2017年07月08日

Eテレモーガンフリーマン時空を超えて「「運」は実在するか?」

モーガンフリーマン時空を超えて「「運」は実在するか?」

今回は運の話でした。
心理学者、統計学者、生物学者、物理学者とバラエティに富んでいたかなと思います

○運は心理に左右されると考える心理学者
 この心理学者は、運は気持ちに左右される、と話していました

 彼女は以下の実験をしています
 被験者にゴルフのパターを渡し、パットを打ってもらう
 一方には
 「このパターは2003年全英オープンで優勝したベン・カーティスのもの」
 一方には
 「このパターはいいパターですよ」
 実際はどちらも同じパターです
 実験したところ
 有名ゴルファーのもの、
 と言った場合成功率が15%上がったそうです

 彼女はこの理由について
 「過剰なプレッシャーから解放されたからではないか」
 と分析しています。
 プレッシャーは無さすぎてもダメだが
 誰かに見られながらプレイするのは過剰なプレッシャーがかかりがち

 しかしこのパターは特別だと思うことにより
 その固くなった気持ちが和らぐのではないか、とのこと

 また、これは視覚すらも変えることも分かっている
 被験者に、コンピューターの画面上でグリーンのホールの大きさを描いてもらったそうですが、
 実際よりホールの大きさ11%小さく見てしまっていたそうです
 しかし、「有名ゴルファーのパター」を渡された人はこの程度が減ったそうです

 思い込みにより成績が上がるのは、プラセーボ効果でも見られる
 彼女はそれは運とは少し違う、と述べています

 「物事を成功させられるかどうか、を決めるのは自信
  運とは少し違うと思います。
  それは不安やプレッシャーへの対処法の1つに過ぎず、自分でコントロールできるもの」
 と述べています

 (ゴルフのことはよく分からないので調べましたが、
 http://news.golfdigest.co.jp/pga/2613/article/35879/5/

 によればこのときのベン・カーティスはダークホース的な存在、
 優勝は神がかり的だったみたいです。

 当時はその前年に優勝を逃したタイガー・ウッズが首位を狙う展開で
 最終日の最初から単独首位に立つ別のゴルファーもいた

 また、カーティス自身は2000年にプロ入りしたばかりのルーキーで
 それまでの最高位は2週間前のウェスタンオープンで出した13位、
 この成績により全英オープンに初出場、
 というくらいの実力だったそう。

 最終日に他のライバルが思うようにスコアを伸ばせず、
 彼が優勝をさらったそうです)

○運は存在しないと考える統計学者
 一方次に出てきた統計学者は
 運のあるなしは心理的な作用に過ぎない
 確率論的に考えたらツキというものはない
 というようなことを述べています

 バスケットの選手はシュートを7回連続で決められると
 「今日は運がいい、乗っている」
 と考える

 しかしこの選手も調子がいい日、悪い日はあるだろうが
 シュートの成功確率は、
 全て平均化したら大体実力どおりのところに落ち着く

 この科学者は、NBAの選手のスリーポイントシュートの成功確率を分析したところ
 成功がツキによるもの、という証拠は見つからなかったのだそうです
 成功率の高い選手は、高いレベルのところを保つように鍛練している

 他の研究者も同じ結論だったそうです

 コイン投げに置き換えて考えると
 100回も投げていたら7回連続で表、というのは普通に有りうる
 確率論を計算すると、
 10回中7回連続で表になる確率は2%とかなり低いが
 100回につき7回連続で表になる確率となると32%くらいに上がる
 連続で表が出るのははツイているわけではなく、
 統計的には起こりうる1つの現象
 シュートの7回成功は、連続なら大騒ぎするが、
 連続でなければ何も言わないだけのことなのだそう
 
 なのでツキというのはなく、
 絶好調の時もあれば絶不調のときもある
 必要以上に成功に浮かれることも、失敗に落ち込む必要もない、とのことです

 この科学者は、
 一番成功率を上げる方法は
 何回でも諦めずチャレンジすること
 と言っています
 母数が増えたら成功数も増える、という理屈なのかな?
 「失敗のリスクなくして成功はない」
 と話していました

○人間は特別なストーリーを作りたがる、という科学者
 次の科学者も偶然の一致とは心理学的なもの、と話しています

 最初に以下のエピソードが紹介されていました

  イギリスで、自分の名前と住所を書いた風船を飛ばした少女がいたそうです
  200キロ先でそれを拾った人によれば、
  風船に書いてある名前は、
  隣に住む少女と全く同じ名前だった
  これは偶然なのか、運命だったのか?

