方自身も、できないからと開き直るのでもなく落ち込むのでも怒るのでもなく、
 できないことは素直に受け入れて、無理せず必要な援助やアドバイスはお願いする、
 これならできるということは意思表示していく、
 ということが大事なのかもしれません。

・翻って自分が認知症になる立場として考えると、
 脳の機能低下は、個人差があるのと、それが自分では選べないのがなんだか辛いなぁと思いました。
 私は幸せ感を感じられる線状体は保たれて欲しいなぁ(そこまで長生きするかは定かではないが)

・社会脳マップが完全にできたら、
 脳画像とか脳血流の検査結果を見れば、この人はこういう症状が出る可能性がある、とか分かるようになるのかなぁ…
 そしたら介護カルテみたいなのが作ることができるのかなぁ…
 そしたらそれに対応できる介護ロボットとかもできるのかなぁ…
 などと空想してしまった。

まだ社会全体として、
認知症は嫌だ、なりたくない、というイメージがどうしても強いので
寛容な社会ってなかなか難しいと思うのですが
芸能人さんなどで公表している方もいたりするし、
育児と同じで、段々オープンな話になっていくといいなと思いました。

また、社会脳自体の研究も期待したいです。
普通の人のコミュニケーション方法の上達にもつながるし、
教育分野にも役立ちそう。


色々勉強になりました。
というわけで長くなりましたが、今回はこの辺で。


posted by Amago at 10:40| Comment(0) | 本(人生) | 更新情報をチェックする

2017年01月23日

NHKBS「欲望の資本主義2017 ~ルールが変わる時~」

最近、数日間家のネットが繋がらず。
どうも同じ不具合がたくさん出ているようで、
NTTに電話しても繋がらず、何ともなりませんでした。

今日やっとNTTと電話がつながり、
原因は家の有線用のルーターが、
無線用のルーターのIPアドレスを間違って認識していたことみたいで、
無線ランをいったん切断してからIPアドレスの認識をやり直したらうまくいきました。

テレビあるから無ければ無いで何とかなるのだが、
これだけネット使うようになるとちょっと不便ですな。

それはさておき。

NHKBS「欲望の資本主義2017 ルールが変わる」

 正月放送なんで今さらって気もするんですが、
 資本主義のこれからについて考える番組。トランプさん就任に合わせて興味深かったので書いてみたいと思います。

 1/3放送だったのを知らず、
 1/11再放送されていたものを録画しましたが、
 なんせ内容が濃くて4、5回に分けて見ました。

 前半、後半50分ずつで
 前半はホームページの感想を見る限り、半年前に放送されたものなのかな?
 後半はトランプ大統領誕生などの後に製作された模様。

 どちらも、
 経済学者の安田洋祐氏
がいろんな専門家に行ったインタビューを編集したもの
 (後半戦は二人の専門家の対談もある)
 なんですけど、
 編集の仕方が叙情詩的というか…
 ナレーションも詩的で、
 見る人に解釈を委ねるような構成になっていました。

 なのでざっくりまとめにくいのだが、

 資本主義ってそもそも、みんなが欲望を実現すれば社会もハッピーになる、
 というシステムだったはずなのに、そうなっていない。
 それはなぜか、これからどうすればいいのか。

 という疑問を
 前半は資本主義の成り立ちとか本質から探っている内容、
 後半は金融危機後、世界で起きている反グローバル化のうねりをどう見るか、という視点から探っている内容でした。

 どちらかと言えば後半の方がホットな話題が多いので見ごたえがあったけど、
 どちらも紋切り型的な切り口ではなく、発見がある番組でした。

 一応、章に分けてあります。
<前半>
 第1章資本主義の現在
 第2章成長は、至上命題?
 第3章魔術の誕生
 第4章幻想が、幻想を生む
 第5章欲望の果てに

<後半>
 第6章サイレントフォース
 第7章危機後の世界
 第8章グローバルか、ナショナルか
 第9章数、リスク、不確実性
 第10章不確実な世界へ
 最終章未来へ

まずは前半から。
第1章 資本主義の現在
 アメリカの経済学者ジョセフ・スティグリッツ氏(ノーベル賞受賞者)、
 チェコの経済学者トーマス・セドラチェク氏への安田氏のインタビュー
 (二人とも別々にインタビューされています)

 スティグリッツ氏
 「近年、低成長に苦しむ国が多いが、それでも経済は成長するのか?」
 「今の経済の問題は、需要不足にある」
 この原因として
 ・中国の減退、
 ・EU統合による経済活動の制限、
 ・世界的な格差増大
があるとしている

