2017年07月10日

関ジャム 完全燃SHOW「勝手にミスチル論 プロが見たモンスターバンドの功罪」

関ジャム 完全燃SHOW「勝手にミスチル論 プロが見たモンスターバンドの功罪」

関ジャニ∞のバラエティ番組でした。
この番組見るのは初めてなんですけど
この回は勝手にミスチル論を展開するということで
独身時代に熱心なファンだった身としては見ずにはいられませんでした(笑)

っていってもここ10年くらいの歌はあんまり知らんのだが…。
それでもあーわかるわかるーって感じで面白かったです
(記憶を頼りに書きますので間違いあったらすみません)

ちなみにこの番組、ご本人たちが見るかは不明だが、
差し入れはあったそうです(笑)

分析されていたのは
プロの作詞家さん、プロデューサーさん、歌手のスキマスイッチさんでした。
スキマスイッチさんはapbankのツアーなんかにも参加されています。

皆さん
「何をしてもミスチル意識してるでしょ?と言われる」とか
「影響力が強すぎて、ミスチル聞いてる、っていうのが恥ずかしかった」
というコメント。

ゲストには千鳥のノブさんもいましたが
彼も大ファンだそうで、コメントには力が入っていました(笑)
最初は歴代の有名曲いくつかを流してくださって、懐かしくて感激でした。
その曲を聞いていた当時の自分も思い出しますね~

さて、まず作詞家さんの分析。
・ミスチルの歌は歌詞をメロディーに無理矢理詰め込む
 普通はメロディーに歌詞を合わせるとき
 音符と音の数は一致させる

 なので普通は同じメロディーの部分なら、
 一番の歌詞と二番の歌詞の音の数はだいたい同じになる
 (例えば、とんぼのめがねは「きいろい」めがね、と「あかいろ」めがね
  は数は同じ)

 しかしミスチルの歌の場合
 歌い回しを変えることで無理矢理歌詞を詰め込んでいる

 例として「名もなき詩」の歌詞を挙げていました。
 「ちょっとぐらいの汚れ物ならば」
 「たまに情緒不安定になるんだよ」
 同じメロディーだが、文字数が違う。

 特に後者は、普通に歌ってたら明らかに入らないのよね。
 「しかしそれを次に他の人が歌っても自然に真似できますよね、
  それがスゴいところ」

 特にこの歌の大サビでは
 「成り行き任せの恋に落ちて
  ときには誰かを傷つけたとしても
  そのとき心痛めるような時代じゃない」

 と無理やりもいいところで、かなり歌いにくいのですが
 みんなカラオケでは頑張りますよね(笑)

 (ちなみにこの歌が出たころ、私はミスチルを聞き始めたころで
  「歌詞見ないと何言ってるか分からんし、真似できん」
  と言っていたら、ミスチルを勧めてくれた方は
  「桜井さんって歌詞を無理矢理詰め込むのよ。
   でも2番目の音を伸ばすとだいたい歌える」
   と言っていたのを思い出しました。
  (後でプロデューサーさんが「ミスチルわり」と勝手に呼んでいます…)
  何回か聞くとヒアリングできるんですけどね(笑))

 しかもこの早口でいろんな言葉を詰め込むのは
 メッセージを力強く伝える効果もあるそうです。
 「長いメロディーの中に少ない言葉を入れたら、間延びするでしょう?
  短い言葉で言い切ることで力強さを与える効果がある」
 なるほど。
 
・ありふれたテーマを名曲にする
 これは「常套句」という歌の歌詞を例に挙げていましたが、
 これは
 「きみに会いたい」
 ということをひたすら歌っている歌です。

 似たような歌に西野カナさんの
 「会いたくて会いたくて」
 があるが、この歌は
 「会いたくて会いたくて震える」となっている

 この「震える」という日常的でない言葉を使っているのがミソで、
 このようにスパイスになるものがないと
 「会いたい」がありふれすぎて曲にならないらしい
 しかしミスチルの場合、これをちゃんとした名曲にしているのがすごい、とのこと。

 まあただこれは、ある程度キャリアや年齢を重ねて、
 大御所的な立場になったから出せる歌、なのかもしれないですけどね…
 (新人がこう歌っても、「ふーんそれで?」となるかもしれない)

