2017年05月18日

EテレハートネットTV「フェミニズム新時代 第1回 "フェミ"な女がカッコイイ 第2回 あなたも私もフェミニスト」

EテレハートネットTV「フェミニズム新時代 第1回 "フェミ"な女がカッコイイ 第2回 あなたも私もフェミニスト」

女性が生きにくい社会について話し合う…
とあったので、興味がわいて見た番組です。

ただ見る前は正直、日本てそんなに女性が生きにくい社会かなぁ?
とあんまりピンと来てませんでした。
昔よりは女性の発言力は強いし。
でも見てたら、
今思うように社会に出ていけない自分も当てはまる気がして、
なんだか複雑な気分になってきました…

1回目はフェミニズムの歴史と最近のフェミニズムのトレンド、
2回目は女性の政治参加についての話でした。
個人的には1回目の方が面白かったです。

というわけで内容から。
○ゲストの紹介
 司会は若い男性アナウンサーでしたが
 ゲストは
 タレントの壇蜜さん
 作家の北原みのりさん、
 学生の溝井萌子さん
 社会福祉士の海老原宏美さん
 女装パフォーマーのブルボンヌさん
 政治学者の三浦まりさんでした。
 ブルボンヌさんは司会もされていました。
 壇蜜さん
 「そもそもフェミニズムって日本語に訳すとどんな意味なのか分からない」

○女性のための行進
 最初は今年の1月、アメリカのワシントンDCで行われた
 「Women's March」についてでした。

 トランプ氏就任の翌日、
 女性蔑視の発言ばかりのトランプ大統領に抗議し、
 全米から集まった女性たちが行進した

 元々はハワイ在住の女性がSNSで呼び掛け、
 賛同者が増えて二ヶ月後に実現したらしい。
 著名人も参加し、演説がテレビで流されていました。

 この行進には男性も混じっていました。
 また、マイノリティの人種の方、障害者の方も…
 車椅子の方は
 「多様性を認める社会を実現したいと思って参加した」
 とコメントしていました。

 この行進では
 「women's rights are human's rights」
  女性の権利を認めることは、人権を認めるのと同じ
 という考え方を宣言したそうです

 海老原さん
 「いろんな民族の方、障害のあるなしに関わらず、
  同じ女性だという共通点で手を結んでいたのが印象的ですね」

 ワシントンDCでの行進の参加者は50万人だったそうですが、
 賛同者が同時に全米各地、海外81か国で行進、
 日本でも2ヶ所で行進が行われたそうです

 溝井さんも東京での行進に参加したそうですが
 「日本人の参加者はほとんどいなかったですね。
  日本ではマスコミもあんまり取り上げなかったし、
  知らない人も多かったのかなと思います」

 なぜ日本ではフェミニズム運動が盛り上がらないのか?
 自身がフェミニストと公言している北原さんは
 「日本でフェミニズムと言うと
  「空気を読め」とか
  「女性がでしゃばるな」とか言われる」

 日本は女性が声を上げにくい社会なようです。

 溝井さんは、
 シールズ系の団体に所属していたそうですが、
 バッシングを受けたとき、
 男性と女性ではバッシングの性質が違った、とのこと
 「女性は話の内容の前に、容姿を言われるんです。ブスとかかわいいとか。
  もちろんレイプするぞとか差別的なことも言われたり…」

 自身が障害者でもある海老原さんは
 「私たちが行進やデモをすると、よく「権利」を言われる」
  ろくに働けないくせに、権利の主張ばかりするな、と言われるらしい。
 「女性も男性に比べて力が弱い、劣っているくせに、という男性の思いがあるのでは」
 壇蜜さん
 「男性ってそういう攻撃的なものがあるのか、と思ってしまいますね」

 北原さん
 「日本って、
  権利というと自分の何かを奪われる、
  と思ってしまう人が多いんでしょうかね。
  でも権利ってそういうものでは無いんですけどね」

○そもそもフェミニストとは
 日本人はフェミニストについて、どういうイメージがあるのか?