 中でも格差は
 貧困層から富裕層へお金が流れ、
 一方富裕層は貧困層ほど消費しない問題がある

 そしてこの貧富の差は、
 30年ほど前のルール変更(自由競争、規制緩和)にあるとし、
 富の分配を促すような新しいルールが今こそ必要、
 と述べている

 一方セドラチェク氏は、
 そもそも需要の拡大は必要なのか?という視点から話をしている
 「今の資本主義は「成長」資本主義だ」
 今の資本主義は成長を前提としすぎている、と述べている
 成長は望ましいものではあるが必須ではないはずだし、
 世界がいつも成長するとは限らない。

 資本主義は成長を産み出す土壌だったが、
 今は逆に、成長のための資本主義になってしまっている、と。

 また、彼は「CUBE」という映画を引き合いに出している
 これは、四角い空間になぜか閉じ込められてしまった人たちがそこから逃げ出そうとする話

 「物語の最後で、この空間は彼ら自身が作ったものだと知ることになる」

 これは資本主義社会のようだ、
 専門化されすぎた世界では、
 自分が何をしているか分からなくなる、とのこと

第2章成長は、至上命題?
 スティグリッツ氏へのインタビューの続き。
 そもそも「成長」とはなにか?
 彼は
 「成長を表すのに、GDPはいい指標ではない」
 GDPは今までの消費中心的な資本主義の指標としてはいいかもしれないが、
 環境破壊、資源の枯渇、利益の分配などは反映していない。

 これからは、資源を潰さない、
 持続可能な新しい繁栄の形が必要、

 そしてそのためには、
 新エネルギー、新しい都市構造へ転換する政策が必要、
 そのためにテクノロジーやインフラ、教育への投資が必要。
 と述べている

 しかし、新しい分野への投資は既存のビジネスを壊す。
 例えばUberは
 ライドシェアという新しいビジネスモデルを産み出したが、
 一方でタクシー業者の需要を奪った

 Uberへ多額に投資している
 スコット・スタンフォード氏にもインタビューしていました。
 (元ゴールドマンサックス社員だが、今はベンチャー企業のCEOだそう)

 彼は
 「新しいビジネスが、雇用を産み出すのか、
  既存の雇用を奪うのかは、
我々の考えることではない」

 彼によれば
 彼の投資しているお金は彼のものではなく、
 いいと思った企業への投資である、
 我々はリターンがあるときしか利益は得ていない、
 我々は資本主義のルールにのっとってビジネスしている、
 いい事業があれば自分でも会社を作る、と述べている

 ここで再びスティグリッツ氏へのインタビュー。
 安田氏の
 「今は低利率なので、
  投資をしても利益が得られないという意見もあるが?」
 という質問に対して
 「経済学者は、低利率の役割を強調しすぎている」
 
 貸し出しで必要なのは信用であり、低利率ではない
 利率は単なる政策の結果で、投資の要因にはならない、
 インフラ、教育など、
これから必要な分野に投資すれば利率は上がるさ、とのこと

 一方セドラチェク氏も、
 利子率の効果に懐疑的な見方をしていました。
 「経済学の、利子率を低くすれば景気がよくなり、借金が返せる、と言う理論はおかしい」

 さらに、
 利子率を低くしたところで借金は借金、
 その借金でどんなにいい施設や産業に投資しても、いずれは返済しないといけない。
 そしてその負債に苦しむ国は多い。
 我々は借金をして成長し、
 その引きかえに安定を失っている、
 と述べている

 安田氏「利子率への期待が「成長」資本主義の正体かもしれないのですね」

 セドラチェク氏はうなずきながら、
 「利子はアルコールのようなものだ」
 お酒を飲めば陽気になるが、次の日二日酔いに苦しむ。
 次の日のエネルギーをお酒で移動させているだけ。

 お金も、利子つきの借金という形で数十年単位で移動させられる。
 そして必要な時に無くなってしまう、
 と述べている
 (日本の赤字国債のようですね…)

第3章 魔術の始まり
 セドラチェク氏によると
 利子率は各宗教で、
 否定的なニュアンスで言及されてきたらしい
 「利子率は禁断の果実だ、我々を休むことなく働かせる」

 利子率は時間を超えた移動だが、
 為替も空間を超えてお金を移動させる
 どちらもお金の移動を利用した錬金術

 「お金は交換の手段だったはずなのに、
  それ自体が目的になってしまった」(アリストテレス)

 これを突き詰めたのがアダム・スミス
 「人々が利益を追求すれば、
  神の見えざる手により
  社会も富み栄える」
 人々がお金への欲望を追求すれば、市場が調整してくれる、という考え方を広めた

 「市場」

 ここで、市場の専門家アルヴィン・ロス氏(2012ノーベル経済学賞を受賞)へのインタビュー

 「資本主義の原動力とは?」
 「需要と供給についての情報を集めること」
 彼によると、
 需要と供給が分かれば値段は決まる。
 情報は拡散するから誰にでも集められる訳ではないが、
 市場に情報が集まれば最適な結果が得られる、
 とのべている

