2017年07月14日

Eテレオイコノミア「世界は”オークション“でできている!」

Eテレオイコノミア「世界は”オークション“でできている!」

今回はオークションの話。
オークションっていうと
美術品とか骨董品くらいしかイメージがなかったのですが…

〇スカイツリーの眺め
 今回の講師は坂井先生。
 最初に又吉さんとスカイツリーに登っていました。
 展望室から眺める東京の街。
 双眼鏡を通して見ると
 「道路や公園が見えるでしょう、
  これは入札というオークションでできています」
 「そして住宅も見えますよね。
  住宅を買うためのローンも、国債のオークションで決まるんです」

 他にも魚や肉、花なども市場の競りというオークションで売買されている。
 生活のほとんどはオークションと関わっているようです。

 さて次に二人が訪れたのは都内の飲食店。
 「又吉さん、お腹すいたでしょ、ね、ね。」
 という先生の強引な展開で(笑)焼肉店へ。
 中にはゲストのカンニング竹山さんが待っていました。
 竹山さんは以前詐欺のドラマの回で出てましたね…

○ミートオークション
 さて焼肉店では
 「8時になりましたんでミートオークションを行います」

 ミートオークション?

 この焼肉店では、四年前から
 極上肉の値段を競り落としで決め、
 落札した人が食べられる、という催しをしているそうです。

 又吉さん
 「我々も参加しましょうか」
 竹山さん
 「お金どうするの?」
 又吉さん
 「やっぱり先輩の竹山さんが…」
 竹山さん
 「えー、割り勘にしようよ」
 先生
 「割り勘にしましょうか」

 最初はA5ランクの黒毛和牛のゲタカルビ236g、
 普通に買ったら7000円相当だそうですが
 競りは100円からスタート

 「200円」「400円」…
 などと上がっていくが、
 又吉さん、なかなか言わず…
 結局2600円で競り落とした方がもらっていました。

 オークションは盛り上がっていきますが
 いよいよメインのお肉が登場。

 A5ランクのリブ芯623g、
 普通に買えば3万円相当だそうです。
 オークションは300円からスタート。

 子供も参加してどんどん値段が上がっていく。
 「2100円」「4000円」 …
 又吉さんも「5000円」
 しかしさらに「6000円」の声。
 そこへ先生が「6100円!」

 そのあと続く人はおらず、
 A5ランクの3万円肉は3人の元に!

 「意外と安いなという印象ですね」
 竹山さん
 「僕、割り勘でも2000円くらいまでならいいかなと思ってたんすよ」
 又吉さん
 「僕も3万のお肉でしょう、1万ならラッキーと思ってたから
  6000円ならかなりお得」

 見てみると大きい塊です。
 ローストビーフなどの切る前の肉みたいな感じ。
 3人はそのお肉の塊を焼いてもらいながら
 「これ3万が4万になることはあるんですか」
 とお店の方に聞くと
 「ありますよ」 とのこと。
 「安く食べたい人と、負けたくない人の二種類いるんですよね。
  彼女の前では負けられない、とか」(笑)

 3人は「うまーい!」とお肉を堪能していました。

 このオークションは、口コミでお客さんも増えているそうです

(どうでもいいかもしれないんですが、
 お肉のランクなどがわからないので調べました
 http://www.mie-msk.co.jp/rank.html

 A5って何のランク?と思ったのですが
 A、B、Cは「歩留等級」というらしい

 これはロース芯の面積、ばらの厚さ、皮下脂肪 の厚さ、半丸枝肉重量、
 の数値らしいのですが
 要するに肉の脂肪の量とか大きさ、重さなどの
 物理的な計測値を示したもので、
 標準より良い、標準、悪いの順にA、B、Cみたいです

 「A5」の5は
 「肉質等級」だそうです

 こちらは
 ・脂肪交雑(霜降りの度合い)
 ・肉の光沢
 ・肉の締まりとキメ
 ・脂肪の光沢や質
 について目で見て判断するようです。

 それぞれの項目について5段階評価して点数を出し
 一番低い点を全体の点とするようです。
 つまり5がつくということは全ての項目で5だということですね。

 それから肉の部位の名前も知らなかったけど
 http://deokure1haron.com/gyuuniku-bui-matome/
 によると
 ゲタカルビとは
 肋骨の骨と骨の間にある部分で、
 切り出した際の跡が下駄に似ているのでこの名前らしい。

