2017年06月06日

NHKスペシャル「私たちのこれから #子供の未来」

NHKスペシャル「私たちのこれから #子供の未来」

今回は子供の貧困の話でした。

司会は三宅アナ、有働由美子アナと山ちゃん。
この3人と法政大学の湯浅誠教授
(貧困問題に長年かかわっておられるそうです)が
取材VTRとスタジオの討論VTR、視聴者からの反応をまとめていました

討論VTRでは、司会進行役が三宅アナ、
ゲストは
デーブスペクターさん、高橋みなみさん(タレント)
井筒和幸さん(映画監督)、真山仁さん(小説家)
出口治明さん(ライフネット生命会長)、
宮本みち子さん(放送大学副学長)
中室牧子さん(慶応大准教授、児童経済学が専門)
駒崎弘樹さん(NPO法人代表)でした

内容としては
○相対的貧困の問題
○日本の子供、子育て支援の現状
〇イギリスの子育て支援策
○貧困の連鎖の問題
〇就学前教育の重要性

などでした。

○相対的貧困の問題
 最初は相対的貧困の話。
 これは前Nスペでもやってたんですが、
 相対的貧困とは、全体の世代収入の中央値(平均値ではない)
 の半分以下の収入の家庭で
 日本では16%程度、6人に1人がこれに当たる

 日本全体が豊かだし、発展途上国のように衣食住は困らないが
 ・塾にいけない、本を買えないなど教育格差がある
 ・部活、旅行など当たり前の体験ができない
 ・諦める場面が増えて諦めぐせ、自分への無価値感が増える
 などの問題があるそうです

 例えば母子家庭の男の子への取材が紹介されていたが、
 彼はバスケに打ち込んでいたが、
 貧困のため部活動を諦め
 「大学も行きたいけど親が大変なら諦める」
 と話していました

 また、貧困家庭の子供への調査では
 「頑張れば報われるとは思わない」人は
  相対的貧困家庭では8.1%(普通の家庭では5.3%)
 「自分は価値のある存在とは思わない」人は
  相対的貧困家庭では13.1%(普通の家庭では7.6%)

 そして、この相対的貧困は社会にも影響をもたらすそうです
 子供にチャンスがある社会
 →収入の高い仕事
 →税金をたくさん払ってもらえる
 →社会も豊かになる

 しかし
 貧困家庭
 →高収入の仕事に就けない
 →生活保護を受ける側になる
 →社会の損失になる

 という負の連鎖が起きる。
 民間企業の試算では、子供の貧困による社会的損失は43兆円弱、
 税金も15兆円減るそうです。

 ・スタジオでの討論
  最初に実際、シングル親などの境遇の方のご意見
  高橋みなみさん
  「私は17、8歳で母子家庭になったけど、
   子供の側からしたら、親が困っていたら我慢はできる」
  父子家庭で浪人の方
  「バイトで学費を稼いでいるのは仕方ないが、
   他の人が親の援助を受けていると思うと格差を感じる」
  養護施設で育った方
  「(VTRで紹介されていた)バスケに打ち込んでいた子はすごい、
   僕は頑張ろうとすることも出来なかった、
   諦め方が染み付いていた」

  しかし井筒和幸さんは
  「こういうのもなんだけど、
   僕らの頃はあれが欲しいこれが欲しいとか、
   あの家はどうだとか言わなかったよ」

  これに対して駒崎さんは
  「井筒さんの世代の方は、今の問題が理解できないかもしれない」
   昔は貧乏でも、右肩上がりの時代で、成長が見えてたので頑張れた、
   また、みんなが貧困だったから、
   みんなでがんばろうといういう一体感があった、とのこと
   今は、当たり前のことができない、という絶望感があるらしいです。
  父子家庭の方も
  「みんなが普通にしているのを享受できないのは精神的に来る」
   と話していました

  河村さん
   彼はゲストなのかあいまいな位置でしたが、
   2010年のタイガーマスク(伊達直人)運動の火付け役の方。
   伊達直人の名前でランドセルを児童施設に贈り、
   そのあと寄付運動を社会に巻き起こした
  彼も両親のいない家庭で育ったそうで
  「僕は諦めばかりの人生だったから、子供たちには諦めて欲しくない」
  と話していました