 たしかに、ミスチルってインパクトある曲もありますけど
 意外に地味な「スルメ曲」も多い。
 最近の「ヒカリノアトリエ」もその類だとは思うのですが
 それも何でもないようなことを歌っているので、
 最初はだから何だとも思うのだが
 だんだん聞いていくうちに、その内容が聞き手の生活に重なってきて、
 なるほどそういうことかとジワジワ来るんですよね。

 それから、
 「常套句」というタイトルの付け方もセンスがあるそうです。
 「並べてみたら普通のことを歌っているなというのを
  自分が客観的に見て付けたタイトルが「常套句」」

 スキマスイッチさんは
 「皮肉にも聞こえますよね~、みんなこう歌うけど僕はこうだよ、みたいな」
 実力があるからこそできる技?

 関ジャニも「俺これなら「会いたい」ってつけるわ」と言って
 ゲストの古田新太さんに「ダサいわ」と突っ込まれていました(笑)

 次にスキマスイッチのボーカル担当の大橋さんの
 ボーカリストからみた分析。

・普通ボーカリストは歌によって歌い方を変えることはするが
 桜井さんの場合、歌の中のストーリーに合わせて変えている

 一番現れている歌として「HERO」を挙げていました。

 この歌は最初は
 「誰か一人の命と 引き換えに 世界が救えるとして
  僕は誰かが 名乗り出るのを 待っているだけの男だ」
 という弱い自分の歌い出し。
 なので一番の「ヒーローになりたい」
 というサビもファルセット(裏声)で優しい感じに歌っている

 しかし大サビになると
 「ずっとヒーローでありたいただ一人君にとっての
  ちっとも謎めいてないし 今更秘密もない
  でもヒーローになりたいただ一人君にとっての」
 と喉を使って力強く歌っている
 これは強い気持ちを込めた表現になっている、とのこと。

 私もこの歌、最初ファルセットを使っているので珍しい曲だな、と思いました。
 それまでファルセットの歌って、無かったような…
 最初、高すぎて(あと脳梗塞の再発を心配して)声が出ないのかなと思ったのですが(笑)
 大サビで喉を使ってちゃんと歌っているので、
 これは意図的なものだなと。
 大サビがたしかに心にズーンとくるんですよね。
 
 この歌はたしか911のテロ、
 あとご自身の小脳梗塞の発症の後作られた歌だった記憶があります。
 それだけに歌詞の内容以上に、何か伝わるものがありました。
 優しさというか、弱く無名なものが持つ強さというのか
 うまく言えませんがそういうもの。

 それまで恋愛の不条理みたいな歌が多かったように思うんですけど
 「小さな手」
 という歌詞はお子さんのことなのかなとも思いました。

 あと、この当時桜井さんは
 「歌い方がもっと上手になりたい」
 とか言っていたような覚えがあります。
 「もっと優しい歌い方とかできるようになりたい」と。

 たしかに桜井さんって、
 力強い歌声がウリみたいな所があったけど
 それとは違う、弱いものが持つ強さとか、醜いものが持つ美しさとか
 そういうものを言葉だけではなく、歌い方でも表現したいと思うようになったのかな…
 などと思いました。
 これ以降の曲にもファルセットはたびたび登場していたような気がします。

 さてもう一曲挙げられていたのが「タガタメ」
 この曲は日常の何気ないところから始まり、
 世界平和へ話が繋がっていく曲。

 最初は
 「ディカプリオの出世作なら
  さっき僕が録画しておいたから
  もう少し話をしよう」
 という出だしで始まるのですが
 この部分は語りかけるような感じで歌っています。

 しかし大サビの 
 「タタカッテ タタカッテ (戦って 戦って)
  タガタメ タタカッタ (誰がため 戦った?)
  タタカッテ ダレカッタ (戦って 誰勝った?)
  タガタメダ タガタメダ タガタメタタカッタ! (誰がためだ、誰がためだ、誰がため戦った?)」
 というところではのどをしめて、絞り出すように、叫ぶような感じで歌っています。

