2017年08月02日

NHKBS世界のドキュメンタリー「チョコレートで痩せる?~ドイツダイエット商法のからくり~」

NHKBS世界のドキュメンタリー「チョコレートで痩せる?~ドイツダイエット商法のからくり~」

 ドイツ2015年製作のドキュメンタリー。

 私は知らなかったのですが
 ドイツで数年前、チョコレートのダイエット効果が話題になり、
 しかし後に、それはジャーナリストの嘘だと明らかになった、
 という話があったそうです

 そのでっち上げをした人たちのドキュメンタリーです。

 世の中に、根拠のないダイエット記事がはびこっている実態や、
 そのからくりを暴くのが目的みたいでした。

 個人的には、そもそも健康情報ってあんまり当てにしないのですが(笑)
 データを操作していく過程、
 キャンペーンをどんどんしていく過程が面白かったです。

というわけで内容から。
○健康に関する色んな情報
 世の中には2万8千もの健康情報が出回っているそうです
 色んな学会から、時には相反する説が出されている
 例えば
 ・炭水化物はパワーの源
 ・炭水化物は肥満、病気のもと

 ・加工肉の取りすぎはガンになる
 ・肉の飽和脂肪酸は心配ない

 ・クルミは前立腺ガン、アルツハイマーに効果あり

 ・ベーコンよりフルーツがいい
 ・フルーツの果糖は肥満の原因、中性脂肪を増やす

 ・魚は痩せる

 …などなど。どれがホントなの?

○科学的ではない「科学」
 しかし、これらに批判的な栄養学者ウーヴェ・クノップ氏は、
 「今の栄養学は科学的ではない」
 というような話をしていました

 彼によれば、今の栄養学のやり方は、データを集めて観察するだけで、
 仮説や推測に過ぎない。
 そこに裏付けはないそうです。

 「例えば
  「ネットテレビよりケーブルテレビを見る人が長生きする」
  という結果から
  「ケーブルテレビを見る人は長生きする」
  という結果を導いても
  それを信じる人はいないが、
  それが食物繊維になるとみんな信じてしまう、
  でも原理的には同じ」

 相関関係はあるかもしれないが
 因果関係を証明するものではない、とのことです

○科学を利用したがる人たち
 ではなぜこんな科学が出回るのか?
 研究者で科学ジャーナリストのジョン・ボハノン氏は
 「ダイエット産業に関わる企業などは、
  科学のお墨付きをキャンペーンに利用したがる」
 という感じの話をしていました

 彼によれば
 突拍子もないダイエット法でもほんの少しの科学の裏付け、真実の操作があれば、
 それは「科学的な結果」とされる
 企業は「科学」のスタンプがあれば、キャンペーンを行ってしまう。

 そして彼は、
 「このようなたくさんのいい加減な研究の結果によって、
  真面目な研究者への信頼を損ねるのが問題」
 と話していました

 我々は科学というものに敬意を払うが、
 その科学が正しいかどうかを判断するのは難しい、とのこと

○論文のからくり
 では、そこを利用してウソの科学論文をでっち上げ、
 学術雑誌に載せることはできるのか?

 ここで健康食品に関する著書を書いている医師グンター・フランク氏に
 論文の掲載について聞いています

 彼は、
 「ジャンクサイエンスも掲載の候補になる」とのこと
 論文の掲載は学者にとってキャリアがかかっているし、
 大学にとっては権威やランク付けになる。
 学者にとっては掲載されるのが大事なので、
 お金を払って掲載してもらうことだってある、と話していました

 論文だって金次第、なんですね。

○肥満学会に行ってみる
 これらの話を聞き、
 ライプチヒの肥満学会に潜り込んでいました

 そこには医師、製薬会社、ダイエット企業、食品関係の会社などのブースが…

 この学会は、肥満を「病気」として認識させ
 「肥満が治療できる」
 という意見を出すのが目的なのだそうです

 そうなれば、会員団体たちは
 「肥満という病気」を治すための薬品や食品を売り付けることができる
 学会は、これらの販路を拡大させるビジネスチャンス
 この売り込みに必要なのが「科学」というお墨付き、のようです