 一方スティグリッツ氏へのインタビューでは、
 市場について
 「市場は自然に出来たわけではなく、進化してきた」

 彼によると一番の進化は産業革命で、
 これにより、科学と技術の2つの力で、規模による効率化を追求できるようになった、
と述べている

 投資家で経営者のスタンフォード氏へのインタビューでは
 「我々は労働の効率化を追求している」
 利潤を上げるため効率化し、
 創造的破壊を行い、
 非効率的な古い産業を駆逐していく
 それこそがイノベーション、消費者をハッピーにする、
と述べている

 つまりアダム・スミスの
 「市場が個人の欲望を調整してくれる」という思想と、
 イノベーションによる効率化、市場の進化で、
 人々は欲望を解放させていき、
 資本主義は成長が欠かせないシステムになった

第4章 幻想が、幻想を生む
 更に、市場のデジタル化や株式投資の登場により、
 お金から現実感が失われていく

 セドラチェク氏が東証で
 「ここには何もないが、全てがある」と述べている

 市場はデジタル空間にうつり、
 お金はシンボリックなもの、
 欲望はバーチャルなものになった

 ピカソの絵も、それ自体が欲しいのではなく、
 みんな価値があると同意するから値段がつく
 価値は労働の結果ではなく、欲望と満足の交わりで決まる、
 と述べている

 セドラチェク氏によると
 ケインズは株式市場を美人コンテストに例えた
 ただし、賞金は一番の子に投票した人に贈られるコンテスト

 この場合、みんな自分の好みではなく、
 他人の好みを予想して投票する

 その結果、誰の好みでもない子が一番になる
 株式市場も固定観念が価値を決め、
 しかもその固定観念はこだまする、と述べている

 安田氏「サブプライムローンのことかもしれませんね」
 セドラチェク氏
 「数学的なはずの経済学なのに、神話めいている」

 さて、スティグリッツ氏へのインタビューの続き。
「経済学で、現代の問題を解決できるか?」

 「経済学者は、自由放任主義は万能だ、バブルは心配するなと喧伝しすぎた」
 さらに、
 「アダム・スミスは間違っていた。「神の見えざる手」は存在しない」
 「経済学者はアダム・スミスに頼りすぎている

 とも。

 利益の追求(経済学でいうインセンティブ)はたしかに市場を動かしてきたが、
 現代の経済学ではそれが全てではない。
 イノベーションや研究が、社会に及ぼす影響の大きさも考えねばならない、としている

 一方市場の研究者アルヴィン・ロス氏は少し違う見方をしています。
 「「神の見えざる手」は概念に過ぎない」

 「自由」市場は何でも自由なわけでなく、ルールがある
 それは、長い年月をかけてみんなで磨きあげてきたもの。
 そして経済学者も、市場の役割に気付き始めており、
 有効なルールを見つける手助けができていくのでは、と話している

第5章 欲望の果てに
 スティグリッツ氏へのインタビューの続き。
 先程の話を受け
 「新しいイノベーションは、経済を変えるのではないか?」
 という問に対し

 「テクノロジーは社会に利益をもたらしたのは事実」
 とした上で
 「だからといって社会にも価値があると考えるのは危険」
 と述べている

 イノベーションの結果、
 新しいプラットフォームが仕事を減らし、
 賃金を減らす恐れもある、とのこと
 実際、マクロ経済学の統計では、イノベーションによる生産性の上昇は見られない、
 とも述べていました。
 「これは誇大広告か、さもなければ統計の間違いだ」

 しかし経営者であるスタンフォード氏は、
 イノベーションによる社会の変化には前向きな発言をしていました。

 彼によると、
 例えばシリコンバレーの起業家には、
 自動車の自動運転技術により「自分で運転することが違法になる世界が自分の生きているうちに来る」
 と言う人もいるらしい
 (人の脳は考えすぎるから危険なんだそうな)

 これが進むとどんな世の中になるか?
 彼は、
 自動化が進めば、雇用が奪われ失業率は30~40%になるだろうが
 悲観することはないかもしれない
 と述べている

 世界の半分の人間が働かないなら、
 全く新しい社会のシステム、
 例えば今までの資本主義と自動化とのハイブリッドシステムが生まれるかもしれない、と。
 「物の見方を変えたら新しい景色が見える」

 彼は、
 お金よりも名声のために働く人もいる、
 だからこそFacebookの「いいね!」を欲しがる。
 お金ではなく、声援を受けた人が報われる社会が生まれればいい、
 動機付けができるシステムが生まれればいい、
 と話していました。

 セドラチェク氏も
 「人間の本質はお金への欲望だけではない」と話していました。
 ただしこれはアダム・スミスが指摘していたとのこと。

 アダム・スミスは
 「国富論」で人間の欲望について書いたことが注目されがちだが、
 「道徳感情論」という別の本では
 「人は他人に対して善行を施す性質を持っている」
 と書いていたそうです。

