2017年09月06日

「10年後の働き方「こんな仕事、聞いたことない! 」からイノベーションの予兆をつかむ」未来予報株式会社

「10年後の働き方「こんな仕事、聞いたことない! 」からイノベーションの予兆をつかむ」
未来予報株式会社 曽我浩太郎、宮川麻衣子 (著)

最近、AIにより仕事が無くなるかも…
という話がありますけど、
新しくできる仕事もあるはずだ、
と思って読んでみた本です。

筆者らは「未来予報株式会社」という会社の方々で
「イノベーションリサーチに基づく戦略クリエイティブデザイン」
をしているんだそうです
…って横文字多すぎ(笑)
要するに、今までにない新しいビジネスを立ち上げたい人たちをサポートする会社みたいです。
(具体的には製品リサーチ、コンセプト設計、ブランド作りなどをするらしい)

彼らがこの会社を立ち上げたきっかけは
「サウス・バイ・サウスウェスト(SXSW)」
という、アメリカで開かれているビジネスイベントへ参加したことだそうです。

このイベントでは、いろんな起業家たちが
新しいビジネスやビジョンを発表しているが、
自由で独創的なアイデアが多く
彼らはその内容に衝撃を受けたのだとか。

この本では、そんなSXSWで紹介されたものをもとに
これから生まれる可能性のある新しい職業、仕事を提案しています。

読んでいて、まだまだ仕事って生まれるんだな、とワクワクさせられました。
これから就職しようと考えている若い人たちにはお勧めです。

○そもそもSXSWとは
 最初に、SXSWについての説明が書かれていました。
 SXSW、英語で言うとSouth by southwest(サウスバイサウスウェスト)は
 毎年3月にテキサス州オースティンで開かれているイベント。
 当時全米1の音楽イベントが開かれていたニューヨークの南南西、
 ということでこの名前なんだそうだ。

 もともとはインディーズの音楽イベントで、
 途中から映像部門、IT部門が加わり、
 今ではインディーズ的な立場にある企業のビジネスイベントになっているらしい。
 日をずらして、教育が中心の「SXSW Edu」、社会問題中心の「SXSW Eco」もあるそうです。

 SXSW本体の内容としては、昼間に会議、夜にお祭りで、
 昼間は基調講演5本、ミニ講演、対談、パネルディスカッション、ワークショップなど
 夜はビジネス商談会と、ビジネスアイデアのコンテストがあり
 部門ごとに最優秀受賞団体を決定しているそうです。

 このイベントの特徴としては
 どのビジネスも発想が自由、オリジナリティが強く、
 参加者がそれぞれ独特の未来へのビジョンを持っていること、だそうです。

 筆者たちは2012年に初めて参加したそうですが、 
 それらの突き抜けた発想に度肝を抜かれたのだとか。

 筆者はそこから50のビジネスを選び
 「農業と食」
 「交通とエネルギー」
 「情報流通と金融」
 「音楽と映像」
 「医療と健康」
 「建築、行政」
 「教育とエンターテインメント」
 「服飾とウェアラブル」
 の8つのカテゴリー分けをして紹介しています。

 長いので、印象に残ったものを私なりにまとめてみたいと思います。

〇農業と食
 ここでは、食の生産を変えるビジネスが紹介されていました
 ・「培養肉」
  動物から細胞を取り出し、培地に入れて肉を育てる、という技術だそうです。
 今は医療で組織培養がされていますが、
 それを食用の肉にするということですね。
  アメリカのNPOで実用化を目指しているようで、
  利点として省資源、タンパク質不足の解消、非人道的畜産業の解決、 
  などがあげられています。

  現在の畜産方法では、土地も水もエネルギーもたくさん消費し、
  そのうえ消費量は増えているので、今後肉が不足することは明らか。
  また、ベジタリアンの人には、畜産で虐げられる動物を憂える人もいる
  そこを解決できるだろう、ということらしい。
  
  今は培地に入れる血清が高くつくのと、
  安全性の問題があるそうですが
  それらが解決され、このやり方で大量生産できれば、
  こちらの方が低コスト、省エネで肉を作れるだろう、とのことです
 
  人工肉も10年後には当たり前になっているのかも?
  細胞培養農業をパートのおばちゃんがする時代が来るのかも?