 どのブースでも
 「これは9000人を対象にした研究の結果です」
 「2型糖尿病、インシュリン療法の研究をしています」
 「クルミを全く食べない人と比較して、血管の弾力を与えることを証明した」
 など、「科学的な根拠」を話しています

 しかし先の栄養学者ウーヴェ・クノップ氏は
 この「科学的な研究」に疑問符がある、とのこと

 例えば被験者にアンケートをとって何を食べたか聞くとしても、
 それは事実なのかごまかしているか分からない
 しかし研究者たちは、
 その人たちが10年後長生きしているかなどを調べ、
 アンケートを根拠に
 「バナナを食べる人は長寿だ」とかいうような結果を導くそうです

○肥満症ガイドラインはスポンサーの意向も入っている
 ドイツには肥満症ガイドライン、というのがある
 この団体は、
 体の脂肪を減らすためのいいダイエットとは何か、
 の指針を示しているそうです

 この団体について、色々なダイエット療法に批判的な科学者イングリット・ムールハウザー氏(ハンブルク大学)は
 「肥満症ガイドライン作成委員が中立ではない」
 と指摘している

 彼女によれば
 作成委員にはダイエット企業と関わっている人もいて、
 それらの企業に有利な内容をガイドラインに反映させることはありうる、としている

 作成委員は6人からなるが
 うち4人は企業の役員になっていたり、研究費をもらっていたりするのだそうです

 栄養学者も
 「ガイドラインにスポンサーの意向が反映されることはありうる」
 と話していました

 そのうちの一人ハンス・ハウナー氏
 (ミュンヘン工科大学教授、ドイツの栄養学の権威らしい)に話を聞くと
 彼は
 「肥満症ガイドラインには長所も短所もある、それは他のガイドラインも同じ」
 「肥満療法の85%は、厳密な意味では科学的な確たる証拠はない」
 「肥満学会は本来は検証せねばならないが、
  多くは経験に基づく結論なので検証するのは難しい」
 と認めていました

 彼によれば、
 どの療法も、全ての人に有効とは限らない、それは仕方ない、とのこと。
 また、ほとんどのプログラムは、一年で参加者の3、4割が脱落し、
 対象者が減ってしまうので結果に疑いが出てくる
 研究そのものに限界がある、
 というような話をしていました

 また、彼がスポンサー企業からお金をもらっていることについても
 「仕方がない」

 科学者にとって研究費用を出してくれるのは、
 これらスポンサー企業しかないのだそうです

○実験にも意図が入れられる
 さて、このドキュメンタリーのディレクターたちは、
 先のフランク医師やムールハウザー氏に協力をお願いし
 にせのダイエット療法をでっち上げようと考えます

 先のムールハウザー氏は
 「実験の際は、被験者をグループ分けするが
  ここで意図的に分けることができる」と指摘

 被験者には、真面目で指示にちゃんと従う人もいれば怠けたがる人もいる
 しっかり協力してくれる人を介入群(効果を出したい方)に入れれば、効果は出やすいとのこと
 そこで導入期間を設け、被験者候補を見極めるのだそう

 彼女によれば、
 「ダイエット法を挫折する理由は
  お金がかかる、効果がでない、嫌になる…などです。
  やめた人たちは戻ってこないため、その分データは減ってしまう
  そこで研究者たちは、彼らが止める直前のデータを、
  最終データとして使っている」
 つまり脱落者、真面目に参加しない人がいても、研究は成立するそうです

 この方法は、肥満学会の推奨する療法の根拠となる研究でも使われているのだそう

○ダークチョコを使ったにせ実験
 さてディレクターたちは、先のフランク医師の協力のもと、
 にせのダイエット療法を作る実験を行います

 目をつけたのはダークチョコ
 被験者は16人、期間は3週間
 (被験者にはでっち上げだとは知らせない)