 この認知科学者(メガネの知的な感じの方でした)は、
 人間は偶然でないことも偶然と思いたがる、
 というようなことを述べています

 例えば、同じ誕生日の人がいる確率を50%の状態にするには何人いればいいか

 ちょっと考えると、
 365日の半分の183人?という答えになる

 しかし実際は23人いればよい

 組み合わせのペアの数を考えると
 5人のうち2人が同じ誕生日の組み合わせは10とおり
 10人いれば55とおり
 15人いれば105とおり
 23人いれば253とおりの組み合わせができる

 これは365日の半分の183を越えるので
 同じ誕生日の人がいる確率は50%以上になる、とのこと

 この科学者は、我々がこれが理解できないのは
 我々は、人数が増えたとき、
 ペアの数も同じくらい増えると思ってしまうからなのだそうです
 実際は人数が多いほど、ペアの「増え方」も大きくなる

 このように、
 人は確率を推測するのは苦手
 (要するに数字に弱い)
 その代わりデータから物語を考えるのは得意

 地球には70億人いることを思えば
 その中で偶然風船の名前が一致するのは珍しいことではないらしい

 この科学者によれば
 偶然の一致が起きる確率を100万分の1として
 毎秒偶然の一致が地球のどこかで起きているとすれば
 1ヶ月に1回は偶然の一致に遭遇している計算になるそうです

 しかし我々は、それをなにか意味があるもの、としてストーリーを考えてしまう
 これはなぜかというと、
 我々の脳が複雑な世界を理解するためなのだそう

 それが理にかなっていることもあればそうでないこともあり
 結果間違った結論を出してしまうこともあるが、
 それが新しい考えを導きだすことにもつながっているのだそう。

 人間の脳の妄想も、新しい発見につながるのだとすれば、悪いことだけでは無さそうです

○運の確率を考えることで不安を和らげることはできる、という科学者
 次はデヴィッド・スピーゲルホルターさんという数学者。
 確率統計学の権威だそうです

 彼によれば、
 運の確率を知ることは、
 リスクを恐れる気持ちを和らげる役割がある、とのこと

 彼の専門は確率統計学だが、
 「未来に起こりうる出来事の確率を知るのは重要な仕事です」
 と述べている

 例えば我々は死を恐れる

 しかし彼によれば、我々は不運に過剰に反応しすぎているのだそう
 それはマスコミが負のニュースを多く報道するからだ、とのこと
 「平和なニュースは一面を飾りませんからね」

 しかしデータを見れば、
 平均寿命は確実に伸びている
 「これは素晴らしいことです」

 また、寿命は生活習慣によっても変わりうる
 例えばタバコ1本吸うと15分寿命を縮めると言われるが
 スモーカーは平均1日20本吸うので、
 1日で5時間、1年で76日寿命を失う計算になる
 一方30分のジョギングは30分寿命を伸ばすらしい

 このように、
 ライフスタイルにより寿命は左右されるが
 これには落とし穴もある

 「ベーコンサンドを毎日食べると大腸がんにかかるリスクは20%上がると言われている
  しかし食べなくても100人中5人は大腸がんにかかる
  ベーコンサンドを毎日食べたところで、
  大腸がんにかかるリスクは100人中5人が6人に増えるだけの話で、大したことはない
  だから私はたまにはベーコンサンドを食べる」

 では我々は今この時を謳歌すべきか、
 ライフスタイルを見直すべきなのか?

 この科学者は、死亡確率が百万分の1というのを1マイクロモード、
 という単位で表しています

 彼の計算によれば、
 隕石が落ちて死ぬ確率は1マイクロモート
 これは1日普通に過ごすのと同じ確率で、気にやむことはない

 一方乗馬をすれば死ぬ確率は0.5マイクロモート上がり
 ハンググライダーをすれば8、
 7000メートルを越える山を登ればリスクは43000上がる
 車の運転は年間40マイクロモート増えるのだそう

 また、死ぬ確率は年齢にもよる
 18歳の年間平均死亡確率は500マイクロモートだが
 60歳ではその14倍になるそうです

 しかしどのみち、我々は予期せぬ未来から逃れることはできない

 「大胆に生きても、慎重に生きてもリスクはつきもの、
  しかしリスクを受け入れて生きていくことはできる。
  実際みんなそんな風に生きています。
  みんな、避けようのない未来は知りたくないと思いますから」
 と述べていました

