2017年08月18日

Eテレ「ここがズレてる健常者 障害者100人がモノ申す!」

Eテレ「ここがズレてる健常者 障害者100人がモノ申す!」

 放送作家の鈴木おさむさんが企画された番組だそうです。

 障害者100人を集めて、
 「ここが何か違う」という健常者の行動を挙げてもらっています。

 以前放送されたもので、
 第2弾をする前の番宣的なものと思われる。

 障害者を扱う番組ってどうしても説教臭くなりがちで、
 これはどうかなぁと思いつつ見たけど、
 思っていたより気楽に楽しめる番組でした。
 私は周りに障害者はいないので
 「へぇ~こんな行動はNGなんかぁ」
 とけっこうためになりました
 (ただし、人によりけりなので、
 分からんときは本人にはっきり聞くのがベストみたいです)

○ゲストの紹介
 司会は鈴木おさむさんと有働アナでした。有働さんよく出てますね~

 出演されている障害者の中には「バリバラ」レギュラーの玉木さんもいました。

 その他、パラリンピアン、障害者芸人、障害者プロレスラーなどもおられました。

 健常者代表としては
 芸人の平成ノブシコブシのお二人、カンニング竹山さん、小島よしおさん、千原ジュニアさん。

 竹山さんは福祉の番組に出ているとかで、顔見知りの方もいるようでした。
 「障害者でもヤなやつは嫌だよ、俺は大久保は嫌い、めんどくさい」
 と言ってました(笑)
 (大久保さんは脳性まひの方で、
 以前竹山さんは大久保さんのヘルパー体験をされたそうです)

 ノブコブのお二人は緊張ぎみ、
 ジュニアさんはいつも通り?

 他はタレントの中川翔子さん、厚切りジェイソンさん。

○ここがズレてる健常者
 最初に、100人の障害者に「ここがズレてる」点をボードに書いてもらっていました。

 色々挙げていくと…
 「モモを勝手にくれて、もらわなかったかキレたお婆さん」
 筋ジスの方の体験で、あるお婆さんがモモを持ってきて
 「年寄りが親切にしてるのにもらわないのか!」
 とキレられたとか。

 これを受けて、
 「バス停でペットボトルを渡され、
  そのまま世間話に付き合わされた」
 という方もいました。

 小柄な方は「大人なのに子供扱いされる」
 20過ぎてるのに子供と思われるらしい

 脳性まひの方は「こっちが悪いのに向こうが謝ってくる」
 彼は不随意運動(意思とは関係なく勝手に体が動く)のため、他人にぶつかってしまうことがある
 それでも向こうが謝ってくるそうです

 ジュニアさんはこれにたいし
 「でもこれは考えすぎってのもあるんじゃ…
  健常者でも普通に道歩いてて、当たったら謝りますよ」
 「順番があるでしょ。僕が先に謝りたいのに」
 おさむさんは
 「そうか自分が先に謝りたいのね、謝らせてくれよ、てことね」(笑)

 これを受けて義足の方が
 「義足が当たっても大丈夫ですか、て謝ってくる」
 てのもありました。
 こっちは義足だから痛くない、
 むしろそっちが痛いんじゃ…とのこと(笑)
 (これは、義足が外れないか、ていう心配なのかもとも思いますが)

 その他、
 プロレスラーの方なのに
 「危ないからプロレスするなと言われる」

 愛煙家の方なのに
 「勝手に禁煙席に連れていかれる」

 聴覚障害者でも歌うのに
 「カラオケに誘ってくれない」
 てのもありました。

 つまり、変に気を使われるのが嫌なんだそうです。

○ドッキリ企画
 ここで玉木さんプレゼンスのドッキリ企画が。
 (本人いわく「ドッキリという名の社会実験です」だそうですが(笑))

 腕に障害のある方がウェイトレスのとき、どんな反応をするか?
 仕掛人としてウェイトレス役をしてくださったのは八尋さん。
 彼女は手首などが曲がっているけど
 飲み物を出したり注文を取ったりするのは問題なくこなす。

 被害者(被験者?)はザブングルの加藤さん、小島よしおさんでした。

 チェックポイントは2つあり、まず
 1店員の手を見たとき、最初にどう反応するか

 八尋さんにどんな対応が嫌?と聞くと
 「チラチラ見られたり、陰で後からコソコソ言われるのは嫌ですね」
 じゃあどうしてほしいかというと
 「一切気にしないか、
  もしくは気になるならはっきり聞いてほしい」
 だそうです