 ・「新しい農業」
  農業の機械化、自動化などは既に一部でされていますが、
  単純に熟練者のノウハウを自動化してしまったら、
  そこからの進歩がないという問題があるそうです
  そこで、熟練者のデータを集め、提示するところまでを人工知能にさせて
  そのデータをどう使うかは人間がする、という試み
  (コグニティブ、提案型農業)をする日本の企業が紹介されていました。

  その他、農業を身近にする試みもされています
  アメリカと日本の共同企業では
  消費者と生産者をつなげるために
  カメラやセンサー付きのカカシを畑に備え付け、
  写真やデータを会員となった消費者が見られるようにしているそうです。
  会員の消費者はその農作物を買う契約をするので、農家にとっては確実に販売先が確保できる。
  また消費者はアプリを通じ、レシピを投稿できるなど、双方向で交流できるそうです

  また、手軽に農業ができるための試みもされています
トレーラー1台の中に納まる農場を作った企業、
  そのトレーラーで移動式農家を営む人に資金援助する企業、
  マッシュルームやトマトなどを簡易キットで作れるようにした企業
  …など

  将来は自分で週末だけ気軽に農業し、
  それを売って副職にする、という人が出てくるのかも?

〇交通とエネルギー
 ここは
 「新しいインフラ」
 「運送業の効率化」
 「新しい発電方法」
 が挙げられていました。

 ・「新しいインフラ」
  この本で一番驚いたのは「ハイパーループ」という乗り物です。
  これはスペースXなどで有名なイーロン・マスク氏が2013年に構想を発表したもので、
  金属製のチューブを作り、その中にカプセル状のポッドを浮かせ
  その中に乗って移動するのだそうです。
  最高速度1200㎞というから、リニアなんかよりはるかに速い。
  なんかSFみたいな乗り物ですね。
  (どういうメカニズムなのかは書いてなかったので、その辺モヤモヤするが…)

  サンフランシスコ~ロサンゼルス間の運行を考えていて、
  2018年の実用化を目指しているのだとか。
  もともとこの区間は高速鉄道を計画していたが、見積費用が莫大。
  ハイパーループなら、工事の時間も費用もはるかに抑えられるらしい。
  
  ほか、「スマートシティ」も紹介されていました。
  オレゴン州ポートランドで実際行われているそうですが
  公的機関が鉄道やバス、民間がシェアモビリティ(シェアカー、シェア自転車など)
  を提供し、それぞれが単一のアプリで予約、運航の確認などができる仕組みになっているそう。

  また、テキサス州オースティンでは「シェアバス」というのも行われていて
  バスの乗りたいルートを予約すれば乗れる(日本のコミュニティバスみたいなものかしら)
  そのうえ、新しいルートも賛同者が50人いたら作ってくれる仕組みだそうです。

  一元管理なのでシステムダウンしたらどうなるの?という疑問はありますが、
  ITをうまく使った便利なインフラが一般的になるのかもしれないですね。

 ・「運送業の効率化」
  これは日本でも問題になっていますが、再配達の多さで運送業は人手不足だそうです
  これを解決する宅配ロボットができているとのこと。
  ロボットって言ったって、6個のタイヤが付いたコンテナみたいなものですが…
  センサーやカメラなどが付いていて、場所の追跡も可能らしい。
  ロボットが人の労働を奪うのでは?という懸念もありますが、
  開発者は、再配達だけに限るとかすれば、人間の労働を補佐できると考えているそうです

 ・「新しい発電方法」
  巨大な浮きのようなものを作って海上に浮かせ、風力発電させる日本の試み、
  タイルに発電装置をつけ、人の歩く振動で発電させる試み
  などが紹介されていました。
  (そういえば昔、駅の歩く振動で駅のライトの電気を賄う、ていうのが紹介されていたような)