 結局、死ぬのはいつかは誰にも分からないけど、
 色んなケースでの死ぬ確率を知ることで、必要以上に恐れることはなくなる、
 ということを彼は言いたいみたいです

○運任せは生物の生き残り戦略、とする科学者
 次は視点を変えて生物の話。
 生物は細胞の遺伝的プログラムに従う一方で
 生命の誕生や、我々が健康に生きていることは偶然の巡り合わせの産物でもある

 この生物学者兼応用物理学者は
 細胞はプログラムどおり動く機械のようなものではなく、
 状況への対処は運任せである
 というようなことを述べていました

 一般的には、細胞にはDNAがあり、
 それに従いタンパク質が生成され
 それぞれ違った振る舞いをすると考えられている

 これはDNAの設計図とおりに進むのか?
 彼は以下の実験をしています

 クラゲの発光する遺伝子を細胞に注入し、
 そのあとに細胞分裂を行わせ、その様子をコマ撮りしてつなぎあわせる
 遺伝子の発現がオンになれば光るので
 いつ発現したかがビジュアル的に分かるそうです
 更に、遺伝子ごとに青、赤、緑などと色分けする
 細胞は同じDNAからのクローンなので
 設計図に忠実ならみんな同じように振る舞うはず

 大腸菌の実験結果を示していましたが
 赤と緑は似た遺伝子なので、
 片方が発現したらもう片方も発現するはずなのだそうです
 しかし写真を見ると赤が強い細胞、緑が強い細胞など様々
 発現は細胞ごとにランダムなのだそう

 しかもこのランダムさは時間的にも見られ
 発現は一定の間隔があるのではなく、
 不定期にどーんと発現したかと思うと何も起きないときもある

 科学者によれば
 この発現のランダムさは、種として生き延びるには有利なのだそう
 「全ての細胞が同じように発現するのはリスクが高すぎる、
  競馬で一気にかけるようなもの
 これでは1文無しになるリスクもあり
 リスクは分散させる方が理にかなっている」

 リスクを分散させることで
 環境の変化があってもどれかの細胞が生き残る可能性が生まれる

 「運や偶然なしに命は存在しない」とのことです

○量子力学
 さて次はよりミクロな世界、量子力学の話。
 量子力学の世界では、
 原子はいくつもの場所に同時に存在し、
 観察されて初めて場所が確定する、と考える

 マサチューセッツ工科大学の科学者は
 「量子力学はテクノロジーの基礎だが、
  量子力学の根底にあるのが不確定性」
 と述べています

 不確定なので次に何が起こるかは観察するまで分からない。
 これは言い換えれば
 我々は、起きること全てを知ることができない、とも言えるし
 あるいは世界が、何が起きるのかを物事が起きる瞬間まで決めていない、ともいえるそうです

 「物事の動きを予測するのは一種の賭けです」

 ある意味運任せというわけですが、
 物理学者の間でも
 量子力学と運との関係は意見が分かれているそうです
 (アインシュタインは量子力学の気まぐれさはお気に召さなかったようで、
 「神がサイコロをふるわけがない」と言っていました)

 別の物理学者アンドレアス・アルブレヒトという方は
 きちんとした物理法則に従っていそうなこの世界も
 量子力学の曖昧さに支配されている、と考えているようです

 この方はインフレーション理論提唱者だそうですが
 極大の世界(宇宙など)は
 極小の世界の理論(量子力学)で説明できると考えている

 例えばコインの裏と表どちらに出るかは
 量子力学の理論からすれば知ることはできないそうです

 というのは、コイン投げで表が出るか裏が出るかは色んな要素で決まる

 例えばコインの大きさ、初期の位置、投げるスピード…
 さらに、よりミクロな世界ならば、
 手のニューロンの細胞内の神経伝達物質の動きの影響もある

 しかしこれらの分子全ての動きが計算で分かったとしても、
 その分子の存在自体は、量子力学の不確定性から逃れられないのだそうです

 しかしこれは、大きな世界の物理学理論と矛盾するように見える

 彼の言うインフレーション理論では
 宇宙は最初に爆発がおき、その後急激に膨張してできたと考える

 量子力学の不確定性をこのインフレーション理論に当てはめると、
 ほかにも無限の宇宙があることになるのだそうです

 「金魚鉢の中の金魚は、この金魚鉢が世界の全てと思っていて、他の金魚鉢の存在を知らない。
  私たちの宇宙もこのようなものかもしれない」

 このいくつも存在する宇宙を「ポケット宇宙」と呼んでいるそうです
 (ビリヤードの台にあるポケットが語源のようです)