 参加した人のなかには、
 本気で痩せたい人もいれば、
 小遣い稼ぎのつもりの軽い気持ちの人もいたそうです

 彼らは被験者を3つのグループに分ける
 A 低炭水化物+チョコ(朝晩カカオ83%の板チョコレート半分ずつ食べてもらう)
 B 低炭水化物のみ
 C なにもしない
 グループ分けは番組ディレクターたちは参加せず、フランク医師が行ったそうです

 被験者には最初に
 健康や精神状態、睡眠の質などについて、
 質問事項に答えてもらう
 体重やお腹回りなどを測定
 毎日尿検査し、
 採血検査も行う

 論文に載せるため、なるべくたくさんのデータを取るそうです

○なぜ痩せたいのか
 ここでコラム的に、人はなぜ痩せたいのか?
 という話をしていました

 フランスにはデュカン・ダイエットなるものがあるそうですが
 その提唱者のデュカンさんに話を聞くと
 「女性はスリムな方が成功しやすい」
 とか言っていました

 スリムな女性は魅力的、
 彼の主観では女らしい方が自然なんだそう

 デュカン・ダイエットというのは厳格だそうで、
 最初の数日間はタンパク質、その後は野菜
 あとは週1でタンパク質をとる
 これを長期間続けるのだそうです。
 体重が少しでも増えたら責められる
 (かなりきつそう…)
 「太りすぎは内臓に良くないから継続せねばならない」とか。

 しかしこの方法で、健康状態を悪化させた上、精神的に追い込まれた人も少なくないらしい
 他の医師は
 「世の中のダイエット至上主義をやめるべき」
 とまで言っていました
 彼によれは、
 ダイエットで痩せたとしても1年くらいしかもたない
 痩せるべきという考え方は、
 人々の心理的な不安を増やし、混乱させるだけ
 とのことです

 たしかに痩せようと悩むより
 人生楽しんだ方がよっぽど幸せかも…

○被験者へのインタビュー
 さて、ディレクターのにせ実験にどんな人が参加しているか話を聞いていました

 ・Bグループに入れられた女性
  彼女はチョコが好きで、
  「チョコが食べられなくて残念」と話していました
  もともと低炭水化物食なので、
  食生活も体重もあんまり変わらないそうです

 ・Aグループに入れられた女性
  彼女は色んなダイエット方法を試したやや年配の方でした
  彼女によれば、何をしてもリバウンドしてしまうのだそう
  同い年の有名人がスリムなのを見て、羨ましく思うそうです

 ・Aグループに入れられた女性
  彼女はそんなに太っているようにも見えませんが
  いつも痩せなきゃと思っているそうです
  今回も、1㎏は痩せたけど満足しないそうです
  朝はチョコだけ、真面目に取り組んでいました

○結果を操作する
 実験開始後、3週間
 脱落した人はいないが、2人脱落したことにしたそうです
 (それらしく見せかけるため)

 またB、Cグループには、体重測定前に水を飲んでもらう
 (体重を文字通り水増しするため)

 また協力した医師の提案で
 2番目の数値を採用する、
 3日ごとの記録にする、
 など統計上の細工をすることにした

 そこで、統計学のエキスパートに嘘にならない程度に細工を頼んだそうです
 (依頼した学者は、本業は金融アナリストだそうですが…)
 「チョコレートに効果があると示せるようにしたい」
 と頼んだら
 「分かった」と言っていました

 1グループ4、5人しかいないのでバラバラなデータになるそうですが、
 しかしこれを統計のマジックで
 「Aは体重が減っている」
 「Cは増えている」
 などと都合のいい結果になるようにして
 (ただし、実際の結果から都合のいいものを選んだだけで、捏造はしていないらしい)

 これを英語の論文にしてプリントアウトしていました

○科学雑誌に掲載する
 これをどう公表したら効果的なのか?