 街頭インタビューでは
 「フェミニン、っていうから女らしい人?」(女性)
 「どんな物でも主張する人。
  それは悪いことではないのかもしれないけど、ネガティブな印象を受ける」(女性)
 「田嶋陽子さんのイメージ」(男性)
 「逆差別につながる感じ」(男性)
 「利己主義、善悪の判断に独自の世界観がある」(男性)
 あんまりいいイメージは無さそうです。

 これを聞いて
 三浦さんは
 「フェミニンと間違えられているのは衝撃ですねぇ」
 女性に優しい男性、という誤解もよくあるらしい

 壇蜜さん
 「彼氏が出来たばかりの若い子が会話で
 「ダー(ダーリン)を起こさなきゃいけないから帰る」
  って言ってたんですよ」
 つまり寝ている彼氏を起こしてあげないといけないから、
 遊びに行けない、というのが女性なのだそうな。
 「母親か?」て誰かが突っ込んでました(笑)
 壇蜜さん
 「あちゃーって思いましたね。
  でもそれを女の子の側も喜んで言ってるし
  それはどうなんだろう…」

 溝井さん
 「小さいうちからそういう意識で育ってきているから、
  抑圧されていると気づかない女性が多い。
 だから今もう男女平等じゃん、という人も多い」

 三浦さん
 「でもフェミニストって聞いてモヤモヤしたり
  社会からの押し付けがあるのかなと思うのなら、
  フェミニストの始まりですね」

 そもそもフェミニストの定義とは何ですか?
 ジェンダーについて研究されている三浦さんの意見では、
 「私の考え方はシンプルで、
  性差別主義者の反意語がフェミニスト」
 性別や性的嗜好などで差別的な考え方をする人はセクシスト、
 しなければフェミニストなのだそう。

 「じゃあ差別しなければフェミニスト?」
 「そうですね」

 (へー。
 私も女性に優しい男性がフェミニストかと思ってた(笑)
 勉強になりました。)

次は、フェミニズム運動の歴史を振り返っていました。これも三浦さんの解説です。
○日本のフェミニズム運動の歴史
 日本の女性運動は参政権を求めることから始まった

 1946年に女性参政権が実現、
 しかし結婚退職制度、職場での性差別など
 女性の地位が実質的に低い状態が続いていた

 そして1960~70年代、世界的にも
「ウーマンリブ」
 と呼ばれる女性解放運動が盛んになる
 このときは、避妊や中絶などの権利が主張されたそうです。
 日本でも同じように、デモなどを行う女性が現れた

 壇蜜さんが当時の映像を見て
 「女性って書いてあるヘルメット被ってますね」
 北原さんによれば
 「それまでは「女だから」「女々しい」など、
  「女」ていうのが差別用語として使われていた
  そこをあえて
  「私は女だ、女であることに誇りをもつんだ」
  という運動だった」
 とのこと

 一方、映像ではデモをする女性に呆れて苦笑いするおじさんも映っていたのですが
 「運動をした女性たちは嘲笑を受けただけで、
  社会への変革にはつながらなかった。
  ああいう運動をするとこういう扱いを受けちゃうんだ、
  というマイナスイメージになってしまった側面もある。
  正しいことを言っていたとしても、
  社会の側に聞く土壌が無かったとも言える」

 海老原さんは
 「同じころ、障害者も権利を求める運動をしていたんですよ。
  障害者がバスジャックしたり、
  車椅子から降りて道路に寝転がるとか、
  過激なパフォーマンスをしていた。
  それは私たちの存在をまず社会に認識してもらう必要があったから。
  まず問題を知ってもらうために最初はインパクトあることをして、
  それから表現しないと聞いてもらえないこともある」
 もちろん、パフォーマンスだけでもダメで、理念がないといけない、
 とも話していました

 三浦さんの解説によれば
 その後、
 1985年男女雇用機会均等法
 1999年に男女共同参画社会基本法
 などが成立し、
 政府自ら、女性の人権を守るための制度改革に取り組んだ