 アダム・スミスは、
 人には「利己主義」と「共感」の2つがあると示した、
 どちらか片方だけでは倒れてしまう、とのこと。

 経済学は本質的には人の心理と結び付いた「物語」だ、
 アダム・スミスはそれに気づいていた、
 というような言葉でしめくくられていました。

後半

第6章 サイレント・フォース
 最初に登場したのが安永竜夫氏(三井物産社長)
 グローバル化の歴史を解説している

 グローバル化はアメリカが牽引役となり、
 ヨーロッパ、日本へと広まり、
 自由貿易を進めて富をもたらした
 アメリカでは、富は一部の富裕層に流れる一方、
 製造拠点が他国へ移動したことで雇用の空洞化が起きた
 「空間を超えた競争」
 それにより不平等を受けた人がトランプ氏に投票した

 次に、前半にも登場したチェコの経済学者トーマス・セドラチェク氏と、
 ルチル・シャルマ氏
 (モルガン・スタンレー・インベストメントの方で、25年にわたり世界情勢を分析している)の対談

 シャルマ氏
 「今、世界は選挙ひとつ取っても反現職だ」
 セドラチェク氏
 「スターウォーズの「フォース」の目覚めのようなものが起きている感覚がする」
 そのフォースは、
 言葉にも主張にもならない「反知性的」な、静かなフォースらしい

 シャルマ氏
 「ロシアの諺に
  「歴史を無視すると自由を失う、歴史を見すぎると両目を失う」とある」
 歴史からは学ぶ必要があるが、
 歴史に囚われすぎてもいけない

 彼の分析によれば、
 グローバル化、反グローバル化は波のように周期的に繰り返している
 しかも、この波はすぐ消えずに長く続く
 例えば100年前からグローバル化の時代で、その後反グローバル化が30年続いた

 さらに、今の反グローバル化の流れは強まっているという
 グローバル化では
 貿易、資本、移民の3つが移動するが、
 これらの減少は金融危機後から始まっており
 この流れはなかなか止まらないだろう、とのこと

 次の場面はフランス。
 フランスでは今、ルペン氏率いる極右政党、国民戦線が勢力を伸ばしている
 (反自由貿易、反移民の考え)

 そのフランスのエリート校「パリ政治学院」の学生が議論している
 「今、国民主義への回帰が起きている。
  フランスも他国も、
  国民は現状では何も変わらないと気づき、
  政治や経済を解決する力を取り戻そうとしている」
 「今のシステムのままでは資源が枯渇する。
  資本主義が富の蓄積を許し、
  プロテスタントの禁欲の精神を破壊した」
 「富のため働くか、慎ましい生活をするかはその人の自由だ。
  しかし何億もの役員報酬は行きすぎだ。
  社会の信頼を守るには、
  欲望に限度をもうけるべきだ」

 欲望の行き着いた先が
 2008年のリーマン・ショックに始まる金融危機

第7章 危機後の世界
 セドラチェク氏とシャルマ氏の対談の続き。

 シャルマ氏の分析では
 「世界経済のスローダウンはしばらく続く」
 というか、彼によるとダウンではないらしい
 金融危機前のレベルと比べれば低成長だが、
 そもそも金融危機前の成長が突出していたらしい

 彼によると、
 1950年~2008年では年平均4%の成長
 1870年~1914年の高度成長時代でも年2~2.5%で
 それ以前の歴史で3%を超えたことはなかった

 更にシャルマ氏は
 「1950~2008年の成長を支えた要因は戻ってこない」
 労働人口、負債の問題がある

 金融危機後は中国、インドでも人口増のスピードが急速に低下
 また、負債総額はピークに達している
 (セドラチェク氏は冗談めかして
 「GDP=「Grouth Dept Product」、国内総生産ではなく国内総借金だね」)

 世界の負債は1980~2008年で増大している
 これは、金融機関の規制緩和、低金利、低インフレ
(つまり自由貿易の推進)のためだそう。

 セドラチェク氏
 「現在の問題の解決には、新たな経済モデルが必要だ」
 デフレ、マイナス金利…教科書に載っていることが使えない時代になってきた、とのこと

 (原丈人氏(デフタ パートナーズ グループ会長)の話
 彼はアメリカ、ヨーロッパを拠点に、
 ベンチャー企業の育成や新技術を用いた途上国支援などを行っている
 日本にいなかったので、日本的な経営を一歩引いて見ているそうです。
 「1970~80年代の日本では、
  経営者は「軽、薄、安、小」を目指せばよく、
  判断する必要がなかった」
 しかし90年代以降は
 自分達で方針を決めねばならなくなったが、
 日本ではそこの教育がなされてこなかった、とのこと)

第8章 グローバルか、ナショナルか
 エマニュエル・トッド氏
 (歴史人口学者で、ロシア崩壊、イギリスのEU離脱、金融危機などを予言した方)
 彼は反グローバル化現象を独特な視点で見ています。