 しかしポケット宇宙が無限に存在するとすれば、
 確率論とつじつまがあわなくなるそうです

 量子測定、とは素粒子のある位置を確定させることだが、
 あらゆる結果がどこかのポケット宇宙に存在することになれば
 この確率が格段に上がってしまうのだそうだ

 しかしアルブレヒトは量子力学の方が正しいと考えているそうです
 他の宇宙は見えないが、ランダムさは見える

 彼は
 「何が起きてもいいように構えておくことだ」
 と述べていました

 (このくだりはイマイチよくわかりませんでしたが
 私なりに考えますと
 あらゆる結果はどこかの宇宙起きているが、
 自分のいる宇宙ではそれが見えないので不確定に感じる

 あるいは、どこかの宇宙でで起きているにしても、
 「どこで」起きるかは分からないので不確定になる

 つまり世界全体で見れば、存在確率は格段に上がっているのかもしれないが
 自分の見える自分の宇宙ではやはり存在確率は不確定ということかなと思いました)

○パラレル宇宙
 最後に登場したのは理論物理学者のマックス・テグマークさん。

 この方は以前モンキーパイソンの真似をしてたお茶目な方、
 わりとイケメンです(私の主観ですが(笑))
 何回か出てますね。
 今回も老人の姿をしたりベッドで寝る演技をしたり
 けっこう芸達者でした…(笑)

 それはさておき、
 彼は先程のポケット宇宙論は何も矛盾しないと述べています

 量子力学では、素粒子は色んなところに同時に存在していて、
 その素粒子がある場所にいる確率は波動関数で示される、と考える

 そして、観察した瞬間に1つの場所に集束し、粒子として観察されると考えられている

 これを波動関数の収縮、と言うそうですが
 しかし彼はこの収縮は起きないと考えているそうです

 彼によれば、
 素粒子は観察した瞬間は1つの場所に確定するが
 それは確定した素粒子自身にそう見えるだけで
 別バージョンの素粒子も、別の宇宙に同時に存在している、
 と考えているそうです

 人生の選択でも、誰かがある選択肢を選んだとしても、
 それが自分の人生を決めるわけではなく
 選ばなかった選択肢の自分も、
 別の宇宙にいる別バージョンの自分として生きているのだそう
 いわゆるパラレルワールドです

 先程のポケット宇宙論と違うのは
 複数存在する別の宇宙は、全て今の宇宙の別バージョン、ということ
 (ポケット宇宙はそれぞれ全く違う宇宙みたいです)

 ただし、このパラレルワールド理論には落とし穴があり、
 別バージョンの宇宙にいる自分を見ることはできないそうです

 何かを選んだ自分はその自分でしか生きられない
 ある宇宙では100歳のテグマークが生きていて
 ある宇宙のテグマークは交通事故に遭って既に死んでいるかもしれない

 「例えば私がどこかの部屋で眠りについたとする
  誰かがパラレルワールドの私を別の部屋に寝かせたとしても
  次に目覚めた私は、その部屋にいたと認識するだけ
  二人の私は別の部屋のドアを開け、別の人生を生きる
  開ける部屋が自分にとっての現実で、番号は記号でしかない」
 というような例えをしていました

 彼によれば、
 運や偶然は幻で、
 ランダムさや偶然は選んだ現実しか見えないのでそう感じる
 しかし大きな目でみれば
 ひっきりなしに別バージョンの自分が枝分かれして、
 全ての可能性が同時に存在している

 この全ての人生を知るにはどうすればいいか?
 彼によれば、生き残ることらしい
 60回死にそうな目に遭ってもまだ生き延びていれば
 本人は自分はめちゃラッキー、と思うだけかもしれないが
 その間に別バージョンの自分が大量に死んでるかもと思うことができる

 現実的には証明できないし、
 荒唐無稽かもしれないが
 先入観なしに本当の世界を追求するのが物理学の仕事なんです、と彼は述べていました

モーガンさんは最後に
パラレルワールドがあったとしても
人生は選択の連続、
という感じで締め括っていました。

○感想など
・最初のゴルフの話は、
 右足から入るみたいゲンカツギとか、
 スポーツ選手の「ルーティン」と言われる競技前の儀式みたいなもの
 などに通じるのかなと思いました。
 何かの動作をすることで、
 安心感を得たり
 ベストな結果が出る状態に体や心が整っていくのかな、と。