  ほか、「スマートグリッド」といって、
  各家庭や施設、学校などにメーターをつけ、
  それぞれの時間帯、場所での消費電力のデータを測定、
  そのデータををもとに効果的な省エネ方法を提案するしくみ
  なども考えられているそうです
  
〇情報と金融
 ここはかなりざっくり分けると
 「ブロックチェーンシステム」
 「個人情報の管理」
 が挙げられていたと思います。

 ・ブロックチェーンシステム
  これはいまいち分からなかったんで私の理解で書きます
  「ブロックチェーンシステム」は、ビットコインの管理に使われているそうですが
  コンピューター上の情報を、一定時間ごとに「ブロック」に分け、
  仮想通貨の取引情報などを、その都度ブロックに記録していく仕組み、なのだそうです。

  各ブロックには時間や前のブロックとのリンクも記録され
  ブロックは世界中のネットワークとつながって、どこでも見られる
  なので、書き換えようとすると、
  すべてのコンピューターの情報を書き換えねばならず実質不可能
  透明性、公平性のあるシステムとして注目されているらしい

  このブロックチェーンの仕組みを使って
  企業への資金調達の管理を行う企業、
  個人へのお金の貸し借りの管理(要するに個人銀行)をする企業、
  土地情報の管理(これはグルジアでプロジェクトがあるらしい)
  モノのレンタルの管理をする企業、などがあるそうです

  普通、お金や物の貸し借りは中央システムが集中的に管理しますが
  ブロックチェーンの場合、個々のブロック取引ごとに管理するので
  セキュリティ的にも安全、コストもかからないらしい

 ・個人情報の管理
  ここでは、顔などの認証技術、
  遺伝情報の管理技術、などが紹介されていました。
  プライバシー保護が課題ではあるようです。
 
〇音楽と映像
 申し訳ないですが、この辺はいまいちピンとこなかったのでささっと紹介。

 ・ミュージシャン自らがプロデュース力、経営力を持つよう養成する講座
 ・大手のプロダクションなどに縛られず、自分で売り上げ金の配分を決める仕組み、
 ・映像の世界では、CG技術を駆使して、撮影を減らしコストや手間を省く試み、
 ・社会問題を扱う映画(環境保護など)に、影響力をいかに持たせるかを考えるプロデューサー…など
  
 一番印象に残ったのはアメリカのヒップホップ歌手「Chance the Rapper」の話で、
 彼はメジャーデビューの誘いを断り、インディーズで活動を続けているそうです

 基本的に「大手レーベルには縛られず、自分の音楽を体感してもらう」ことを目指していて、
 楽曲は無料配信、
 ライブやグッズ販売で収入を得ているそうです。
 グッズも、ライブ会場ごとに変えるなど工夫し、
 楽曲を無料にするのは、興味を持ってもらうためだそう

 こんなんで売れるのか?と思うけど
 彼はそれでも「グラミー賞」3部門同時受賞している。
  グラミー賞はメジャーデビューし、一般に流通している人対象だったのだが、
 彼の評価の高さ、ファンの声などがその規定を変えてしまったのだそうです
 「新しい音楽ビジネスの形」と筆者は書いていました。

〇医療と健康
 ここではいろんな技術が紹介されていたので列挙しますが、
 その前に今後の医療の目指すべき方向性、が書かれていました

 2013年の厚労省の提言では、2025年頃には団塊世代が75歳以上、
 医療の変革が必要としているそうです。
 5つの提言がされていたが
 要するに単にマニュアル的に病気を治すだけでなく、
 患者個人の価値観に沿った生活が送れるような医療を目指す、ということらしい
 
 そこでここで書かれているのが、患者個人の情報を集め、
 その人に合う医療、生き方、死に方を提供するサービス、職業、ビジネスです
 例えば
 ・「ゲートオープナー」
  患者の健康状態、その人の人生の価値観などを踏まえ
  適切な医療をアドバイスする医者