 骨の周りなので柔らかく、
 骨から出る旨みをたっぷり含んでいて美味しいのだそうだ。
 一頭から少量しか取れない稀少部位だそうです

 また、リブ芯とは、
 リブロースの芯の部位で、

 リブロースの中で最もバランスの取れている部位とのことで、
 全体の牛肉の部位の中でも
 ツヤ、霜降り、柔らかさ、見た目の良さなどが抜群の部位なんだそうです

 とにかく、めちゃんこ良さそうなお肉だったんですね…)

○オークションの利点
 さてここからはトークのスタジオでした。
 又吉さん
 「オークションって盛り上がりますよね、
  さっきもそうだったけど、競り上がっていくから」
 先生
 「盛り上がらないやり方もあるんですよ」
 先生によればオークションはいろんなやり方があり
 方法により結果が変わることもあるのだそうです

 竹山さん
 「オークションってテンション上がりますよね、
  1万、1万5千…と上がって
  自分の出せない金額になっちゃう怖さもある」
 先生
 「うっかり買っちゃった、てことになりますけど
  それはもうしょうがないといえばしょうがない」

 しかし歴史にはしょうがないで済ませられないケースもあるそうで
 先生
 「例えば西暦193年では、
  ローマ帝国の皇帝の地位がオークションにかけられてしまった、
  そこでユリアヌスというお金持ちがうっかり競り落としちゃったんです。
  しかし、彼は2ヶ月で暗殺されてしまった」
 「こわ~」「最悪ですね」

 先生
 「このように、オークションは怖い面もありますが、
  けっこう便利で役に立つこともあるんですよ」

 オークションのメリットは
 ・売り手が、その商品を誰がいくらで買ってくれるかを聞くことができる
 ・買い手が大人数いたとしてもいっぺんに買い値を聞くことができる
 ・特別な交渉術が要らない
 などがあるそうです

 例えば10人の買い手がいたとして
 売り手がいくらで買ってもらえるか予測できないとき、
 全員に聞いて回っていたら、時間がかかる
 肉など鮮度が勝負のものは、その間に腐ったりして商品価値も下がってしまう
 オークションなら一回で済む
 また、オークションなら値段さえ言えばいいので
 特別な駆け引きは必要ない
 …ということらしい

 竹山さん
 「交渉は苦手ですよ」
 又吉さん
 「僕もそうですね」

○いろんなオークション
 さらに先生によれば、
 オークションは
 ・公開型
 ・封印型
 の二種類があるとのこと

 ・公開型
  公開型にも種類があり
  有名なのは「競り上げ型」
  これは、先ほどのミートオークションのように
  低い値から値段を上げていき、最後に残った人がその価格で商品を買うやり方
  美術品や市場の競りがこれに当たるそうです

  他に「競り下げ式」
  というのもあるそうです
  これは、高い価格から下げていき
  最初に誰かがこの値で買う、と手を上げたらそこで終わる
  竹山さん
  「それもなんか難しそうですね、
   もうちょっと待てば安くなるかな、とか」

  これは花き市場などで行われているそうです
  今はコンピューターで行われており
  画面を見ると、車の燃料メーターみたいな円グラフが、満タンくらいからどんん減っていき
  それが止まったところで成立、となる

  「このやり方のメリットは何ですか」
  先生
  「競り上げ式だと時間がそこそこかかるんですが
   競り下げならあっさり早く終わるんです」
  花の場合、鮮度も勝負だし大量に裁く必要があるので
  このやり方を採用しているとのこと

 (ちなみに、競り上げ式はイングリッシュ・オークション、
 競り下げ式はダッチ・オークションともいうのだそうだ
 オランダは花の栽培や輸出が盛んで、
 花のオークションに競り下げ式が使われたことから、だそうです)