 自分でもそういうものを決めておくと落ち着くのかもしれません
 でもそれでうまくいかなかったときは凹みそうだな…、
 と思ったのだが、

 http://rkyudo-sports.com/cate13/en212.html
 によると
 トップ選手は失敗してもルーティン自体は変えないそうです

 ルーティンは集中のための手段であり、それは変えない。
 失敗については自分を客観的に見て修正するのだそうだ
 (具体的には動画を見たり、他人に見てもらったりする)

 なるほど、失敗したら
 「ルーティンしたのに何でうまくいかなかったんだよ!」
 と思う時点で私は凡人ですね(笑)

 心の拠り所を作るとしても、
 失敗してからそのせいにしない冷静さが必要なのねと思いました。

・ツキなんてないよという確率論の話は
 ギャンブラーにとっては夢を奪う話だなと思いました(笑)
 でも運も不運もありうるんだと思って
 両方に備えておくのが一番賢いのかなと思います

 「ツキの科学」という本を以前読んだのですが
 ここにも似たようなことは書いてあって
 確率論で言えば運も不運も起こりうる、
 (しかし人はそこに意味や奇跡などを見いだしたがるが)
 と書いてありました。

 しかしそれでも、幸運をつかむ人の行動にはパターンがあるそうです
 書き出してみると

 1社交性が高い
 2直感力が強い
 3幸運をつかむ勇気がある
 4不運のときの歯止めがある
 5悲観的

 1については、人とのつながりが多い方がよい情報を得られる確率が高まる、という感じの話。

 2については補足があり
 直感とは鍛えられるもので、
 色んな知識を脳に蓄積しておくと、
 それが突然必要なときに出てくる現象なんだそうです

 なので直感が出たら、それはたしかな情報に裏打ちされたものなのかを検証しないといけないし、
 自分の願望と混同してはいけない。
 かといって理性で考えておし殺してもいけない、
 とのことです。
 さじ加減が難しいですけど。

 3については、チャンスが来たときにパッと捕まえる勇気があるかどうか、だそうです
 これもただの向こう見ずではダメだとのこと

 45については、不運はいつでもあるものとして備えておけるかどうか、みたいです。

 しかしそれを妨げるのは
 ・損切りができない心理、
 ・サンクコスト(埋没費用)つまり今までつぎ込んだものを考えると撤退できない心理、
 ・必要以上の楽観
 ・失敗を運や人のせいにしてしまう
 などがあるんだそうです

 不運はいつでもありうるとして備え、
 不運が起きたら自分には何ができるか冷静に考えて、今できることをする。
 でもいつチャンスが来てもいいように備え、
 チャンスが来たらパッと捕まえる、
 という生き方が幸運の鍵だそうです。

○死などのリスクは必要以上に恐れる必要はない、
 という話も興味深かったです。
 「リスクにあなたは騙される」
 という本を以前読んだのですが、
 このリスク確率の読み誤り
というのはけっこう問題だそうです

 例えばテロを恐れるあまりイスラム教徒を憎悪する人もいるが
 実際はテロで死ぬ確率は交通事故で死ぬ確率より低い
 テロを恐れて飛行機に乗らず、車で移動して命を落とす人もいる

 また放射線被害を受ける確率はかなり低いのに
 必要以上に恐れ、東日本大震災後のような風評被害を起こす

 また、リスク確率の読み誤りは、ムダな保険にお金をかけることにもつながる、
 とも書いてありました。

 正しいリスク確率を計算して
 それに対しては備え、
 あとは運を天に任せて気楽に生きるのが良いようです。

・パラレル宇宙の考え方は面白いなと思います。
 昔のリチャード・バックの小説「one」という本はこのパラレルワールドを舞台にした話でしたが
 (冷戦とか出てくるのが時代を感じるが)
 別の選択肢をしている自分がどこかにいるなら面白いと思います。
 でも量子力学から考えればそれもありそうに思う。
 量子力学の不確定性を証明した幾つかの実験は既にされているので
 少なくとも素粒子の世界ではそのうちパラレルワールドが証明できるのかも、と思います
 (もっとマクロな世界での証明は、
 おそらく我々の肉体が現実を限定しているので無理ではなかろうかと思うのですが)

真実を追求する立場としては、
運は「科学的には幻想」
という一言で片付けられるのかもしれないが、

幸福を追求する立場としては、
なるべく運を引き寄せる生き方をしたいものです。

というわけで今回はこの辺で。