 ・「ヘルスログアナリスト」
  患者の状態、生活状況などのデータを収集、分析する人
  先のゲートオープナー医師に、判断のためのデータを提供する役割です。
  これを担うAIも考えられているとか

 ・「インプラントセンサー」
  これもちょっとびっくりしたんですけど、
  センサーを飲んで体内のデータを計るんだそうです。
  粉状の飲むセンサー、皮膚にあるパッチ、アプリのセットで、
  センサーが胃酸で発電、パッチにデータを送り
  パッチでは心拍数、呼吸などのデータを集め、まとめてアプリに送る仕組み
  アメリカの企業で開発中だそう
  ほか、口や臓器に埋め込むセンサーもできるかも、とのこと

 ・「産業疾病予防士」
  これは今の産業医みたいなもので、企業専属の医者。
  産業医は従業員の病気発見治療が中心だが、こちらは予防中心です。
  検診のデータをもとに、病気予防のための生活習慣を提案するのだそう

  「予防」「検診」が国として最近重点を置いているので、
  企業に設置が義務になるかも?

 ・ゲーム療法
  心の病からの立ち直りを助ける「シナプスライト」というスマホ向けのゲームが開発中だそうです。
  これは、精神疾患の療法である「行動認知療法」をもとに作られたものだそう。
  このゲームのプレイ中に患者の心身の状態を把握し、
  治療に役立てることもできるそうです

 ・ターミナルプランナー
  「どう死ぬか」を考え、そのためにどう生きるかを提案する人
  遺言書など、法的な知識もいるらしい
  最近は非公式ながら、民間でこういう系の資格がありますね。
  
 ・遠隔の介護ケアワーカー
  アメリカの企業で、電話による遠隔ケアサービスがあるそうです。
  はじめ電話で聞き取りを行い、そのあと検査キットを送り
  電話でケアプランを提案する
  瞑想やアロマなど、民間療法も用いるのだそう

〇建築と行政
 ここでは、建物作り、都市作りのための新しい技術の紹介です。
 ・建物作り
  「モバイルハウス」
  アメリカには、駐車場などにも置ける移動式のコンテナハウスを考える企業もあります。
  家ごと引っ越せるのだそうですが、水道や電気関係のメンテナンスは必要で
 「モバイルハウス整備士」なる職業ができるかも、とのこと

 「3Dプリンターによる建築」
  3Dプリンターで建築を行う技術も開発中だそうです。
  ドローンを使えば、理論的には大きなものも建築可能で
  災害時の避難シェルターとか堤防などが考えられているらしい

  また、他の企業では、
  ロボットと組み合わせ、宇宙空間や他の星などに建物を作る、
  ということも構想されているとか

 ・都市作り
  「フィロソフィーデザイナー」
  日本は、将来的には人口減少による「空き家」増加、
 そのあとのゴーストタウン化が問題になることが予想される
  空いた建物を生かすデザイナーのようなものが必要になる、とのこと
 
「シビックハッカー」
  住みやすい都市にするための便利アプリ、サービスを作るプログラマー

 「コミュニティアセスメント士」
  単身世帯が増える可能性があるので、
  お互いの絆を新しい形で作る都市のあり方が求められる
  筆者はコミュニティを生態系に例え、
  それをアセスメントする職業が必要ではないかと述べています。

  アメリカでは、ホームレスの人が自活するためのコミュニティづくり、という試みもあるそうです

〇教育とエンターテインメント
 「学校教育にITを活用する」
 「勉強を楽しんでもらうコンテンツ配信」
 などが提案されています。
 もともと、勉強はエンターテイメントと相性がいい、とのこと
 
 ・学校教育
  アメリカではマイクロスクール、個々の特性を生かすための少人数学校があるそうです。
  その中で注目されているのが、
  元グーグル社員だった方が経営している学校「オルトスクール」だそう
 