 「でも公開型にも欠点があって、
  誰が落としたかとか、いくらで諦めたかとかの情報が、
  ライバルに知られるデメリットがあるんですね」
 竹山さん
 「確かに後で居酒屋とかで言いたくなりそう、
  又吉負けたけど、あいつこのくらいまでは出すつもりだったよ、とか」
 先生
 「いくらまで払うか、という情報は
  けっこうライバルにとってはいい情報になるんですよね」
 又吉さん
 「これだけ出すってことはこの商品をどうしてもほしい、大事に思ってるんやな、とかね…」
 先生
 「あるいはこれくらいの価格で諦めるってことは
  資金繰りに困ってるのかな、とか勘ぐられることもある」
 そこで採用されるのが封印型だそうです

 ・封印型
  これは、入札者が金額を紙に書き、箱に入れる
  主催者が開くだけで、途中のプロセスは見られない
  他者に値段を知られないメリットがある

  竹山さんもドラマで、課長代理役として
  この箱いれ方式のオークションに参加したことがあるそうです
 又吉さん
 「封印型の方がそれで完結できるから好きかも…」

 先生
 「この封印型にも二種類あるんですが、
  とりあえずやってみましょう」

 と全員別の場所に移動。
 するとそこには…

〇オイコノミアオークション
 熱烈な又吉ファンの皆さんが10人ほど椅子に座っていました。
 中にはこの番組のイラストを描いている浅生ハルミンさんも…

 「今からオークションをしてもらいますが、
  品物は…」
 黒い布を取り外すと、出てきたのはオイコノミア特製Tシャツ。
 又吉さんのほんわかした絵が描かれていて、又吉さんのサイン入り。
 2枚ペアになっていました。

 参加者たちは少々緊張気味で反応に困っている感じ…。
 又吉さんは
 「普通オークションって、モノが出てきたらおぉ、ってなりますけど、大丈夫ですか?」(笑)

 先生からルールの説明がありました。
 「1番高い価格を付けた人が、その価格で落札をする
  価格はそれぞれ紙に書いて箱に入れるので、ほかの人には分からない」
 
 皆さん触ったりして品定め…

 そのあと値段を書いて箱に入れてもらっていました。

 結果発表。
 先生
 「先ほどは盛り上がりに欠けていましたけど(笑)
  実際は盛り上がっております。熾烈な争いでした」
 そして
 「一番高かったのは、3万円の価格を付けた浅生ハルミンさんです」
 
 又吉さん
 「ハルミンさん…意外というか、不思議ですね。
  自分の作品だから、ハルミンさんが持っているのはいい感じ」
 ハルミンさん
 「自分で描いた絵だし
  又吉さんのサインも入っているから価値を高くしたかった」とのことです。

 そして、このあと
 先生
 「本来は入札価格は公表しないのですが、
  今回は特別に皆さんに書いてもらいます」
 自分の入札した価格と、
 本当はいくらまでなら出してもよかったか
 を書いてもらう

 入札価格は、自分の出したい額を書くんじゃないの?
 と思いがちですが

 結果は
 5千円と書いたけど本当は2万出してもよかった、など
 実際書いて入札箱に入れた額の方が安い人が多い。
 参加者は
 「ほかの人がどれくらい出すのか気になった」
 「相場が分からないから、ほかの人の顔色を窺った」
 と話していました。
 「一人だけ高い価格をつけると損する気分になるんですね」

 中でも実際の落札額より大きな金額の、4万5千円ならいい、とした人もいて
 (実際彼が書いたのは1万円代)
 「実際の価格を見ると、払える価格だったので
  もう少し高くつけてもよかったのかな」
 と話していました。

 このやり方は「第一価格オークション」
 というそうです。
 しかしこのやり方は
 「値段の相場が分からない、
  わかっていれば相手より1円高くつければいいんですが、そうはできない
  だから運任せになりやすい
  オークションってもともとギャンブル性もあるやり方ですが
  この方法はその傾向がより高くなる」