 歌い方を変えることで、場面の切り替えを表現しているし、
 最初語りかけるように歌うことで、
 最後の叫びのようなメッセージがより引き立つという効果もある、とのこと。

 さらに作詞家さんの指摘によれば
 「平和をテーマにした歌って作るのが難しいんですが、
  この歌はそこをうまく表現している」
 平和をテーマにすると、普通に作ると説教くさくなるそうです。
 この歌は日常生活から始まり、
 世界平和というテーマにたどり着くけど、
 普通はここを繋げるのが難しいのだそう。

 「この歌は、このつなぎを最短ルートで最も効果的に行っている」
 どういうことかというと
 最初は
 「ディカプリオの出世作なら
  さっき僕が録画しておいたから もう少し話をしよう」という日常の話

 その次は
 「この星を見てるのは 僕と君とあと何人いるかな」
 と星を見上げる
 今いるのは個人的な空間だが、見上げる星は公のもの

 そして
 「ある人は泣いてるんだろう ある人はキスでもしてるんだろう」
 と言うことにより他人に思いをはせることになる

 そして
 「子供らを被害者に 加害者にもせずに
  この街で暮らすため まず何をすべきだろう?」
 と自然に周りの平和の話にもっていく…

 という素晴らしい流れなのだそう。

 しかも作詞家さんの指摘によれば
 「本当に最短にするなら、
  ディカプリオの出世作、から
  ディカプリオの戦争映画の話にすればいいんですけど、そうしない」
 自分たちの日常と平和を結び付けたいから、そういう流れになった
 という感じの話でした。

 ちなみにこの歌は、
 実際に子供が子供に被害を与えた事件(何かは忘れた)を受けて
 「自然に生まれてきてしまった歌」
 として急にリリースされた記憶があります。
 ですので最初はたしか普通のCDではない、限定配信かなんかだったような…

 聞いてみたら本当にアレンジなどはシンプルで
 歌っていうか、ほぼ心の叫びなんじゃないかと思うもので、びっくりした記憶があります。

 もともとミスチルさんの歌って、
 歌を作っているというよりも、
 桜井さんが心にしまいきれない何かが、抑えきれずに出てきてしまったもの
 あるいは、何かに押されて世の中に出てきてしまったもの、
 みたいな印象があるのですが
 (桜井さんも、歌が降ってくる、みたいな表現をしていたと思います)
 それを一層感じさせるような歌でした。
 前回のアルバムの「Reflection」の「starting over」と「足音」も
 同じように「何かに押されてできた」感じでしたね…

 渋谷すばるさんなんかは
 「無理そうなキーであえて歌っている、
  その歌い方が、心をえぐられる印象を受ける」
 と話していました。

 まあ、でもそういう歌い方で25年歌っていけているというのは
 相当強い喉の持ち主なんだろうなぁ。
 桜井さん、喉大丈夫?

 さて次はプロデューサーさんの分析です。
 彼は主にアレンジとかメロディーの分析。
 「ミスチルはポップスの王道を行っているように見えるが、
  実は王道を壊す革命児」
 とのことです
 彼らは、ポップスのセオリー通りに曲を作ってないそうです。
 具体的な例として「終わりなき旅」をあげていました。

 コードのことはよく知らんから感覚的に書きますが
 この曲は最初から最後までギターが「ベンベンベンベン…」と鳴っています。
 
 普通は伴奏のギターは変化を持たせるそうですが
 この曲はそんなセオリーをフル無視し
 ひたすら「ベンベンベンベン…」と同じコードなのだそうです。
 (私の知り合いには、このベンベンがうるさいという人もいました(笑))

 プロデューサーさんの分析によれば
 「これは、終わりなき旅を行く足音を表現しているのではないか」とのこと。なるほど。
 
 さらにこの曲は全部で9回も転調しているそうです。
 最初のイントロから「息を切らしてさ」の歌詞に入るときに、まず転調している
 そこから「閉ざされたドアの向こうに…」というサビに入るところでも転調している
 