  また、シングルマザーの方は
  「一人親の方とか貧困の方とかは、実際はもっと諦めていると思う」

  一方、もう一人のシングルマザーの方は
  「私もシングルマザーだけど、
   貧困は親の問題でもあるのでは」
  また、65歳の方も
  「貧困でも、親自身がへこたれれちゃだめ」
  という厳しい意見も。

  これにたいして一人親を支援している方は、
  「貧困家庭の8割以上は、働いているけどほとんどが非正規
   もう既に頑張りすぎている、
   頑張ってもどうにもならない現状がある」

  また、児童経済学が専門の慶應義塾大学の中室牧子氏は
  「学校により就学援助率に差がある、
   これが格差を見えにくくしている」
  就学援助率とは、公立の学校で学用品などの援助を受けている家庭の比率で
  地域によりほとんど援助を受けていない学校もあれば
  半分くらいの子が受けている学校もある

  貧困を受ける人、受けない人との分断があるので
  社会で貧困問題を共有させにくいそうです

  真山仁さん
  「本当は普通の家庭でも、1つ転がれば、
例えば失業したり何かあれば貧困になる可能性がある
   自分も明日貧困になるかもという出発点で考えていかないと」

  他人事ではなく、自己責任にするのでもなく、みんなで考えていかねばならない
  という話のようです

○日本の子供、子育て支援の現状
 次は日本の支援の現状です
 日本では社会保障のうち、子育てや子供のために使われる割合はGDPの1.3%、
 ヨーロッパの1/3と、かなり少ない

 また、社会保障費の中で
 子供への支援に使われる割合はほとんど増えていないが、
 高齢者への支援は右肩上がり。

 額も子供に対しては7兆円弱に対し
 高齢者には56兆円、約8倍の差があるそうです

 この結果、世代別の貧困率を見ると
 1985年と2012年では、
 高齢者の貧困率は減少しているのに対し、
 子供の貧困率はむしろわずかに増加している、とのこと

 専門家の方は、
 子供向けの支援だけ拡充するのは理解を得られにくいので、
 社会全体で、優先順位の合意形成をしていかねばならない、
 と話していました。

 ・スタジオでの討論
  高橋さん
  「子供への支援が少ないですね」
  父子家庭の方
  「高齢者はあんなに保障が多いのに、
   子供への保障が増えていないのはどうなのか」
  40代の方は
  「僕らが年金を払って支えているのに高齢者は恵まれている」

  これに対し高齢者の方は
  「私は年金13万で暮らしている、全然恵まれている実感がない」
  非正規の方
  「私の父は40年も年金を払っていたのに、10万の年金で暮らしている」
  65歳の方
  「私は最近もらい始めたが月7万以下、全然恵まれていない。
   我々も長年働いてきてお金をためてきた、それを忘れないでほしい」

 高橋さん
 「シーソーゲームをしたいわけじゃない、ただ子供の意見も聞いてほしい…」

 出口さんがこの議論に対して
 「どの国でも、沈む船から救命ボートを下すときには、
  子供、女性、高齢者の順なんです」
 これを前提にしないといけない。
 子供をまず最優先するという考え方で、早急に対応しないと、
 と話していました

○前半を振り返って、視聴者の反応など
 ここまでの議論を振り返って、有働アナなどが話をしています
 法政大学の湯浅誠教授は
 「教育は親が稼いだお金でやればいいという考え方が根強いが、
  これは親が稼げた時代の話
  今は非正規雇用が増えているし、一方で教育費は上がっている」
 と話していました
 ここ数十年で物価は4倍、国立大の学費は50倍に上がっているそうです

 「みんな昔の感覚で「親が教育費を負担するものだ」というが
  昔よりそれが難しくなっている。
  そこに支援が追いついていないんですね」

 つまり考え方では親が負担しろという風潮で、
 昔は確かに親が払えたからそれでよかったが、
 今は頑張れば払えるほどの額ではないということですね。

 この後、データ放送のリアルタイム調査で、
 前半の放送の中で視聴者の中で一番反応が高かったものを見ていましたが
  少年が
  「大学に行きたいけど、親が大変なら諦める」
  と話していた場面でした

 湯浅教授は
 「貧困が深刻な家庭は
  大学進学だけでなく
  生活の中でいちいち諦めなきゃいけないので諦め癖がついてしまう、
  若者に諦め癖がついてしまうと社会にとって大きな損失になる」
 前半の討論でも、実際施設にいた方は
 「頑張ろうという気すらわかなかった」と話していました