 ブルボンヌさん
 「てことは日本でもフェミニズムが進んでそうに見えますけど、
  結果ネガティブなイメージしか残っていないのはなぜなんでしょう?」

 三浦さんの解説によれば
 2000年代、この動きに揺り戻しが起きたそうです。
 「ジェンダークラッシュ」
 ジェンダーフリーはおかしい、と言われたらしい

 北原さん
 「経済が苦しいときに、先に切られたのが女性ですね」
 壇蜜さん
 「男性の元気の無さがリンクしているんですかね…」
 北原さん
 「男性が、俺たちが先、
  余裕ができたら女性も認めてあげるよ、
  という意識があるのかも」

 (女性の権利を認める、
 というのも結局、男性からの上から目線で進められているのかもしれません。)

 しかし、最近はフェミニズムがまた盛んになっているそうです
○近年注目されるフェミニズム
 海外でも、1970年代のウーマンリブ運動は支持されなかった面もあるそうです。

 ブラジャーを投げ捨てるなど、やり方が過激だとか、
 専業主婦を否定する考えもあり、
 女性にも否定的な目で見る人はいたそうです

 しかし最近はフェミニスト作家の活躍があり、
 更に2014年、女優のエマ・ワトソンさんの国連での演説が話題になったそうです。
 彼女はフェミニズムの大切さを訴え、
 「男性も女性も弱さを感じる自由があります。
  男性も女性も、強くなる自由があります。
  これからは男も女も、全く異なった両極端のものではなく、
  1つの連続体として認識すべきです」

 (この演説を日本語訳してくださっているサイトがありまして、
  私も読んだのですが、
  http://logmi.jp/23710
  「フェミニズムとは男女が平等、という意味で
   女性の強さを強調しているわけではない。
   男性も男らしくなくていい、弱さを見せてもいい。
   そういう社会なら、女性も男性に従う必要もなくなるだろう」
  というような主張がされていて、
  決して男性に対して対決するというわけではなく、
  男性にとっても感動させられるであろうメッセージでした)

 そして、シャネルやクリスチャンディオールなど、
 有名なファッションブランドもフェニミズムを支持するファッションをショーで披露したそうです

 日本の雑誌もフェミニズムについて特集を組んだそうです
 編集者は
 「海外のセレブが高い関心を持っている、というのがある。
  また、彼女たちの主張は分かりやすい」
 「フェミニズムってかっこいい、というノリから入ってもいいかもしれない」

 溝井さん
 「エマ・ワトソンは私たちの年代の方で、
  フェミニズムはみんなの問題だよ、と言ってくれるシンボルができた、
  そういう意味ではいい影響を与えてくれたと思います」

 三浦さんによれば、
 「アナと雪の女王」
 「モアナの海の伝説」もフェミニズム映画なんだそうです
 壇蜜さん
 「そういえば、アナ雪は王子様の存在が薄いですね」
 「最後は王子様突き飛ばしますからね(笑)」
 三浦さん
 「男性の前で黙っていることはない、
  バカな女のふりする必要はないんだ、
  と言っているんですね」
 壇蜜さん
 「王子様にキスされる必要もないと(笑)」

 (私はどちらも観ていませんが、
 確かに女性の自立をテーマにしていますね。
 ちなみに宮崎アニメも女性が強いですね(笑))

 最近では、渡辺直美さんが話題になっているそうです。
 彼女はビヨンセなどの物まねで有名になったが、
 同時にインスタグラムなどで写真つきの日常も公開している
 「大きめの女の子が自分らしく楽しく生きられるように手助けしたい」
 コメントしているそうです

 アメリカの新聞では彼女の特集が組まれ、
 スレンダーであることが美人の条件とされてきた日本で、
 彼女は「ポッチャリ」をありのまま表現している、
 と論じられていたらしい

 ブルボンヌさん
 「「女性らしさ」を変える機会になったのかもしれないですね」

 (そういえば、腰のくびれが求められるのは
 生物学的に、男性が子供を作れる相手を探すため
 (お腹が大きいということは、すでに妊娠しているというサインなので)
 と聞いたことがあります。
 スレンダー=美しい、というのは男性視点なのかもしれないですね)