 実際は、公共事業の業者を決めるときに使われているそうです。

 第一価格オークションは
 「相手の額の読み合いが起こり、一番支払い能力がある人が競り落とせない可能性がある」
 という欠点がある
 
 そこで経済学者は知恵を絞ったそうで、2番目のやり方を行っています

〇オイコノミアオークションその2
 次の品物は「又吉さんの「経済ポエム」全集サイン入り」
 番組の最後に又吉さんが経済ポエムを書いていますが、
 それを全部集めた作品集なんだそうです(非売品)
 もちろん又吉さんのサイン入り。

 さて次はルールを変えています。
 「1番高い入札価格を付けた人が落札するが、
  支払いの額は2番目に高い入札価格」
 
 ??ですが、とりあえずやってみましょうということで
 皆さんに書いてもらっていました。

 結果発表。
 先生
 「凄いことになっております」
 
 競り落とした価格はなんと12万。
 そして支払いは9万5千円だそうです。
 競り落としたのは温泉川さんという方で、
 先ほどのTシャツに4万5千円出してもいいと言った方です。

 竹山さん
 「でも橋本さん、悔しそう」
 一番悔しそうな顔をしていたのは橋本さんという女性。
 彼女は
 「さっきのTシャツが4万5千円、っておっしゃってたから
  その倍くらいで9万かなあ…と、
  でも怖いから9万5千円って書いてたんです」
  つまり2番目は橋本さんの書いた9万5千円で、
これが温泉川さんの支払い額になるということですね。

 一方温泉川さんは
 「さっきみんなより自分が高めだったので、今度も高めにした
  12万は高かったかなとは思いましたけどね」
 とのこと
 「でも、12万払っても持っていたかったですか?」
 「そうですね。あくまでも個人的な趣味になりますけど」

 このように第二価格オークションは
 自分の払える最大の額を気にせず書けるので
 入札に後悔しないメリットがあるそうです。 
 先生によれば
 「このルールの下では、過少入札をしても得をしない、ということが現れている」

 竹山さん
 「逆に、例えば100万って書いて、実は10万だろうと思って落札しても、
  2番目に99万って書く人がいたらそれを払わなきゃいけない
  多目に書いても得しないですね」
 
 そしてこの次に、今回も特別に
 みんなの書いた額を公表してもらっていました。
 結構万単位で高い値が付いてます。
 
 しかし橋本さんはこれを見て
 「もうちょっとつけても良かったかな」
 と言っていました。
 竹山さん
 「正直、いくらまでなら出してました?」
 彼女は
 「うーん…」
 と迷った様子で
 「落とせるならいくらでも…
  ほかの人の金額が分かればそれより上をつけていた。
  12万って分かってたらそれより上をつけていたのに…」

 しかし、先生はそれを聞いて
 「それは僕としては残念ですね…」とコメント。

 「第一価格オークションは他人との駆け引きが要る、
  しかし第二価格オークションは要らないはずなんです。

  …なぜ己の頭の中だけで決めない?

  自分で価値判断して、それを素直に書けば一番得だったはずなんです」
 と力説(笑)

 又吉さん
 「このやり方だと、最大支払える額を書かずにほかの人が入札した場合、
  後悔するから正直に書いた方がいい、ってことなんですね」

 先生
 「おっしゃる通りなんですけど…
  今回のこの結果を見て
  人間ってめんどくさいな、むつかしいなと思いました」
 先生、人間めんどくさい、て正直すぎ(笑)

 又吉さん
 「(笑)そこまで思いました?」
 先生
 「思います思います」

 竹山さん
 「実際はバイヤーみたいな人がやりますよね、
  そういう人、ビジネスとしてやるなら合ってるんでしょうね…」
 又吉さん
 「落札したらコメント求められるかなぁ、とかいうのもありますしねえ」
 竹山さん
 「(笑)又吉さんのファンだから、性格も又吉さんによく似てるんだね」
 又吉さん
 「僕は気持ちよくわかりますけどね」
 
 ちなみに、この第二価格オークションは
 インターネット検索サイトの広告枠の落札に使われているそうです。
 場所ごとにオークションされているのだとか。
 
 このオイコノミアオークション参加者に感想を聞くと
 「価格のついてないものを値段付けるのは難しいですね」
 又吉さん
 「それけっこう重要ですよね、
  三日くらい前から見てて、前日くらいに決められたら大きいですよね」
 先生
 「たしかにそれは非常に重要で、
  美術品のオークションなんかは、長い閲覧期間というのをもうけています。
  今回はそれが短かったのはあると思います」