ここからは後半です
イギリスでの対策、経済学の研究の話など
具体的な解決策を探っていました
○イギリスの子供支援の具体策
 イギリスでは1980年代から、
 貧困率の高さが問題になっていたそうです
 4人に1人が貧困家庭、これは今の日本より深刻

 そのとき首相になったトニー・ブレア氏は
 「2020年までに子供の貧困撲滅」
 を目標に掲げ
 親の就労支援、保育サービスの拡充、
 それから10歳未満の子供への児童手当てを1.6倍に増やした
 子供名義の口座を作らせ、そこに振り込むことまでさせていたらしい

 これにより2012年までの10年間で貧困率は27%から17%に減り、
 110万人の子供が救われた計算になるそうです

 しかしこれには財源が必要
 児童手当増額のためだけでも年間6兆円かかる
 財政赤字のため、イギリスは最近児童手当の増額はなくなってしまったそうです

 しかし京大の柴田悠氏は
 児童手当をGDP比0.1%増やすだけで年間5000億円確保でき、
 貧困率は0.6%下がる
 という試算があると話していました

 ・スタジオでの討論
  高橋さん
  「思いきったことをやらないと進まないですね」
  宮本さん
  「イギリスの場合、
   「子供の乳幼児期のリスクが5つ以上ある人は、
    30年後長期失業の人が何十倍になる…」
   などデータで示して納税者を納得させている」
  出口さんも、財源の確保が必要、と話していました
 
  負担増をしてもいいかどうか?という三宅アナの問いに対しては
  シングルマザーの方
  「高齢者の富裕層の方は比較的恵まれていると思う、
   病院はお年寄りの社交場みたいになっている
   そこを行く回数を減らしてもらえれば」

  65歳の男性は
  「政党の交付金は増えているのに、
   一律税金を上げて負担を増やせというのは納得いかない」
   政治家に対して憤っていました

  一方主婦の方は
  「私は税金を上げるのは大賛成なんです
   将来安心して暮らせる、子育てが安心してできる
   と分かるなら上げて欲しい」
  使い道が明らかならば負担はありという考え方。

  井筒監督は
  「金持ちがばらまけばいい、って話になりますよね」(笑)
  「だけどそういう社会じゃない、
   みんなが勝手に儲けて格差が生まれてきた」
  デーブさんは
  「儲けてください、というのは資本主義のいいところなんですけど
   チャリティーが足りないんでしょうね」
  アメリカはチャリティー文化ですからね。

  しかし井筒さん
  「僕は善意を前提にして話をしてはダメだと思ってる、
   人間は悪意に満ちてる」(笑)
  「だから儲ける人からお金を取ればいい」

  これに対して専門家の意見
  出口さんは
  「今は高齢者の医療負担は少ないけど、みんな3割でいい
   困っている人に返せばフェアなシステムになる」
  宮本さん
  「消費税で集める利点は広く浅く集められること、
   一方で困っている人に別の方法で渡す
   これが同時に進められればいい」
  システムにより所得再配分を進めるべき、という考え方。

  また駒崎さんは
  「子供保険という案もある」
  これは働いている人や企業から保険料を徴収し、
  子育て支援などに使う仕組み
  給与の0.1%(年収30万なら月300円)を支払えば年3400億円集まり、
  子供手当一人当り5000円ずつ増やせる
  という試算があるそうです
  ほかにも、教育国債、子供国債、という案もあるとのこと

  また、河村さんは、行政を巻き込んだ支援を考えたそうです
   前橋市と協力し、
   ふるさと納税を払ってもらった人に使い道を指定できるようにし、
   その1つに児童養護施設からの自立の支援も入れた
   今まで900万円の支援が集まっているそうです
  「3件の方は、返礼はいらない、
   ありがとうの心だけでいいと言ってくださっています」

  足立区の方は
  「もともとふるさと納税は寄付目的で作った制度だが、
   今は商品目当てになっているところがある」
  本来の目的からすれば望ましいことだそうです

  また、子供や若者の意思を政治に反映させられるよう考えることも必要だそう
  日本では、高齢者の方が投票率が高いために、
  政治家も高齢者よりの政策になってしまう傾向があるそうです。