 安田氏
 「あなたは経済学がお嫌いなようですが…」
 安田氏も経済学者なんですけど率直に
 「そうだね、基本的には嫌いだね」(笑)
 シンプルな原理で全てを説明できる、
 という考え方がお気に召さないらしい。
 人の歴史はもっと複雑、
 教育、宗教、心理などもからんでいる、とのこと

 「多くの経済学者はグローバル化や自由貿易に賛成ですが、
  あなたはどうやらグローバル化には疑念を持っているようですね」
 彼の書には
 「グローバル・ファティーグ(疲労)」とある

 彼の考えによれば、
 今、世界が需要不足なのは
むしろ自由貿易が収入を減らすためで、
 保護主義には問題を感じないらしい

 「保護主義は給与を上げ、成長を促す。
  いずれは貿易が活発になる、未来はポジティブだ」

 経済学者とは真逆の意見に、さすがに安田氏は反論してました。
 「しかし自国の利益のみを追求した保護主義は、世界経済に悪影響が出るのでは」

 トッド氏は意に介さず
 「分からないじゃないか、
  経済学者はあまり歴史を知らない」

 彼によると
 19世紀末のヨーロッパではドイツ発の保護主義が各国で始まったが、何も悲劇は起こらなかった
 むしろ需要は増え、国は豊かになり、貿易は加速した、という

 さらに彼は
 「アメリカのエコノミストは「世界の」需要しか頭がない、
  自由貿易が需要を押し潰していることを見ていない、
  これはケインズの法則を全く無視している」

 これはどういうことか。
 彼によると、
 「エコノミスト誌」の
 世界の貿易収支を見るとほとんどの国が黒字。
 各国が黒字を求めれば需要の奪い合いになり、
 需要が不足するのは当たり前、と指摘する。
 「ケインズが見たら「世界はクレイジー」と言うだろう」
 とのことでした。

 ナレーションによれば、
 「社会の安定のため、
  ケインズが最も恐れていたのは失業者の拡大で、
  借金をしてでも人を雇い、
  お金を市場に巡らせようとした」

第9章 数、リスク、不確実性
 シャルマ氏、セドラチェク氏の対談が続く。
 先ほど話していた、世界的な負債の増加はこのケインズ主義の悪用のせいだ、と話しています。

 「金融危機から時間が経ち、
  経済は回復しているのに財政赤字は放置されている。
  成長するために、ケインズの名前を利用して負債を増やしている」
 「ケインズ理論の悪用だ」
 GDPを上げるため、
 借金して負債を増やしている。
 その最たる姿が中国だそう。

 シャルマ氏
 「中国は6%の成長を続けている、と言っているが、
  毎年6%成長なんてあり得ない。
  実際はそのために莫大なお金を投入している
  2007年のアメリカでは、1ドルの収入のため3ドルの借金をしたが
  中国は今、1ドルの収入のために4ドル借金だ」

 シェルマ氏の関心は今、アメリカより中国にあるらしい
 だのに
 「ウォールストリートの関心は短期的過ぎる
  今はトランプ氏にしか関心がない」

 その中国人は資本主義をどう考えているのか?
 街頭インタビューでは
 「資本主義は経済市場が活発になるからいいと思う」
 「10年前から月収は変わらないのに、不動産価格は4~5倍になった」
 「この国は、国の政策が行き詰まるといつの間にか方針が変わるので、先が読めない」
 (危うい成長、という印象を受ける)

第10章 不確実な世界へ
 セドラチェク氏によると
 ケインズは
 「私たちの未来についての知識は不確実」と言っていた、という

 サイコロの目の出る確率など、論理的なことは確率で予測できるが、
 現実世界は予測できないことが多い。
 サイコロの形も決まっていないし面の数も分からない。
 「我々は、科学的な根拠がないものは知りようがないのだ」
 (「雇用の一般理論」ケインズ)

 セドラチェク氏は
 「我々は未来は不可知、という自然な感覚を失っている」

 世界は不確実なのに、我々は年2.4%の成長を信じて投資している
 経済学で言うリスクは計算できるが、
 不確実性は計算できない
 不確実性とリスクを混同したら危険だ、
 と話しています。

 また二人の対談に戻ります。
 セドラチェク氏
 「金融危機のあと、格差が拡大した。
  そういうものが、不確実性とリスクの違いを分からなくしてしまう」

 シャルマ氏
 「今は禅の思想に惹かれるね」

 彼によると、
 禅の思想で大事なのは、
 いつでもいい精神状態でいること、だそうです。
 投資でも人生でも同じ。

 また、彼の執筆する新書の一行目は
 「永遠のものなど何もない、
直ぐに過ぎ去ってしまう」
 つまり、「儚さ」が心に留めている第一のルールだそう。

 セドラチェク氏
 「「禅的資本主義」、
  今はそういうものが求められているのかもしれない」

 既存の理論、支配層が壊れつつある現在では
 地動説やアインシュタイン理論のようなパラダイムシフトが必要なのかも、とのこと。
 「禅的思想はもしかしたら世界を統合するかもしれない。
  少なくとも攻撃的ではないよね」