 先生はまた
 「普通は入札価格は分からないのですが
  今回は特別に見させていただいて、勉強になりました。
  人間の複雑さというか、不思議さというのを教えられたような…」
 
 今回は実際の金銭やり取りはせず、落札した方にそのままプレゼントしたようです。

○まとめ
 竹山さん
 「いろんなオークションがあるのは知らなかったから、勉強になりました。
 ただ怖いなと思ったのは、
 巧妙にできているとは思うのだけど
 インチキする人間が出て、そういう人間が徒党を組むと、悪いことにつながる」
 先生
 「そうですね、例えば談合しちゃうとか、あるいは嘘の出品をするのは起こりうる」

 又吉さん
 「そういうのを無いようにしないと、オークションも参加できないですね」
 竹山さん
 「オークションって信頼ですね」
 先生
 「おっしゃる通りで、
  オークションというか売買自体、信頼の社会基盤がないとうまくいかないんですよ。
  ちゃんと渡してくれるか、支払いされるかなど…

  信頼はオークションで売買できない、
  というかお金で買った瞬間に、それは信頼でなくなる」

 竹山さん
 「みんながつながってないとすべてがうまく回らない、人間味のあるものなんですね」
 先生
 「オークションというゲームがフェアになるような社会が必要になると思います」

感想など
・第2価格オークションとはゲーム理論の1つで、
 米国の経済学者ウィリアム・ヴィックリーさん
 (ノーベル賞受賞者)が考案したものだそうです。
 読めば読むほど良くできたシステムだな~と思いました。

 http://www.bk-web.jp/2012/0102/bkseminar.php

 http://brevis.exblog.jp/20554631/

 などによると

 オークションにおいては、
 それぞれが、自分が一番いい、と思う価格を正直に提示する戦略をとると、
 みんなにとって最適な均衡状態になるのだそうです
 (ナッシュ均衡、
  どの参加者も、自分の戦略をこれ以上変えても得にならない状態、
 と言うのだそうだ)

 ここには前提として、
 みんなも正直にベストな額を提示するはず、
 と「周りを信頼できる」条件が必要だが、
 第1価格オークションではこれが成立しないらしい。

 というのは、各人のオークションの戦略を考えると

 例えばAさんという人がいて、
 この品をめちゃんこ欲しいから、aという高い値をつけたとする

 このときオークションでAさんが取りうる戦略は
 1aより高い額を書く
 2aを書く
 3aより安い額を書く

 のどれかだが、

 経済学の「人は自分の利益を最大にするように行動する」という理論を当てはめれば
 1はあり得ない
 なぜならこの場合、
 競り落としても利益がマイナスになっちゃうし、
 競り落とせなければ買わないから利益はゼロ
 つまりどちらにしてもプラスにならないため
 (実際は、無理してでも買うよ、って人はいるかもしれんが)

 2の場合は
 競り落としても落とさなくても利益はゼロ、
 損にはならんけど利益はない
 (どうしても欲しいものが手に入る、という満足感はあるが)

 そして3の場合
 競り落とせれば利益はプラスだが、
 競り落とせない可能性が出てくる
 つまりギャンブルに近い

 ここで、他の参加者がそんなにその品を欲しくない、あるいは財力がなく
 aより安いbという値段をつけているとすれば

 一番理想的なのは、
 「bよりちょっとだけ高い価格で競り落とすこと」
 こうすれば利益が(a-b)で最大になり、品物も手に入る

 しかしbより少しでも下回る額を書けば、品物が手に入らない
 bギリギリを狙うのが最適

 しかし
 第1価格オークションではbが分からないので
 aを正直に書くと
 「もっと安く買えたのに…」
 と後悔する可能性があるし

 bより安く書いたら競り落とせず
 「正直に書いといたら良かった…」
 となる可能性がある
 Bさんもそれは同じなのでbを書くとも限らなくなる

 他人の情報が分からず、
 予想で自分の決断が左右されるので、均衡状態にならないのだそうだ。

 一方第2価格オークションだと、
 Aさんがaと書き、一番になって競り落としても、実際払うのはb
 つまり先ほどの
 「利益a-bを得て、しかも品物もゲット」
 という理想状態が実現できることになる