○女子力を求められる社会
 溝井さん
 「電通の自殺した女性が
  「女子力を強要されて辛い」とツイッターで漏らしていた」
 女子力低いともてない、などの意識で
 内部でがんじがらめになっているのもある、とのこと

 壇蜜さん
 「…女子力って何ですかね?」
 この話では盛り上がっていました。
 「ダーをおこすとかじゃないですか?(笑)」
 「例えばレストランの取り分けは女性に回って来ますよね(笑)」
 「やってって感じでね(笑)
  そう言えば伝票は男性に来ますね」
 北原さん
 「そういうのいちいち抗議するのは疲れるんですよね」

 壇蜜さん
 「私も女として、男の人養うくらいにならなきゃね、
  と言うこともあります」
 「女子力を武器にして、
  逆に男性に寄生する女性が増えるのが怖いんですよね」

 (私もそういう、お茶くみしろとか気が利かないとか言われるのはイライラしますね。
  やれる人がやればいいじゃん、と思ってしまう)

 溝井さん
 「アメリカではガールズパワーっていう言葉はありますけど、
  それは自分の力で自立していく女性、という意味なんです」
 北原さんは
 「ガールズパワーってNoを言える力だと思うんですよね、
  でも日本ではNoを言うと男性は怒る人もいるし、
  逆に怖がる人もいるし…」
 壇蜜さん
 「男性って怒るし怖がるし、
  ひどいときは攻撃もして来ますよね。
  嫌、ていったら辞書の角が来たこともありますよ(笑)」
 「窮鼠猫を食む、というけど
  男性が追い詰められているのかも…」
 北原さん
 「で、結局、
  あなたNoと言わなかったじゃないか、とも言われたり(笑)
  Noを言われて受け止められる力、てのも男性のフェミニズムだと思います」

話は尽きませんが、ここで1回目は終わりでした。

2回目は政治の話でした。
○Women's Marchの後
 最初に、「Women's March」に参加した女性がその後、
 社会的な活動をしているという紹介がされていました
 ・ロサンゼルスでデモの様子を伝える女性
  彼女は、トランプ氏の入国禁止令に反対するデモ、
  そのデモに反対して壁を作れ、と言っている人たちなどをブログで中継していました。
  彼女は自身も星条旗をイスラム女性のスカーフのように頭に巻き、
 「トランプは出ていけ」
 と叫んでいました

 ・政府に手紙を送る活動
  別の州の普通の専業主婦だった女性は、
  行進に参加後、
  政府の政策に対し賛成、反対の意見を伝える葉書を送る活動をしている
  葉書は「Women's March」のホームページからダウンロードし、
  近所の人にも配って送っているらしい

  夫も周りも活動に理解を示してくれて
  「私は一人じゃない、
   女性が政治を変えられる未来を楽しみにしている」

 ・貧困地区の女性たち
  貧困地区の女性が集会を開いていました。
  彼女たちは教育を受けられないため、犯罪に巻き込まれやすい
  被害者にもなるし、
  知らぬまま犯罪に荷担して刑務所に入り、人生を棒にふる人も

  経験者が体験を語っていました
  麻薬の輸送に荷担して受刑した女性にはみんな涙し、
  父親に幼いころレイプされた女性は体験を語った後
  「でも私は他人の視点で自分の人生を語られることは拒否する、
   私たちは人間で女性で、力強いすごい存在なのよ。
   私は誰のいいなりにもならない、ありのままの自分でいる」

 溝井さんによれば
 「Women's March」の後も活動が継続していて
 ホームページを見ると、
  シリア攻撃の時には「女性がシリアのためにできること」
  メーデーの日には「アクションメーデー」
 など、時事に合わせた活動もしている