最終章 未来へ
 いろんな方々の、未来への展望です。

 三井物産の安永竜夫氏
 「欲望の資本主義の先には
持続的で、人に優しい資本主義があるかもしれない」
 彼は
 「ジャングルガイド」として新しいマーケットを切り開くのが商社の醍醐味だ、と話す。
 「これから成長に向かっていく国に、日本はどう貢献していくか。
  日本の中に閉じ籠っていても資本主義は進化しない」

 また、起業や途上国支援を行う原丈人氏によると
 「これからは「公益資本主義」があるべき資本主義ではないか」
 「公益資本主義」とは
 株主だけでなく、
 株主、社員、仕入れ先、顧客、地域社会…
 などを含めた「社中」に会社の利益を還元すること、だそう。

 更に
 「お金を回しているだけでは変わらない。
  日本は、科学技術によりイノベーションを起こし、
  人類に対し必要なものを作る力がある。それは日本も豊かにする。
  世界の人を幸せにしながら、日本の中産階級も豊かになっていく国作りができる、
  それだけの底力が日本にはあると思う」

 セドラチェク氏
 「ケインズは
  マネーは交換手段であるだけではなく
  それ自体が欲望の対象物であることに気づいた。
  お金はいろんなものと交換できるので、人はお金を貯めたがる。
  貯めること自体が目的化し、
  そのために効率的にお金が回らず大問題が起きる」
 「アインシュタインは物理学をひっくり返し、世界の見方を変えた。
  経済学でも同じようなものが求められている」

 安田氏の言葉
 「いろんな方々と対談させていただく中で、
  自分の普段の研究が、
  別の世界から経済を見通している方々と
  どこかでフィットする部分があると感じた、
  (ケインズの次の)グランドセオリーを見つけられるんじゃないか、という期待が少し芽生えた」

 前半にも出てきた、投資家で経営者のスタンフォード氏
 「情熱の源は、お金ではない。
  テクノロジーへの愛だ」

 スティグリッツ氏の言葉
 「皮肉なことに、
  資本主義はお金に支えられているのに、
  お金だけでは前進しない」

 セドラチェク氏の言葉
 「私たちは神を産み出した。
  しかし私は言いたい、
  「神は死んだ」
  私たちが生きているのは、
  今まで信じていたものが信じられなくなった世界だ」
 「だが神は、
  私たちの手のなかにある」
 「欲望は満たされることを望まない、
  欲は無限である」

感想など。
・一番印象に残ったのはエマニュエル・トッドさんの「保護主義は悪くない」という意見でした。
 保護主義が経済の非効率化を招き、第二次世界対戦を起こした…てのが定説のはずなんだが。
 それならトッドさんの考える第二次対戦の原因は何なのだろうと興味が沸きました。

 でないと、今の流れが危険なのかハッピーに繋がるか、全然話が違ってきますからね。

・経済学ってまともに習ったこと無かったけど、
 ケインズが人の欲望にゴーサインを出し、
 市場が進化して錬金術がどんどん発達し、
 イノベーションがその欲望を具現化し…
 という資本主義社会の歴史は何となく分かりました。

 でも、現在あまりハッピーでない人が多い(とされている)原因については、
 人それぞれの意見なのが興味深かった。

 スティグリッツさんは正当派経済学者的に、富の分配と必要分野への投資がうまくいってないからだ、としているし、

 セドラチェクさんは
そもそも背伸びしすぎじゃない?無理矢理欲望作ってない?って意見だし、

 スタンフォードさんは欲望はお金だけじゃないんだからそれを極めちゃったらいいんじゃない?みたいな意見だし、

 トッドさんは悲観的な意見が多いけどほんとにそう?というし、

 シャルマさんは、状況を読んで波に乗れ、って感じですね。

 個人的にはシャルマさんの達観した姿勢がなんか好きですね。
 下手にもがくより良さそう…

・スタンフォードさんの
 「失業者が半分の世界も悪くないかも」
 という意見もびっくりでした。

 前何かのセミナーで、
 人間の幸せを左右する要因は、仕事、人間関係が大きく
 学歴などはそんなに影響しないとか。役に立ちたいという欲求が、人には根元的にあるみたいなんですよね。

 なので、仕事が無いなら何をするのだろう、と思っていたけど、
 スタンフォードさんの意見は
 お金にはならないけど、人に喜ばれることをする人が増える、
 ということを意味しているようですね。