 このため、みんなが正直になれるので、
 全体としても均衡がとれる、
 ということだそうです

 「信頼」を作り出すシステム、
 というのはおもしろいと思いました。

 ただしこれは美術品など、
 本人が純粋に自分の価値観で値段が決められる時に限るそうで
 公共事業など、
 値段設定に他人とか他の企業などの要素が絡んでくるものは、
 正直に額を設定できない場合もあるようです。

 それからヴィックリーさんは
 封印型第1価格オークションは公開型の競り下げ式、
 封印型第2価格オークションは公開型の競り上げ式と
 理論的には等価ということを示したのだそうです

 一瞬「?」と思いますが
 競り下げ式は、自分の出せる価格を先に言うかどうかの読みあいがある

 競り上げ式は、自分の出せる価格を先に言う必要がない
 他に買う人がいなければ、それより安い所で取引が成立する

 …という点で同じなのかなと思います。

 ただし、実際は公開型オークションの方が、
 他人の情報が分かるので、
 それに自分の決定が影響されてしまう要素はあると思う。
 例えば「負けたくない」という感情で、
 その場の勢いで身の丈より高い価格をつけてしまい、
 後悔することはあるので
 全く等価とは思えないですが…

・第2価格オークション方式でも、
 橋本さんが遠慮しちゃったのは何でだろうなぁ…と思いました。

 私なりに考えますと
 1つは、第1価格オークションと何が違うんか、
 ルールの意味が分からなかったのかもしれない。

 私も最初ルールの意味が分からず
 「自分が出せるMAXの値段をつけても、損にはならない」
 ということが分かりませんでした。

 それが分かってたら、他人を気にせず思いきり自由に値段をつけられたかもしれないが、
 分からんから、最初のやり方と同じようにしちゃったのかもしれないなと思いました。

 第2価格オークションを成功させるためには
 ルールの意味も伝えて、
 みんなに正直になってもらうこと、
 互いを信頼しあえるようにコーディネートすることが必要なのかも。

 もう1つは、たくさんのお金を払うのにためらいを感じたのかもしれない、ということ。

 彼女はどうなのか分かりませんが
 私の場合、大きい額を使う習慣があんまりないので、
 いくら欲しいものでも、ポンと払うのはやはり勇気が要る…
 9万5千でもかなり大きな額で、
 それ以上のお金を普通に出すなんてちょっと気後れする、
 というか、概念にない、それって現実世界?くらいのレベルです

 (私こういう行動なので、なかなか金持ちに近づけないんだろーな。
 お金持ちとか、成功する人は
 そういう欲しいものに躊躇なくお金を出せる、
 その代わり、そうでないものにはびた一文出さない…
 というのを思い出しました)

 一方12万で競り落とした方は、
 そういう大きい買い物に慣れてそうな感じがしました。
 (勝手な想像ですので、間違ってたらスミマセン…)

 お金の使い方の習慣というのも
 買い方に影響が出るのかも?

・「人間ってめんどくさい」のはたしかにそうだなーと思います。
 理論を考えたってなかなかその通りには動かない。
 でもそこがおもしろい所なんだろうな。

 心理学的、脳科学、経済学など
 いろんな話を聞いていると
 人間や社会の活動って、
 けっこう感情とか気まぐれに大きく左右されているなと思う。

 経済学も、ゴリゴリの理論より心理学的なアプローチの方が
 説明できることが増えてくるのかな~と思いました

 ちなみに又吉さんのポエムは
 「案外価値を決めていなかった」
 たしかに、価値って自分でつけろと言われると難しいですね…
 先生も途中で問うていたけど、己の尺度で生きるのが一番合理的なのかも。

 色々勉強になりました。
 というわけで、今回はこの辺で。



posted by Amago at 10:34| Comment(0) | テレビ(オイコノミア) | 更新情報をチェックする
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