 継続した活動により一発野郎で終わらせず、
 専業主婦など、今まで家にいた人も活動を始めていたりするそうです

 北原さん
 「切り捨てられた人は弱い存在だけど、
  弱い人がつながると強くなれる、それがフェミニズム」

○女性の政治への参加
 一方日本の政治参加は遅れている

 2016年の男女格差指数は、
 日本は144か国中111位とかなり低いが、
 それは経済、政治の分野で点数が低いためらしい

 アメリカも45位と高くはないが
 「Women's March」のあとは
 女性が政治家になるための育成セミナー
 などが開かれているそうです

 女性が議員になれば政策の順位も変わるし
 経済的にもプラスになるのだそう

 北原さん
 「ただ日本で議員になろうとすると大変だし、
  なっても男子社会で、やっていくのも厳しい。
  そこまでしてなりたい人もあまりいない。
  なりやすくする制度を作るのも大事」

 溝井さん
 「日本の女性の場合、議員になっても育児も家庭もしなきゃいけない、
  性別役割分業がまだまだ根強い。
  夫や家族に頼もうと思ってもやってくれない、
  そこが変わらないで残っているまま、女性が活躍といっても…
  女性の負担が強いままで女性進出は推進できるのかな、
  とも思います」

 そもそも、女性の政治参加が増えるメリットとは何があるのか?

 三浦さん
 「国会議員に女性が増えれば、政策が変わる可能性がある
  例えば少子化対策がなかなか進まないのは、予算の優先順位が低いからで、
  女性議員が増えれば、女性や子育て支援が拡充されるはず」

 溝井さん
 「それから性差別的なヤジがあったり、
  政治家の女は子供を産む機械発言もありましたが、
  政治の場が差別は残っている場所で、
  その場所自体も改善されることが期待される」

 溝井さんは、パリテキャンペーン
 という女性議員を5割に増やす活動もされているそうです
 溝井さん
 「「保育園落ちた日本死ね」
  が取り上げられたのも
  彼女が女性で母親、というのが注目されたからで、
  国会で女性の声を取り上げてもらうためにも、女性議員は必要」

 壇蜜さん
 「自分が立候補するのは難しいけど、
  女性の議員と語る機会がもっとカジュアルになれば、参加できるかも」

○声を上げなくてもその人らしい生き方ができる社会を
 海老原さんは東京都から
 「女性活躍推進大賞」
 を贈られたそうです。
 しかし海老原さんは結構冷めていました。
 「フェミニストっていうと考えを外に出す人が多いけど、
  それが好きな人もいれば静かにいたい人もいる。
  私は本や映画など色々させてもらったけど
  障害が重くて外に行けない人もいる
  だから目立っている人だけを評価されるのは違和感がある」

 誰でも得手不得手があるんだから、
 その人なりの幸せな生き方が出来ていればいい
 意味のある活躍とはそういうことではないか、
 と話していました

〇それぞれの希望
 最後に、ゲストの皆さんの感想などを一言でボードに書いていました。
 ブルボンヌさんは
 「オトコオンナでよかった」
 男女と別れると戦争になるので、中間があってもいいと思うのだそう。
 アナウンサーさんも
 「男の方も、男らしさに縛られていることがありますよね」

 溝井さんは
 「選択できる社会を実現したい」
 カテゴリーなどにとらわれず生きていける社会、
 選択肢の幅が広い社会が生きやすい社会なのでは、とのこと

 三浦さんは
 「女性議員を増やしたい」
 現在のシステムでは、男性も議員になりにくい
 女性がなりやすい制度、というのを突破口にして
 誰もが政治に参加しやすい制度にしていくべき、とのこと
 
 海老原さんは
 「胃ろうカフェ、バーの実現」
 胃ろうの人は何か食べに行く、などがしにくい
 「枝豆ミキサーしますか?」のノリで対応してくれる店が増えたら、
 そういう人たちも気軽に外に行ける
 病気の人たちなども意見を発しやすくなるのでは、とのことでした。