 栄養学者のクノップ氏に聞くと
 「科学雑誌への論文掲載は絶対条件」とのこと

 一度掲載してしまえば、
 プレスリリースに、
 「どこそこの雑誌に論文が掲載された」
 と堂々と言え、何でも書けるそうです
 元論文までいちいち確認する人はいないから
 メディアはプレスリリースをそのまま転載し
 「ダークチョコでダイエット」
 の記事を大々的に書いていくだろう、とのこと

 また、先に出てきたジョン・ボハノン氏
 (ハーバード大学の方だそうです)
 に「ピア・レビュー」の雑誌に載せるにはどうすればいいか相談したそうです

 これは、正式発表前に研究がいいかどうか、
 第三者の専門家に精査してもらうための雑誌

 彼はオープンアクセスジャーナル
 という、ウェブ上で無料でも掲載できる雑誌を提案していました
 無料でも見られるので、色んな科学者の目に留まる確率が高くなる

 そしてお金さえ積めば、いい雑誌にも掲載できるそうです
 また、お金を払えばいい雑誌の共同執筆者にもなれるそうで
 中国では盛んなのだそう

 数年おきに、このような不正は発覚し問題になるが、
 それは氷山の一角だろう、と話していました

 …これらのアドバイスを受け、
 ディレクターたちは
 「ダイエット&ヘルス協会」
 という団体を立ち上げ、シンプルな英語のウェブサイトを作る
 (自称「健康科学シンクタンク」だそうです)
 論文を30のオープンアクセスサイトに送ったそうです

 すると、いくつかの雑誌から掲載の依頼が来たそうです
 なかには100ドル払えば掲載する、という雑誌もあり
 責任者はパキスタンの教授
 どう見ても関係なさそうな分野の方なので
 金儲け目的だろう、と話していました

 結局、
 「International Archives of Medicine」
 という有名なジャーナルに載せたそうです
 ここまで半年かかったらしい
 (大がかりなでっち上げですね…)

○公告作戦
 ボハノン氏に、さらに目立つ方法を聞くと
 「プレスリリースが重要」
 とのこと

 魅力的なタイトルを載せ、
 話題性を持たせること、
 資金があると尚良い。
 見映えのするイベントに参加し、派手な公告を打ち出せば話題になる、
 内容はともかく、いわゆる「科学的なもの」として人々の頭に浸透していく、とのこと

 アドバイスを受け、彼らはblogも立ち上げる
 「チョコレート・トランスフォーメーション」というキャッチコピーを使用
 Facebookやファンのページも立ち上げたそうです

 「科学者が異論を挟まないことを祈るばかり」とは話していましたが…

 彼らは悪ノリ?して
 ビキニ姿の女の子を使った宣伝用の動画も作る
 「健康でスリムって最高!
  それが「チョコレートトランスフォーメーション」」
 みたいな感じのキャッチコピーを言ってました
 (ちなみにこの子は他にも色んな怪しいダイエット商品の宣伝に出ているそうで
  出演料は15ドルだそうです)

 他にも
 「リバウンドにさようなら」と話す女の子たちの動画、
 Facebookにさくらを混ぜる、
 飛行機の機体に宣伝の公告をつけているかのような動画、
 テレビのスポットCM、
 …などなど、あらゆることをやりまくる
 (ディレクター仲間は「彼が予算を使いきらないうちに止めなければ」とボヤいてましたが)

 テーマソングも作る
 バラード調で女性が歌うもの ラッパーの男性が歌うもの
 フランスにも公告を出す

 さすがにメディアのプロだけあって、宣伝作戦は多種多様ですね。

○世間の反応
 …しかし、しばらくは反応なしだったそうです
 一部のblogが取り上げる程度
 ドイツのジャーナリストたちに
 「リバウンドの代わりにチョコを」
 というプレスリリースを送ったが、なにもなかったそうです