 プロデューサーさんによれば
 「これは、人生の旅の中で、いろいろ起きる変化を象徴しているのではないか」
 とのこと

 確かにこの曲、ギターでちょっと弾いたことがあるけど
 (しかし指が届かないので挫折しました(笑))
 変わった曲だなと思っていました。急に調が変わるのですよね。
 歌う時でも、最後の大サビでは3回?何回かわからんけど転調していて
 どんだけキー上げるんだと思ってしまう(笑)
 しかしその展開が、
 いろんな旅路の果てにつかむ希望のある未来、という印象を与える。
 私はこの広がりが大好きで、
 これを聞くと何があってもよしやるぞという気分にさせられます。
 一番といってもいいくらい好きな曲です

 ミスチルさんの曲って、ほかにも転調するものが多いなと思います。
 昔の「LOVE」なんかも、
 特に最後の「いいじゃないそれもまた一つのLOVE LOVE LOVE」
 の最後の「LOVE」1回ごとに転調だったかコードが変わるかなんかで、
 未来への展開を表現している、と聞いたことがある。
 でもそれがなんか自然というか、
 歌の流れからしたら必然に思えてくるのですよね。
 
 このプロデューサーさんによれば
 ミスチルさんはほかにも曲を出すたびにいろいろ挑戦しているんだそうです。

 例えば「深海」というアルバムでは曲間がなく
 すべてのアルバムが1曲、というコンセプト
 そのため暗い曲が多く、
 当時売れていた「Tomorrow never knows」などは入れていない
 
 常に王道を破壊するのが25年続けている秘訣ではないか、とのことです
 「Mr」王道だが、「Children」常に子供で何かを壊す
 という名前そのものだ、とうまいこと表現されていました。

 確かにミスチルさんって、いろんなものを常に取り入れているなという印象がある。
 ほかの音楽の真似っぽいこともしているし…
 (長渕剛さん調のもあったし、
  「ニシエヒガシエ」なんかはエルビス・コステロを意識したと聞いたことがあります。
  「コスモス」とか「斜陽」なんかは民族音楽ちっく?と思ったりもする)
 私はこういう、変化し続ける姿勢が大好きです。

 まあ、でもこれも毎回実験なので、
 もしかしたら本人的には不本意というか、意図どおりでもないときもあるのかもしれない。
 「光の射す方へ」なんかは、新しいポップスを目指すとか言っていたように思いますが
 その意図通りいったのかな…
 でもそこを恐れずにいろいろやっていくところ、しかも結果を出すのがすごいですね。

 ほかにはこのプロデューサーさんは
 「ミスチルわり」なるものを指摘されていました。
 簡単に言うとタタータター、というリズムが多い(2音目を伸ばす)のだそうです。
 その方が歌いやすいのかな?

 次にスキマスイッチの常田さんは
 長年ミスチルのプロデューサーをされていた
 小林武さんのキーボードのアレンジについても話をしていました。
 「口笛」という歌なんかでは
 最初のキーボードの掛け合いが曲に変化をもたらしています。
 「僕なんかは、小林さんに「盛り込みすぎ」と言われる」のだそうです。

 最近はミスチルさんもセルフプロデュースするようになってきたので
 小林さんから離れてまた新しいものが出てくる可能性はありますね。

 それからサポートメンバーをされている小春さんがゲストに出ていましたが
 「結構戦略家」
 という話をしていました。
 ツアーでも、前のツアーのアンケートを参考にして次の曲順を決めるとか
 こういう効果があるからこのアレンジを使うとか
 いろいろ戦略的に曲を作っているそうです。
 直感的に作っていそうだけど、いろいろと考えていらっしゃるとのこと。

 また、「ほかの3人の存在も重要」
 とも指摘されていました。
 この3人がいないと、自由に曲が作れなかったんじゃないか、とのこと

 たしかに4人の雰囲気を見ているとそう思う。
 なんかバランスがいいし、自由にやれてそうな感じを受ける。

 ちなみにミスチルさん、「himawari」という曲が7月に発売されるそうです
 (「君の膵臓をたべたい」の主題歌)
 宣伝のための番組だったのかな?
 ツアーもあるみたいですね。

 何気に見ていたけど懐かしくもあり面白かったです。
 これからも素敵な曲を生み出してほしいです。

というわけで今回はこの辺で。
 
posted by Amago at 12:28| Comment(0) | テレビ | 更新情報をチェックする
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