 んー、でもそれ衣食住足りてるお金持ちの意見、って気もしなくはない。
 失業者が半分の世界って想像できない。
 もしそれでも生きていけるなら働くのがバカらしくなるだろうけど、
 実際問題貨幣経済が続く限りは稼がないと食べていけないのでは…

・後半の最後の安永氏、原氏の言葉には勇気づけられました。
 日本にはまだ世界に通用する底力がある、
 世界をハッピーにしながら自分も豊かになれる道がある。
 そのためには、日本人のよさ
 (勤勉、思いやり、技術力など)
 を地道に磨いていく努力、
 世界に売り込んでいく営業力が必要なのかもしれません。

・禅的資本主義、というのも面白いと思いました。
 日本とかアジアの思想が、外国の経済学者の大御所に取り入れるってのは新鮮ですね。
 (サイエンスの世界でも、量子力学などはかなり東洋宗教の思想に近づいてますね)
 中庸の道というか、あんまりガツガツしない資本主義がいいのかも知れないですね。

 これからは、「成長」資本主義を放棄して、「身の丈でいい」資本主義になるのかな。個人的にはその方が好きだけど。
 そうなると、がんばって成長資本主義を維持しようとしている中国などは
 もしかして沈没しかかった船に乗っているのかもしれない。
 現に今、バブルが弾けそうだとかゾンビ企業がのさばってるとかいう話も…
 中国はメンツあるから破綻はしないだろうけど、
 どう辻褄合わせようとするかは要注目かもですね。

トランプさん就任がやたら大騒ぎされていますが、
(個人的には、80年代の日米貿易摩擦をいまだに持ち出してるあたり、やっぱり70歳の頑固じーちゃんなんかなぁと思ったりしますが…)
今年も経済ニュースには敏感になっていきたいと思います。

というわけで長くなりましたが今回はこの辺で。

posted by Amago at 16:37| Comment(0) | テレビ(お金) | 更新情報をチェックする

2017年01月20日

資格について

資格について

 先日、ハローワークの資格についてのセミナーに行ってきました。
 受ける前は
 「資格を取っても、中身が無いと意味ないよ」
 みたいな内容かなぁと思っていたけど
 割と参考になる内容でした。

 というわけで、印象に残ったことを書いてみたいと思います。

○世の中の資格の数
 日々新しい資格が生まれているので正確には分からないらしいが、
 国家資格で1000くらい
 民間資格で3500くらい
 と言われているらしい
 (○○ソムリエとか○○検定とか、
 役に立つのか分からんのを含めたらもっと多いかも)

 これだけ多いと、選ぶのが大変ですね…。

○需要が多い資格
 では実際に重要が多い資格はなにか?

 ハローワークの求人票には
「必要な資格」の欄がありますが
 講師の方が、ここ数週間の統計を取ってくださっていました。

 ざっくりなんですけど一番多いのは
 ・運転免許(普通、普通AT)

 その次は
 ・福祉系(介護関係(介護福祉士、ホームヘルパーなど)、保育士)
 ・医療系(臨床検査技師、薬剤師、登録販売員、看護師、歯科技工士など)
 ・大型中型運転免許、フォークリフト
 ・美容師、トリマー、ネイリスト

 …など

 資格が求められやすいのは
 ・資格がないとできない仕事の場合(医者など)
 ・ある程度資格保有者を設置しないといけない(薬剤師など)場合

 が多いそうです。

 私はペーパードライバーなのですが、
 やはり運転は練習しておくべきだと思いました。

○需要が多いスキル
 次に、現在の世の中から求められる仕事について

 これは時代によって変わりますが、
 これからの世の中で求められるスキル、分野のキーワードとしては、
 以下のものがあるそうです。

 ・書類のデジタル化…パソコンスキル
 ・少子高齢化…福祉系
 ・高齢化…シニア向けの仕事
 ・観光産業…外国語関連
 ・物流、インフラ…ドライバー、整備点検
 ・システム管理…プログラミング、AI

 実際に、これもハローワークの求人票にある
 「必要な経験、スキル」の欄から統計を取ると

 ダントツに多いのが
 ・パソコンスキル
  一番需要が多いのはエクセル、ワードが使えること

  これもレベルがあって、
  「データ打ち込み、グラフ作成、関数をいじれる」
  くらいのレベルでいい場合と、
  「表の書式を変える、マクロ作成」
  など複雑な操作まで求められる場合がある

  また、イラストレーター、Photoshopなど
  デザイン系のソフトも触れるとなお有利だそうです。

  これらは、書類作成職務などの経験があれば一番良いのですが、
  それがない場合は資格(Microsoft検定とか)でスキルを示す手があるそうです。

 ちなみに私は論文作成などでワード、エクセル、Photoshopは使ったことはあるから、使えばなんとかなるかなとは思うけど
 エクセルも究めると大変なのよね…。

 ちなみに、求人でパソコン以外に重要が多かったスキルは
 ・福祉系の資格、仕事経験
 ・保育系の資格、保育経験
  (ベビーシッターでは、子育て経験てのもありました)
 ・児童、学校関係(図書ボランティア経験なんてのもあった)
 ・プログラミング、SE経験
 ・販売員、営業も経験があると有利