 もう1つのポイントは
 2コーヒーを出すときどうするか

 嫌な対応は
 「勝手に手伝われること。できるのにって思う」
 してほしいのは
 「見守っててほしい」
 だそうです。

 さて加藤さんはというと、
 1のときは、チラチラ見て不自然に落ち着かない。
 仕掛人のスタッフがわざと
「こぼさないかと思いませんでしたか、よく雇ってるなぁって」と聞くと
 加藤さん「全く思わないなら嘘になりますね」
 八尋さんはそれを聞いて、一瞬で顔が引きつっていました(笑)

 2の時は、
 八尋さんがお盆からテーブルに飲み物を置こうとすると、
 加藤さんは手伝おうと迷っているのか少々挙動不審で、
 自分の分のコーヒーは、置いてもらうのを待たず、自分でささっと持っていってしまった。

 八尋さんは「どっちもNG!」といってビンタ(笑)
 呆然とする加藤さんにネタばらししていました。

 ちなみに加藤さんは、
 八尋さんがハプニングでお水をこぼしてしまったとき、
 「頑張ってるから」と怒らず。
 八尋さんは「優しい…」とは言っていたのですが、

 これの理由を後から聞くと、加藤さんは
 「だって子供だって、頑張って水注いでてこぼしても、誰も怒らないでしょ」
 八尋さんは
 「障害者は子供と一緒?」
 と再びピキっとなってました(笑)

 一方小島よしおさんはというと、
 「人としてはパーフェクト、
  芸人としてはダメ(笑)」
 だそうで

 1は
 最初に八尋さんがお冷やを持っていくときも普通の態度。
 スタッフが
 「小島さん、彼女の手を見てましたね」と言っても
 「ネイル綺麗だなと思って。可愛かった」とサラリという。

 2については
 八尋さんがコーヒーを置くまできちんと待ちつつ、
 お盆に手を添えてさりげなくサポート。
 「しんどそうなら手伝うけど、
  やってるのに手伝うのはなんか違う」とこれもまたカッコいいセリフ。

 男性としては非常にスマート。
 しかしながら
 「芸人としてはおもんない」
 とみんなにボロクソ言われてましたけど(笑)

 結局、できることは普通に見守っていてほしいんだそうです。
 八尋さんによれば
 「ちょっとした動作が気になってしまう」そうです。

 ただ玉木さんは
 「これは八尋さんの場合は、の話で、
  してほしいやり方は十人十色」
 分からなかったら下手に気を使うより、直接聞くのがベストみたいです。
 へえ~と思いました。
 でもたしかに、手伝ってあげるみたいな上から目線は嫌ですよね。

○芸人対決
 ここで、寝たきり芸人のあそどっぐさんが
 「小島さんは芸人としてダメ」
 と小島さんと対決を挑んでいました。

 このあそどっぐさん、
 「目の見えない人は世界をどうみているのか」
 という本で紹介されていまして
 かなり際どいギャグを言うそうですが、
 このときも反応に困る?一発芸でした。

 寝たきりなんで
 「僕がレインコートを着たら…」、
 (とレインコートを体に全部被せてもらって)
 「遺体みたいになる~」

 「レインコートを花束に変えたら…」
 (寝たきりの体に花束を乗せて、目をつぶる)
 「やっぱり死んでるみたい~」

 笑ってええんか迷うわ!と突っ込みたくなりました(笑)

 あそどっぐさんによれば、
 「障害者だから笑ってあげなきゃ、て反応をされる」
 のだそうです。
 …小島よしおさんの芸は…省略いたします(笑)

○ここがズレてる健常者 続き
 さて「ここがズレてる話」はまだまだ続きます。
 玉木さん(脳性まひなのでうまく話せない)は
 「電話が聞き取れないのに、相手はそれをはっきり言ってくれない」
 電話で、「車イス」という単語が分からず
 「くるまいこ?」とずっと聞かれていたらしい。
 分からんなら分からんといってほしいらしい。

 ノブコブの吉村さんは
 「分かんないって言っていいの?俺さっきから玉木さん何言ってんのか全然分かんないよ」(笑)
 竹山さんは
 「俺も最初会ったとき全然分かんなかったけど、
  10分くらいしゃべってたらわかるようになったのよ」
 ジュニアさんは
 「全然普通に分かりますよ」
 だそうです(笑)

 その他、統合失調症の茶ボーズさんは
 「カミングアウトしたら、人を刺したくならないか聞かれた」
 統計的に、障害者の犯罪率は健常者よりずっと低いそうです
 (これは結構ひどいなぁと思ったけど)