  オルトスクールでは、先生は「educator」と呼ばれていて
  教えるというより、その子の素質を見出す、コーチのような役割をするのだそう。
  そのためオンライン教材、個別の学習教材などを用意し
  しかもエンジニアなので、その子の変化に合わせ柔軟に内容を変えられる、
  という特徴があるそうです。

  まあ、オルトスクールはかなりお高い学校で
  裕福な人しか行けないらしいんですけど、
  そういう「スクールエンジニア」みたいな
  学校に常駐し、教えるコンテンツをその都度改善できるエンジニアが必要になるかも、とのこと
 
  ほか、障害を持つ子向けのオンライン学習サービス、
  難聴の子を素早く見つけられるプログラム、など
  ITを活用した教育も紹介されていました。

 ・エンターテインメントによる教育
  これは、ネット上でEテレのような番組を配信し
  子供にゲーム感覚、遊び感覚で学ぶ面白さ、興味を持ってもらうというもの
  (そういえばアフリカでも、テレビやラジオなどで道徳教育をする試みがある、
   と別の本で読んだことがあります)

  また、ゲームデザイナーの方の「スーパーベター」というゲームでは
  うつなどから回復したり、自信をつけるために
  自分をロールプレイングゲームの主人公に見立て、克服したいことを悪者と見立て、
  それを克服することを実体験できるようになっている
  子供の「生きる力」「自主的に解決する力」を養うことが期待されるそうです
  
〇服飾とウェアラブル
 これはささっと行きますが
 ・服の消費者と双方向で情報を交換し、商品を作る仕組み
  これはマーチャンダイサー(服飾の市場の動向を読み、企画する人)
  が消費者と対話し、情報を一緒に作っていく試みだそうです
  
 ・素材開発の新技術
  これは「バイオレザー」(細胞培養で皮を作る)
  「蜘蛛の糸」を量産化、服やカバンなどを作る試み(蜘蛛の糸は束ねたら強度は強く軽いらしい)
  など、バイオテクノロジーを生かした新素材の開発の話が紹介されていました
 
 ・障害者に対応した技術
  「筋肉にセンサーをつけ、そこから先がなくても動きたい動きを読み取る機械」
  「義足、義手のオーダーメイド」など
  障害者にも役立つ新技術が紹介されていました

全体的に、コンピューターを使った技術が多いのかな?という印象だけど
人間の感性とコンピューターの良さが組み合わされれば
いいものができそうですね。

個人的には「ハイパーループ」「ブロックチェーン」システムが気になりましたので
もう少し調べました。
・ハイパーループについてはいろいろなサイトで紹介されていますが
 https://trafficnews.jp/post/78283/
 によりますと
 仕組みとしては超電導リニアと似ていて、
 磁力を利用してポッドを浮上、推進させるそうです
 (当初はポッドの先頭空気を取り込み、噴出させて浮上推進させる案もあったらしいが、
  その案はボツになったそうです)

 ただリニアと違うのは、リニアは超低温に冷やした超電動コイルを使うが、
 ハイパーループでは永久磁石を使うのだそうです。
  永久磁石とは、
  http://www.magnetics.jp/archive/member/b_magnet/a_2.html
  などによると、鉄にほかの元素を混ぜることで
  鉄原子の磁性の方向を一定方向に永久に保つ仕組みになっている磁石
  (配合した元素の原子が、鉄原子をぎゅっと固定するんだそう)

 ハイパーループは
 ハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジーズ
 ハイパーループ・ワン
 の二つの会社がそれぞれ独自に開発しているそうですが、
 このうちハイパーループ・トランスポーテーションテクノロジーズの方は、
 ローレンスリバモア研究所というところからライセンスを得た特殊な配置で磁石を置くことで、
 通常の50倍という高い磁力を実現させているのだそう。
 (ハイパーループワンについては触れられていませんでしたが
  こちらも似たような方式と思われます)

 ハイパーループ・ワンについては
 「2017年7月には、テスト走行で310km/hを達成」
 とありますので、すでに試験走行は行っているようです。
 動画はここにありました
 https://wired.jp/2017/08/08/hyperloop-one-test-pod-video/
 ポッドっていうから車体は丸いものかと思ったら
 電車の車体にちょっと丸みを持たせて、頭だけとがらせている、という感じですね。