 北原さん
 「性暴力のない社会」
 被害にあう女性は、「ミニスカートをはくな」
 など、自己責任を問われてしまう
 そういう社会では生きづらい、と話していました

 壇蜜さん
 「敵じゃないのよ」
 壇蜜さんはあなたのような人が要るから女性が生きづらい、
 あなたのような人がいてくれてよかった、
 両方言われた経験があるそうで
 丸腰で生きているのが自分の強みだから、
 ありのまま意見を発していきたい、とのことでした
 
 女性が生きやすい社会は、みんなにとっても生きやすい社会ではないか、
 とまとめられていました。

感想など。
・溝井さんの「生まれた時から意識が植え付けられている」
 という発言にははっとさせられました。
 
 海外の女性と比べると思うのですが、
 やはり日本は「家事、育児は女性」という意識は強いと思う。
 最近ではイクメンとか言いますけど、
 それでもやはり「小さいときはお母さんが子供を見るべき」という考えが根強いと思う。

 私は自分の親や姉から
 「旦那さんの親と同居しているのにどうして働かないの?子供見てもらえるのに」
 と何回か言われたことがあります。

 私もこれは疑問に思っていて、
 ネットでみても「同居しているんだから働け」と言われる、
 という相談が多い。
 しかし、私は考えていくうち、
 うちの場合は同居している「から」働きにくいのだ、
 という結論に至りました。

 なぜかというと、義父母さんもだんなも
 「子供が小さいうちは「母親が」見るべき」
 という価値観の持ち主なので、
 その議論を始めると3対1になってしまうのです。

 この状況で働き始めたとしても、協力を得るのは難しい。
 結果何かあった時に自分が辛くなるだろう…
 と思うから働く選択はできないなぁ。

 (私の母は働きたかった人なので、
  同居していたら「働いてもいいよ」と言ってくれるだろうけど
  子供への接し方があんまり合わないので、
  子供が心配で母親と同居はないですけど…)

 で、こういう「小さい頃は「母親」が見るべき」
 という考え方は案外根強いのではないかと思う。

 このモヤモヤを何とかしたくて、
 テレビと前後してネットのブログだったか掲示板を見ていたのですけど
 同じような相談をしていた方がいました。
 
 だいたいの内容を書くと
 子供が1歳くらい、義母さんと同居中で
 そろそろ働きたい、と言ったら義母さんと旦那さんに反対された。

 義母さんが
 「まだ子供が小さいから」
 と反対したのは想定内だったが、
 旦那さんにも
 「子育てを放棄するようではいけない」
 みたいなことを言われてショックだった、
 …とかいう内容だったと思います(たぶん)

 働きたいのは経済的な理由ではなく、
 「毎日子育て、家事に追われているだけの自分は何なの」
 というモヤモヤがあって社会に出たい、と考えた、という話でした。

 それに対してのほかの方のコメントもあったのですが、
 「旦那さんが正しい」
 「子育てや家事には生きがいを感じないのか、私にも子育てからの逃げに見える」
 などの厳しい意見が結構多いのに私はショックでした。
 あーやっぱ日本ってそういう認識が強いんだなーみたいな。

 別に子育て、家事を軽視しているわけでは無いと思います。
 ただ、なんで主婦は、生きがいを感じる対象が「子育て、育児」しか選べないのかな…と。
 
 「子育てや家事も、家族のためになる仕事だから、やりがいを感じられるはず
  だからやりがいを感じろ」 
 というのは、社会から隔絶されたことのない人がいうロジックにしか聞こえない。
 失業した男性が
 「働いていないのは、社会の役に立っていないのと同じ」
 と言っていたけど、まさにその通り。
 社会とのつながりがなくなると、
 自分っていったい何なんだろうと思ってしまう。
 「〇〇ちゃんの母親」「〇〇さんの奥さん」でしかないのかと。

 それに、人には得手不得手ってのがあって、
 育児や家事が好き、という人もいれば、
 苦手って人もいると思うのですよね。
 (だんなは「育児が苦手って、自分の子なんだからそれはあり得ない」と言っていたが)
 