 しかし。

 ドイツの一番売れているビルト紙が、
 なんと一面で取り上げたそうです
 タイトルは
 「何という美味しい研究、
  チョコレートで痩せるなんて」
 その後、他の新聞やテレビ、女性誌などでも取り上げられるようになる

 さらに、イギリスやアメリカにも送ったところ
 イギリスの新聞が
 「世界はカカオに夢中」
 と取り上げる

 他、インドでも有力新聞が取り上げ、他のメディアも追随
 オーストラリアでも女性誌で取り上げられる
 ロシアなども取り上げたとか

 アメリカはさすがにしばらく反応が無かったが
 イースターに乗じ、
 ネットテレビ局が取り上げていたそうです

 しかしこれだけでっち上げ記事が広まっても
 協力した医師は
 「害はない、おやつになった程度」と話しています

 画鋲を腕に刺す、とか、危険な話を推奨するなら問題だろうが、
 それでも同じように広まるだろう、と話していました

○被験者に真実を告げる
 これだけ広まって作戦成功、となったところで
 被験者に医師が一人一人に種明かししたそうです

 リバウンドに悩んでいた女性は
 「意地悪ね」とコメント。
 彼女は実はチョコはあまり好きではなかったらしい。
 「カカオ83%のチョコなんか不味いわよ」(笑)

○まとめ
 ディレクターたちは
 「我々の記事は美味しいダイエット、として何百万人が信じてしまった、罪悪感を感じる」

 「そうかな?僕はジャーナリストが一人として真実を調べなかったのが問題だと思う」

 「そんな必要ある?メディアは売れればいいのよ、
  それにそういうことは今までにもあった」

 「ダイエットビジネスは胡散臭い、
  ジャーナリストは売れるからとそれに手を貸している、
  科学者と企業もみんな、それを利用してもうけている」
 と話して終わっていました

○感想など
・このドキュメンタリーで、
 日本はスルーされていたのが納得いかないが(笑)

 それはさておき、
 この番組は最後チョコレートダイエットは嘘でした、
 となっていましたが
 実際はダイエット効果がある、という話は最近出ていますね。

 ただしそれはやり方があって、
 高カカオ(含有率70%以上)、
 砂糖が少ないものを
 食前か食後に少しずつ食べる、
 というもの…

 チョコダイエットのメカニズムは色んなサイトにありますが
 例えばhttp://rakuyase-diet.jp/archives/10266
などでは
 ・血糖値を上げる
 ・食物繊維でお腹が張る
 というものがあるようです。

 チョコに含まれる糖分で、食前にちょっと食べて血糖値を上げて、
 他のものを食べるのを抑えられる。
 あるいは食後にちょっとだけ食べれば、
 食べたりない感を満足させられるのだそうだ。

 また、高カカオ含有率のチョコ50gには、1日に必要な食物繊維の1/3が取れる、
 というほど繊維が多いのだそうだ。

 まぁ、いずれにしろ食べ過ぎは駄目ってことですね。
 しかもカカオ含有率の高いやつって、値段も結構するのよね…

 その他、チョコレートは健康にもいいという話があります。
 というか最近はそっちがメインかな?
 例えばさっきのサイトでは
 ・免疫力アップ
 ・肌を綺麗にする
 ・シミを防ぐ
 (これらはいずれも、
 カカオのポリフェノールの抗酸化作用、炎症を抑える働きによる)
 ・腸内細菌を整える
 ・善玉コレステロールを増やす
 ・血液の酸化を防ぎ、サラサラにする
 ・セロトニンというホルモン(幸福感に関係する)を高める
 …などの作用がある、と書かれていました。

 そのほか、チョコレートが健康にいいことを示す研究が日本で行われた、
 というサイトもありました

 http://www.meiji.co.jp/chocohealthlife/news/research_final.html

 では愛知学院大学と明治の共同研究で、
 蒲郡市の45~69歳の350人くらいに
 カカオ75%のチョコレートを
 1日5g×5枚、4週間食べてもらい
 食べる前と後で血圧や血液検査をして比較した、という研究があります