 全盲のパラリンピアンの秋山里奈さんは
「目が見えないのにすごい」
 と言われたのが納得いかないそうです
 地味に努力してるだけなのに、と。
 玉木さんがすかさず
 「それ他の局でやってることやね」(苦笑)
 いいのかNHK…

 ほか、脳性まひの大久保さんが
 「夜の客引きに声をかけられない」とかエロ系の話に暴走ぎみで
 竹山さんに「大久保、NHKやぞ!」と突っ込まれてました(笑)

○中間テスト
 ここで健常者どれだけズレてる?を見るための中間テスト。
 お題は
 「自分の子供が車イスの方を見て
  「あの人何で車イスなの?何で体曲がってるの?」
  と聞いてきたらどう答えるか」

 これは本人も聞こえるような近距離で、大きな声で言った場合らしい。

 徳井さんは
 「「お前声がでかい」
  とたしなめて、
  「そういう人もいるから困ってたら助けてあげよ」ていう。
  「曲がってる人もいるでしょ」ていう」
 という答え。これにはややブーイング?

 しょこたんは
 「「さあみんな笑顔でこんにちはと言おう!」っていう」

 ジュニアさんは
 「「俺は何でかは分からん。ほんまに知りたいならお前が聞いてこい」って言う。
  だって知らんしねぇ」
 この答は潔さがあったせいか、拍手が沸いてました。

 小島さんは
 「その場に本人がいるなら一緒に話す」だそうです。
 「俺も言われるもん、
  女子高生とか近くで
  「小島よしおだー」「興味ねーし」て言ってて、
  聞こえてるよ、て。
  俺もいるんだから無視しないでほしい、そこに入れてほしいんですよ」
 これも拍手がわいてました。

 有働アナが
 「どなたがいいかというのを聞きたいですね」

 ある方は
 「小島さんみたいに話してくれるのがいい。
  一番いけないのは、見ちゃいけないとか言われること。
  人なのに、て悲しくなります。これはわかってほしい」
 たしかに、それってモノ扱いされた気になりますね…

 他の方は
 「よしおさん」
 「ジュニアさん。それこそ素直な回答だと思う」
 などさまざま。
 基本的に、言われた側の気持ちを考えてほしい、ということですね。

○義足だからエステ半額にして、の交渉
 次は、社会にこうなってほしい、という要望編。

 最初に義足のパラリンピアン大西瞳さんが
 「私は義足で片足なので、足のエステは半額にしてほしい」

 そして彼女は、街中で交渉しに行っていました。

 取材のVTRを見ると
 最初のお店は
 「少々お待ちください」
 と上の人に話を聞きにいく。

 待つこと10分、揉めているようでしたが結局
 「うちは通常料金となりますので、
  そこを理解していただいた上で受けていただくのなら…」
 「時間は半分なんですよね」と食い下がるも
 「そうですねえ…」

 そこで彼女は別の店に行きましたが
 そこは店員さんが
 「お客様、足元がちょっとアレですね」
 「お客様、他のエステをされたことは?」
 「無いです」
 「ですよね」
 とあからさまに冷たい態度。
 それでもめげずに
 「半額にしていただけませんか」と聞くと
 「うちはそういうことはしてません」と即答。

 また、会員登録しようとすると
 「ここにご記入いただいたとしても、承ったというわけではないので…」
 彼女はこれにはさすがにムッとしてました。

 しかしそこでめげないのが彼女。
 もう一人義足の小林久枝さんを連れて再度挑戦。
 「片足二人なら一人分にならないかな」
 だそうです(笑)

 最初のお店で、先程対応してくれた方に出てもらい
 「もう一本連れて来ちゃいました」というと、
 さすがに店員さんは「あはは…」と笑っていました。
 そのあと交渉してくれましたが
 「やはりうちはやってないんで」

 しかし
 「でもそういう声があるのは本社に伝えました。
  ありがたいことなので」

 小西さんの話によれば
 「結果はダメでしたけど、最初と違って、気持ちも分かってくれて…
  そういう声って少ないそうなんですよ、
  言ってくれないと分からないので良かったです、と言ってくださいました」

 ジュニアさんは
 「お店の人の気持ちもわかるけど、2軒目の対応はちょっとね…」
 おさむさんは
 「ああいう対応の人って、やっぱりいるんですね。世間は厳しいですねぇ」
 脳性まひの畑さんは「あんなんばっかり」とバッサリ。