  「イギリスなんかは、若者の意見を大事にすべきだと、
   年配の政治家が言っているんですね」
  羨ましい。
  イギリスでは
  90年代から若者の政治参画を若者支援の柱の1つにしており
  イギリスでは13歳から19歳までのユース議会があり
  その意見は実際の政治反映されているそうです
  宮本さん
  「イギリスでは子供の頃から意見を言わせて
   改善のために大人がお金を出している。
   日本では選挙権年齢を下げることすら議論が盛り上がってない」

  高橋さんも
  「18歳まで選挙年齢が下がったけど、誰に投票していいか分からなかった」
  「18歳選挙権とは言っているのに
   政治には参加させてくれない感じがする」

ここでまた有働アナたちが視聴者の反応を見ています
○「子供への支援のために負担を増やせるか」ネットでの意見
 「子供支援のために負担を増やせるか」
 という意見を視聴者にきくと賛成84%、反対16%
 事前のアンケートでは9割が賛成、
 ツイッターでのアンケートでは7割が賛成
 賛成の人がとても多い結果になっています。

 湯浅教授の話によれば
 ここまでの議論をみていたら賛成の人が多くなるはずだ、とのこと
 問題は反対の16%の人と、
 番組を見てない関心のない人にいかに理解してもらうか、だそうです

 視聴者の若者のからの意見では
 「この悪循環、これでいいのか日本」
 「希望を奪われるのは死を意味するのと同じ」
 「高齢者の意見ばかりとおり、若者の意見が通らないのは不平等」
 などが寄せられていました

 湯浅教授は、
 日本で子供の意見が取り入れられないのは、
 子供の意見は大人に言わされているとか、
 大人に操作されていると思われがちだからではないか、
 子供の人権を認めるところから始めないといけない、
 と話していました

○貧困の連鎖の問題
 子供が未来に希望が持てないと
 「貧困の連鎖」
 を起こす問題があるそうです。

 データでは、
 ・保護者の年収が低いほど4年制大学への進学率が低い
  (年収200万以下では28%、年収800万以上なら5割以上)
 ・中卒の人は大卒に比べて年収が4割少ない
 という結果がある

 貧困家庭に生まれる
 →大学に行けない、教育を受けられない
 →高収入の仕事に就けず、貧困から抜け出せない

○就学前教育の重要性
 ここで経済学者ジェームズ・ヘックマンの興味深い研究が紹介されていました

 彼によると、就学前教育が大事なのだそうだ
 「教育は学問を身に付けるだけでなく、
  人生を成功させるための能力を身に付けるもの」

 彼の研究は以下のもの
  1962年からアメリカでされている「ペリー就学前プログラム」
  これはアフリカ系の貧困家庭の3歳と4歳の子123人を2つのグループに分け、
  片方は1日2時間半の授業、週一回の家庭訪問を受ける
  もう1つはなにもしない

  この2つのグループを40歳まで追跡調査したところ
  ・月収2000万以上の人の割合は
   教育を受けたグループは29%、受けないグループは7%
  ・持ち家を持つ人の割合は
   教育を受けたグループでは36%、受けないグループでは13%

  幼児期の学習習慣は
  やる気、協調性、忍耐力などの「非認知能力」
  を身に付けさせるそうです
  ヘックマン教授によれば、
  これらの能力は困難に打ち勝ち、人生の可能性を広げる大事な力
  社会にとってもプラスになるのだとか

  更に彼の研究によれば
  就学前教育を受けるとその人の所得が上がり、納税額も増え、
  その効果は投資額の16倍にもなるそうだ
  しかもこの効果は教育年齢が早いほど効果があるそうです

 ・スタジオでの討論
  現役世代からは
  「思いきって就学前も義務教育化すればいい」
  「既に就学前から教育格差は出ているので、
   小学校に入る時点で同じスタートラインに立てるような
   保育園や幼稚園の内容にして欲しい」
  などの意見がありました。

  中室氏は
  「今一番支援が過少なのが就学前教育」
  と述べ、
  「井筒さんは善意が良くするわけではない、とおっしゃったが
   就学前教育にお金をかけたらこれだけメリットがある、みんなに返ってくる
   と示したら賛成する人が増えるのでは。
   皆さんお得に弱いですから」
  と経済学者的な意見。

  また駒崎さんは
  「待機児童は子供から見ても罪深い問題」
   親が働けないだけでなく、
   子供が教育を受ける機会を逃すことになる、その後の人生にも影響が出る。
   だから一刻も早く解決せねばならない、と話していました