  主婦の人も、家事育児の経験でも役立つ仕事はありそうです。

 さて、他のキーワードも見てみます。

 ・少子高齢化…福祉系の資格
  これは介護系、医療系、保育系の資格があるようです。
  これらは学校に行ってある程度の課程を修了し、
  かつ試験を受けて受からないといけないことが多い

  なのでハードルは高いが、
  通信制もあるのでやる気のある人はチャレンジするのも手

 ちなみに私も福祉系は検討したことがあるのですが、
 これらはお金もかかるので、
 仕事してみて向いてなかったらどうしよう…と二の足を踏んでます。
 福祉系なら無資格でもできる仕事はあるらしい(もちろん資格ありよりは給料が安い)ので
 実際に働いてみて適性を見てから資格を取りに行く、
 という手はあるらしい

 ・シニア向け
  最近は「終活」が流行りだそうで
  終活アドバイザー、
  エンディングノートプランナー、
  などの資格が多く出ているのだそうな。

  これらは民間資格なので雇われて役に立つと言うより、
  自分で「終活アドバイザーです」と名乗って自営する人が多いらしい
  しかし、最近では葬儀やさんなどで、
  これらのアドバイザーを置くケースもあるのだとか。

  終活、てのが流行りなのは知りませんでした。
  ほかにも、身の回り整理とか、
  相続関係などお金管理とか、
  お墓の世話とか、
  その辺の需要も増えそうですね。

 ・観光、海外
  政府が観光に力を入れているので、
  外国人観光客向けの仕事も需要があるそうです。

  通訳であれば、最近では中国語のニーズも高いとか。
  通訳案内士、という国家資格もあるそうです。

  また、語学力だけでなく
  語学プラスアルファの何か
  (例えば城マニアとか、酒に詳しいとか)
  があるとより有利だそうな。

  理系の人なら、知識を生かして説明書や論文翻訳などの仕事もあると聞いたことがあります
  (ただし歩合制なので仕事環境は厳しい)

 ・物流、インフラ関係
  物流関係では人手が少ないらしい
  あと、道路などインフラ系の老朽化が進んでいるので、
  そこを修繕したりする人もニーズがあるのだそうだ。

  職業としてはドライバーとか、
  点検士、整備士など

 ・システム関連
  AI技術とか、コンピューターやインターネットの技術を取り入れる企業が増えているので

  プログラミングや、
  コンピューターのシステム管理能力があれば有利

○資格をどう生かすか、なぜ資格を取るのか
 講師の方は実際にハローワークでカウンセリングをされているのですが、
 よくある相談に
 「何の資格を取ればいいか?」
 があるそうです。

 しかし、
 「今でしたらこの資格がニーズがありますね」
と紹介しても
 「しんどそう」「興味ない」
 「他のないですか?」
 と言われるケースが多いのだとか。

 なので、まず
  自分の興味と適性
 を見極めるのが大事だそうです。

 また、
 「何になりたいか」ではなく
 「なぜこの仕事をしたいのか、何をやりたいか」
 を考えていくと仕事の選択肢が増える、とも。

 例えば医者になりたいと思っても、
 労力も時間もお金も要る。
 でもそこで「なぜ医者になりたいか」を考えると
 例えば人助けをしたいなら
 他の仕事で人助けをすることもできる。

 医療系ならもう少しハードルの低い仕事もあるし
 介護系、保育系の仕事でも
 販売とかのアドバイザーでも
 人助けはできる。

 仕事について、選択肢の幅が広くなるのだそうです。
 
 ・自分のできる仕事
 ・自分のやりたい仕事
 ・世の中から求められている仕事
 の三つの円を書いてみて
 そこが重なるところを見つけてみたらどうか、
 と話しておられました。

…セミナーはそんな感じだったんですけど、
最近のトレンドが分かって面白かったです。

あと、私は適性とかやりたいことを考えるのと同時に
ハローワークなどの求人を実際見てみるのも大事だなと逆に思いました。

資料としてハローワークの求人票の束を見ていたら
以外にやれそうな仕事とか、
こんな求人あるのかとか、
こんな能力にニーズがあるのか、とか
発見があって面白い。

まだ仕事は始めないにしても
時間があればハローワークも覗いてみようかなと思いました。
(派遣にも登録してあるので覗いてみようかな)

まぁ、でも取りあえずは車の運転だな。
今年も色々チャレンジしていきたいと思います。

というわけで、今回はこの辺で。



posted by Amago at 10:56| Comment(0) | 人生 | 更新情報をチェックする