 今のところの課題は、1200㎞という高速度で乗客に負担がかからないか、
 電力の確保、ポッドをいっぺんにたくさん走らせられるか、
 などの問題だそうです。

 今後は、ハイパーループ・ワンでは、乗客の乗降場所である「エアロック」の開発を進めるのだそうです。

・また、ブロックチェーンについては、いろいろ解説がありましたが
 http://qiita.com/hshimo/items/1881fba8957c2a6e17ca
 http://gaiax-blockchain.com/blockchain-first-book

 などによりますと
 ブロック、とは、ビットコインの取引台帳のようなもの、
 しかも世界中の人が見られるような台帳、なのだそうです。
 つまり、ビットコインのネットワークに参加しているコンピューターすべてに保存される

 そしてブロックチェーンシステムでは
 このブロックがそれぞれチェーンでつながっている仕組みらしい

 このつなげている仕組みというのは、
 ひとつ前のブロックの「ハッシュ値」というのを次のブロックに入れているのだそうです。

 「ハッシュ値」、てのは複雑な計算で出される値らしい
 何か決まったデータを変換して同じ長さのデータを出す、みたいな感じらしい
 (ごめんなさい、詳しくは分かりませんでした)

 もしデータが改ざんされてしまったら
 このハッシュ値は全然違うものになるのですぐわかる
 そして、現在のブロックを確定する前に、
 前のハッシュ値が不正に変わっていないかチェックが働き
 もし改ざんされたとしても、
 取引に参加しているすべてのパソコンのうち、
 51%以上のパソコンが持つデータに修正されるのだそうです
 (正規のデータを持つパソコンには、お礼に報酬も支払われるとか)

 つまりデータを改ざんしようと思ったら
 取引に参加するパソコンの5割以上のデータをすべて書き換えないといけなくなる
 
 このようにみんなで見張るような仕組みなのだそうです。

 ビットコインは単なる仮想通貨ではなく、
 ブロックチェーンなどの、取引をみんなで監視する、
 という仕組みを取り入れたことが画期的なんだそうです。

 「通貨のネットワークではなく、非中央集権化された信用ネットワーク」
 と上記のサイトでは書いています。

 ただブロックチェーンもまだまだ未熟なシステムではあり
 https://inforium.nttdata.com/foresight/block-chain.html
 (MITメディアラボ研究員松尾真一郎氏に、ブロックチェーンの可能性をインタビューしたもの) 
 では、
 ブロックチェーン自体がハッキングを受けた事件や
 「マウントゴックス」の事件についても触れています。
 「マウントゴックス」については、
 そもそも仮想通貨は非中央集権的な管理のはずなのに、
 現実の通貨と交換するための証券所が存在し、
 その証券所の存在により、権限を持つ人が産まれてしまうのが問題だそうです。

 ブロックチェーンの持つ透明性、公平性、非中央集権的な性質をどこまで保つか、
 が課題だとのこと 
 (例えば今だとブロック内の処理量に限界があるが、
  もしこれを拡大させたとしても、処理能力の高いパソコンを持てるのは金持ちだけので
  そこで不平等、権限の偏りが生じる、など)

 しかしうまくやれば、インターネットと同じく、
 仮想世界ではなくて金融、インフラの現実世界に
 オープンな仕組みができる可能性はある、とのことです。

新しいシステムというのは、
もちろん不安や課題もまだまだあるんだろうけど
社会すべてを変えてしまう可能性もある。

特に今後は、今までより変化が速くなっていくような気がします。
年取ったとか言ってる場合ではなく(笑)
色んな新しいテクノロジーについて、どんどん学んでいきたい、いかねばならないと
この本を読んで改めて感じました。

というわけで今回はこの辺で。

posted by Amago at 14:20| Comment(0) | 本(科学) | 更新情報をチェックする
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