  また中室氏は
  「今は教育が格差の装置になってしまっている」
  本当は貧しくても、
  子供が頑張って勉強すればよい未来を手にできるようにするのが理想
  なので困難な人には手厚く、恵まれている人には負担を受けてもらうべきなのに、
  日本では教育に関してはなぜか「平等であるべき」という考えが根強い
  と指摘していました。

  最後に皆さんの意見。
  宮本さん
  「日本の歴史を転換するくらいの気持ちでないと」
  半世紀に渡り、日本では教育は親が負担すべきもの、
  社会や他人が負担すべきではないと考えていたが
  この考え方を変えていかねばならない、
  と話していました

  出口さん
  「貧困社会の歪みが一番でているのが教育、
   一人親家庭の半分が貧困というデータがちゃんと出ているのだから
   そこから支援をすべき」

  真山さん
  「想像力が大事ですね」
   彼は小説家なので、想像力の大事さを痛感するそうですが
   日本の社会から想像力が欠けてきているのが心配だそうです
  「想像力がないと、全部他人事になってしまう」

  高橋さん
  「何か大きな改革をして欲しい。
   子供は大人を見てるんだから
   大人も子供をちゃんと見て欲しい。
   子供が豊かになれば大人にもいいことになると、
   頭に入れて考えていかないといけない。
   この場にいる人たちのように、議論する人が増えて欲しい」

○視聴者からの反応など
 視聴者の、後半で一番反応があった場面は
 真山さんの
 「想像力が大事」
 という意見でした

 湯浅教授は
 「日本の6人に1人が貧困ということは、
  残りの5人はそうじゃない
  だけどこの5人が想像力を持たないと動かない」
  最初の方で、貧困な人とそうでない人の分断の話がありましたけど、
  そこを想像力で補わねばならない、とのこと

 最後にリアルタイムで視聴者に質問。
 「希望を持てない子供の割合を減らすような社会に、日本を変えられると思うか」
 結果は、イエス、ノーはほぼ半々でした。

 三宅アナは最後に
 「負担増は難しいが、解決策はあることは示されているんですね。
  自分の子供、孫だけじゃなくて、
  社会にとっての問題として
  合意形成していく必要がある」
 と締め括っていました。
(ちなみに三宅アナはこの「私たちのこれから」は今回が最後だそうです)

感想など
・途中で「高齢者も年金では暮らせない、苦しいんだ」
 という意見がありましたが
 私はそもそも国からの年金で生活費をすべて賄う
 という考え方が間違ってるんじゃないかと思いました。

 国からの年金で暮らす、という時代はもう終わっていると思う。
 だってみんなが年取ってから年金で暮らそうと思ったら、
 消費税20%とかにしないと絶対足りない。

 個人で現役世代のころから資産形成して、
 国からの年金はその足しにしなさい、
 と国がはっきり言って、
 資産形成を後押しする仕組みを作らないとダメなんじゃないかと思います。
 (実際アメリカではそのために、老後の資産への投資にはある程度税金を控除している
  という話だったような)

 日本の場合、若い子が年寄りの年金を賄うシステムなので、
 それをはっきり言わないと、結局困るのは若い子たちだと思う。
 シーソーゲームになってしまう。
 その場合過渡期の世代(私くらいの世代かしら…)が一番大変になるとは思いますけど、
 子供たちがかわいそうだなあと思うのです。

・湯浅教授、宮本氏の
 「教育は親が負担すべき、という風潮を改めるべき」
 というのは全くそうだなと思います。
 大学の学費は高すぎる。
 私自身は父親がいなかったが
 ありがたいことに奨学金と授業料免除で何とかなりました。
 もう少し奨学金などを増やして安くしてほしいし、
 その代わり行く学生は遊ばずにしっかり勉強するシステム
 (成績が悪かったら学費自腹にするとか)にしてほしいなと思います。
 人手が足りないなら、上級生が下級生に教えるプログラムなどを入れても
 お互いの勉強になるのではと思います。

・個人的には子供保険もありだなとは思います。
 政治家に怒る意見もあったけど、怒っていても彼らは変わりそうにないし。

 ただ、児童手当が本当に教育に使われてほしいなとも思う。
 親に払うよりも、学校を充実させるとか
 学校に行けない子たちへの働きかけに予算を使うとか、 
 現物給付的な使い方でもいいのではと思います。