 それを一緒くたにして
 「母親だから育児、家事に生きがいを感じられるはず
  感じられない人はおかしい」
 みたいな言われ方をするのは抵抗を感じる。

 まあでも、例の掲示板の方の相談には、私なら
 「その状況なら働かないほうがいい」
 と意見するかなあと思いますが…
 自分がしんどいからね。
 そういうのにいちいち異論を言ってくのも。
 
 海外の場合、子供が小さい時に男性が育休をがっつり取って男性が面倒を見る、
 というのは珍しくないと思います。
 でも日本の場合、共働きならだんだんそれもしやすくなっているんだろうけど、
 専業主婦にはその選択肢はない…
 そこからバリバリ働く道を行くのは
 よっぽどパワーがないとできない気がするのですよね。

 働くことを選ぼうとすると
 「そんなに頑張らなくても」とか
 「子供をまず見てから」
 とか言われてしまう…
 
 再就職とか、男性の育休取得などがもっとしやすい社会になってほしい。
 もっといえば、「子供は「母親が」見るべき」
 という無意識的なものも早くなくなってほしいと思います。
 
・エマ・ワトソンさんのスピーチは私も感動しました。
 男性ももっと、男らしさから自由になっていいよ…という優しいメッセージなのです。

 そういえば旦那が結婚したてのとき、
 「女性は結婚したら仕事もできるし、やめることもできる。
  男は働くしかない」
 と言っていました。
 
 男性も男性で大変なのかも…
 男でも体が弱くて働けないとか、
 介護、引きこもりなどで思うように就職できない人もいる。
 そういう人がちゃんと正規雇用についていないと低く見られる、
 という社会ではあると思う。

 女性がNoと言って怒ったり、怖がったりするのも
 男性の弱さの表れで、
 それを隠さざるを得ないので、怒ったりするのかもしれません。

 男性も弱くていい、という社会は、
 実は男性自身のためでもあるのではないかなと思います。

 また、私は先程主婦は育児家事しか選べないなんて、
 とは書いたけど、
 男性も仕事しか選べないなんてある意味気の毒だと思う。
 子育てに格闘すること、子供の何気ない成長にこちらが励まされることなどは、
 男女関係なく人生の中で大事な経験ではないかしら。
 仕事でも後の人生でも、必ずプラスになると思うのです。

・この流れでこの意見を言うのも何なんですが、
 日本で「フェミニズム」が煙たがれるのは
 主張する方にも問題はあるのかなあ…とも思いました。

 子供がもっと小さいとき公園などで遊ばせていた時、
 旦那さんの愚痴話をしているお母さんがけっこういました…
 中には、専業主婦なのに「家事は分担」という方も。

 でも旦那さんへの感謝を言う方はあまりいませんでした。

 フェミニズムとか、女性の権利を言う方が反発を受けやすいのは、ここにあるのかも…とも思うのです。

 男性も、女性がしていた育児などは不馴れなはず、
 親もしてないからモデルもない。
 女性も不満はあるだろうが、
 その状況で、働きながら手伝ってしてくれていることにまず感謝する方が、
 相手も気持ちよくできるんじゃないかと思うのです。

 男性にnoと言うときも
 単にnoと言うだけではなく
 私はこうだから困る、とか
 これならyesを言える、とか
 あくまでも言い方は柔らかく、
 対話をしつつ意思表示するのが重要なんだと思います。

 男性が
 「フェミニストは自分勝手」
 のイメージを持つのも
 一方的に非難されている気になるからではないかなぁと…

 主張するのはいいのです。
 でも言い方、やり方はやはり男性側への思いやりが必要だと思う。
 強さを主張しなきゃいけない男性も大変なんだし。
 人を動かすにはやり方がある、
 とカーネギーも言っていたけど、
 やり方次第で相手も変わるんじゃないかな。
 そういう柔らかいやり方で社会を変えていくのも、
 女性ならではの社会変革なのでは、と思いました。

色々勉強させられました。
というわけで今回もこの辺で。


posted by Amago at 16:50| Comment(0) | テレビ | 更新情報をチェックする
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