 厚切りジェイソンさんによれば
 「アメリカの場合は、店員レベルで対応しますけど
  日本はマニュアルどおりにやらないと怒られる、てのがあるんですかね」

○社会への要望あれこれ
 聴覚障害者の方は
 「邦画に字幕を入れてほしい」
 全盲の方は
 「カップラーメンのお湯がどれだけ入ったか分からない」

 この辺は、改善されたらお年寄りなどにもいいかもしれないですね。

 発達障害の方は
 「「洗い場入って」の意味が分からず怒られた、ちゃんといってほしい」
 指示を明確にするのは、
 健常者どうしでも、連携ミスを防ぐためにいいと思います。

 それから精神障害の方は
 「見た目では障害が気づかれにくい」という悩みがあるそうです。
 茶ボーズさんによればヘルプマーク、てのがあるそうです
赤字に十字とハートの白いマークが縦に並んでいます。
 ちなみに私は初めて見ました。

 おさむさんの
 「これつけるのいやだ、て人いますか」という質問に
 「いかにも譲ってほしい、て感じで嫌」という人もいれば
 「着けてたけど席を譲ってもらえなかった」という人も。

 竹山さんは
 「知らない人が多いのが現状じゃないかと思います、
  僕も今日知りましたよ。
こういう番組で広めていくのが  第一歩だと思います」
 たしかに。知らしめることが第一歩ですね。

○最終テスト
 さて次はどれだけズレてるか、のテスト2回目でした。
お題は
 「車イスの人がエレベーターに乗っていて、
  入り口がわに自分がいる場合、降りる時どうするか」

 厚切りジェイソンさんは
 「先に降りて「開」ボタンを押して待つ」
 先に降りた方が邪魔にならないから、だそうです。

 ノブコブ吉村さんは
 「エレベーターの内側の隅に立って「開」ボタンを押して、みんな降りるまで待つ」
 車イスで降りている最中に閉まるのが一番怖い、とのこと
 みんななんか出にくそうでしたけど…

 竹山さんは
 「先に出る」というシンプルな答。
 助けないの、と聞かれて
 「だって自分で入ったんだから出られるでしょ」

 これは車イスの方に誰の対応がいいか、意見を聞くと
 「ジェイソンさん」
 「ジェイソンさんか竹山さん」
 さらに
 「乗るときに、車イスの人を先に入れていただければ、
  私たちは切り替えして前向きになれます、
  乗るときは先、降りるときは最後がベスト」
 だそうです。

○MZK
 最後に、MZK(最もズレてる健常者)を選んでいました。

 先に一番ズレてない人も投票で選んでいましたが
 ジュニアさん、小島さん、竹山さんの順。

 そして最も不名誉なMZKは徳井さん。
 罰?として、もっと理解するために1日ヘルパー体験せよ、という指令が出されていました。

健常者と障害者、お互い理解を深めるために
こういう機会をどんどん設けていこう、
という感じで番組は終わっていました。

○感想など
・基本的に障害者の方は「分からないなら本人に聞いてくれ」
 て感じなんかなと思いました。
 でも今回出演されていたのは障害者の有名人の方で、
 一般の人にはそこまで言っていいんかなぁとやっぱり不安になる。
 視聴者の障害者の方にも意見を聞きたいなぁと思いました

・出演者の量に対して時間が短いので、
 一人一人の意見を見られなかったのが少々残念かなぁ。まぁでも色んな意見が見られて良かったかなとも思う。

・障害者の笑いはなんか独特の空気だなぁと思いました。それともNHKだからなかなぁ?
 うまく言えんが、アメリカンジョークとか地方文化と似たような感じ、慣れるまでは独特の世界ですね。
 竹山さん、小島さん、ジュニアさんの自然な感じが印象的でした。健常者の芸人と遠慮なく突っ込みあえるようになればまた新しい笑いが生まれるかも。

・小西さんのエステ交渉は面白かったです。彼女の話し方もかわいらしくて好感持てました。
 障害者もどんどん声を挙げていき、それが大多数の声になれば社会も変わるんじゃないかと思う。
 (東大の松井彰彦氏が以前オイコノミア「もしもあなたが障害になったら…」の回で
 「障害者の声がたくさんになれば社会のルール自体を変えられる」
 という感じの理論(うろ覚えですが)
 を言っておられましたが、それを思い出しました)

 それにしても、健常者も障害者も、
 アスリートとか芸能人は綺麗でお洒落、前向きな女性が多いですね~
 障害があろうが無かろうが、
 生き生きしている方は美しいしチャーミング。
 自分もそうでありたいなぁと思いました。

 また第2弾も楽しませていただこうと思います。
 というわけで今回はこの辺で。


posted by Amago at 10:11| Comment(0) | テレビ | 更新情報をチェックする