・子供の意見を政治に反映させる、というのも大事だと思います。
 しかしそれには、社会について関心を持たせ、
 議論させる経験をさせないといけないと思う。
 
 昔読んだ「親が参画する保育を作る」という本では
 12か国くらいの保育の取り組みをそれぞれ紹介していました
  (メインとしては、親が保育園、幼稚園の経営に積極的に参加する様子
   ボランティアなどで掃除などの雑用を親がする様子
   などが紹介されていた本)
 この本によれば、園のことに子供の意見も言わせて、意見を取り入れる
 という国もあるそうです。 
 そして、こういう経験を小さいころから積ませていくと
 地域とのかかわりについて興味を持ったり
 自分で意見を考えていく力などを学んでいく、という話が書かれていました。

 なので教育現場にも、自分たちのこと、地域のことを
 子供にも決めさせて、それを遊びではなく良ければ採用する
 という経験を積ませていくのがいいのかなと思います。

・就学前の教育が大事、という研究がありましたが
 うーんでも、これと待機児童問題を結びつけるのはちょっと違和感がありました。
 待機児童は待機児童で、働かないといけない女性、
 働きたい女性を助けるためにはそりゃ大事なんですけど、
 園に入れる=教育、なのかなあと。

 園に入れたら教育されるのか、
 待機児童なら教育は受けられないのか、
 園の質が悪い(例えば最近問題になった虐待とか、事故など)なら悪影響もあるわけで…
 というのは、うちの場合、下の子は園に行くようになってから
 変な言葉を覚えてきたり、怒るとたたくようになってきた。
 うちでは誰もそんなことはしないので、びっくりしました。
 「何もしてないのに叩く子、怒ってくる子がいる」とも話していたので、
 悪影響がないか心配。
 親が修正したり、意見を言っていかないといかんのかなあと思ったり…
 (まぁテレビの影響もあるんかもしれません
  あと上の子が小さいときに手が出ちゃったこともあるから
 (下の子を叩いた記憶はないし、今は叩くほど腹が立つこともないが、
 下の子の前で上の子に怒ったり叩いたことはありますねぇ)
 その影響かなぁと思ったりもしちゃうけど…

 また、親の育児放棄、というのは言い過ぎだが、
 教育を園任せにしている親もいるなーと思ったりする。
 私が上の子を園に入れようか迷っていたとき
 「家に子供がいると大変だから、もう3歳から入れちゃう」という人が結構多くてびっくりした。
 自分で子供に付き合うのがしんどいから、
 仕事して預けちゃおう、という人が少なからずいました。
 
 まあそりゃプロに任した方が自分よりいい、という考えかたもあるけど、
 就学前の教育を充実させようと思ったら
 人や質の確保は大事になると思う。
 でも保育士不足、と言われているのに、
 さらに教育もちゃんとしろ、というのは酷だと思う。

 なので、「国が待機児童問題を解決しなさいよ」みたいな人任せではなく、
 親も就学前教育についてある程度は知識を持って、
 園と協力して子供の教育をしていく、
 という方向にしていかないと大変じゃないかと思います。
 もしくは、子育て経験のある人がある程度勉強したら
 保育の担い手or補助ができるような仕組みにするとか…
 そうすれば、主婦の再就職も後押しできるんじゃないかしら。。

 あるいは個人的な思い付きなんですけど
 教育でも子育て経験を授業で教えて、
 徴兵制みたいに数年間保育園で働くのを義務化するとか…
 そうすれば子育ての大変さとか、面白さとか、
 道端で困っている親子がいたらどうしたらいいかとか、
 そういうのが実感できるんじゃないかなーと思ったりします。

 たしかに子供は生みたくないとか、子供を持たない人生を選ぶ人もいて
 そういう人は何でそんなことせねばならんのだ、と思うかもしれないが、
 子供は社会の宝、未来を担ってもらう大事な人たちだと思えば
 みんなで育てていくのもありなんじゃないかと思う。
 
・真山さんの「明日いつでも貧困に転落する可能性がある」
 という言葉は重みがありました。
 いつ自分が転落するか分からないんだから
  貧困でもがんばるならみんな助けてあげるよ、
  勉強して社会に貢献するならみんな後押しするよ、
 という仕組みにして、いつでも這い上がれるようにしないといけないのかな
 と思います。

今回はいろいろ考えました
というわけで、今回はこの辺で。
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