 (これも企業がらみなので、
 結果がいじられている可能性はありますが)

 それによると
 ・血圧低下、
 ・HDLコレステロール値上昇
 ・「BDNF」(脳由来の神経栄養因子、脳の神経などの再生や新生に関わるらしい)
 が増えた、
 ・動脈硬化の指標となる炎症、酸化の指数が、元々高い人に関しては減少した

 などの結果があるそうです

 他の研究にも、カカオのポリフェノールは
 脳の血流を増やし、認知症を防ぐ、
 などの働きもあるそうです

 最近はダイエットっていうより
 健康効果で大公告を打っている感じですね。
 まぁ、古代ではチョコレートは医薬品だったんだから
 体にはいいんだろうけど。

・しかしそれよりも興味を持ったのは結果の操作の過程です。
 私は雑誌に論文を投稿したことはないが
 論文を書いたことはありまして
 データの中でストーリーに一番合いそうな写真を選ぶ、
とかいうことはたしかにするなぁと思いました。

 薬品会社の治験とかも、データを変えていたという事件もあるし、
 スポンサー、あるいは望む結果に合うように操作する
 というのは珍しくないんだろうなと思いました。

 それにたしかに科学者は研究費を確保するのが大変で
 大学でも先生方が奔走しているのをよく目にしました。

 それにしても、広告の打ち方はやりたい放題?
 信じてしまった人には申し訳ないが、
 見ていてこうして事実は作られるのかー、すごいなーと思ってしまった。

・番組の最後に、ディレクターさんたちが
 「科学を利用して、科学者も企業もジャーナリストも金儲けしている」
 と批判的な言葉を言っていましたが
 私は個人的にはそれで経済が潤うならそれもありなんじゃ、
 と思ったりします…

 消費者もこういう健康に関する研究は絶対なものとして受け止めるのではなく、
 1つの参考、エンターテイメントとして受け止めればいいのでは、と思うのですが。

 その上で、リンゴダイエットだの納豆ダイエットだの出て、
 また面白いの出てるな~とか楽しんで、
 その商品が買いたければ買えばいい、でも買う必要もない。
 それで儲かる人がいればそれはそれでいいんじゃないですかね。

 番組の途中で、
 ガイドライン作成の方が
 「みんなに効く健康法、ダイエット法はない、それは仕方ない」
 と言っていましたが、
 それはそうだと思います。

 なのでそもそも万人に効くダイエット法、健康法、
 あるいは楽して痩せる方法
 なんてのを求める方が間違っているんじゃないかなぁと思うのです。

 自分の体を観察して、
 こういう状態なら何を食べたらコンディションが上向くか
 自分の責任で管理するしかない。
 その上で、新しいダイエット法が合いそうなら試せばいい。
 消費者が冷静になることが
 これらの捏造?が減る1つの手立てにもなるし
 自分の体も健康に保てるようになる近道だと思います。

・まぁとはいえ、楽して痩せたいな~って気持ちもよくわかる。

 こういうダイエット法にすぐ飛び付いてしまう心理は何なんだろう、
 という角度からアプローチしていくのがいいのかもしれない。

 そうしていたら、実はストレスが溜まっていたと気づいたり、
 この前オイコノミアでやってたみたいな、
 行動心理学的な対策(高カロリーのものを近いところに置かない、とか)
 ができるのかも。


 科学は無条件に信頼したくなりますけど、
 情報の受け手も疑うこと、一歩引いて冷静になること、が大事ですね。

 私もネットで調べるとき
 一応元ネタも探しますが
 最後に自分に取り入れるか決めるとき、信じるのは自分の感覚です。
 そんな風に、これからも賢く情報と向き合っていきたいなと思いました。

というわけで今回はこの辺で。



posted by Amago at 21:28| Comment(0) | テレビ(科学) | 更新情報をチェックする
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