2017年09月10日

Eテレモーガンフリーマン時空を超えて「影の宇宙は存在するのか?」

Eテレモーガンフリーマン時空を超えて「影の宇宙は存在するのか?」

今回はまだ発見されていないが宇宙の多くを占めるというダークマターについて、
どうやって見つけるか、という話。
素粒子の話が多いから、
かなりちんぷんかんぷんでした(笑)

○キセノン原子でダークマターを検出する
 最初に出てきたのはパデュー大学の実験物理学者。

 ダークマターは相互作用するものがないので、検出できないそうです。
 彼によれば、魚を素手で捕まえるようなもの、だそうです。

 そこで彼が考えたのがヒッグス粒子
 ヒッグス粒子は、質量のある物質と相互作用して宇宙を作っている
 我々の目に見える物質とも作用するが、
 ダークマターも質量があるので、ヒッグス粒子と作用するはず、と考えたそうです
 魚を捕まえる釣竿になる、とのこと

 しかしヒッグス粒子を扱えるか、が問題

 そこで、彼はイタリアにある、キセノン100という施設を使っているそうです
 この施設は不活性で純度の高いキセノン100㎏があり
 液体なのでキセノン原子がぎっしり詰まっていて、
 ダークマターと反応する確率が高くなるらしい

 ここにダークマターがぶつかれば、
 キセノンが光の軌跡を残して撥ね飛ばされる、とのこと

 2008年から観測しているが、未だ発見されていないそうです
 しかし最近はキセノン1トンという施設もあり
 こちらはもっと精度が高いので期待できる、と話していました

 (そもそもヒッグス粒子って何だ?
 と思ったので調べましたが

 http://gigazine.net/news/20131009-what-is-the-higgs/

 などでは、簡単に言えば、
 素粒子に質量(動きにくさ)を与える物質、
 という説明がされています。

 雪の中を歩くと歩きにくさを感じる、
 そのときの雪みたいなもの、
 粘り気のある液体の中を動くときの動きにくさみたいなもの、
 などと例えられていることが多いです。

 そもそもヒッグス粒子が考え出された歴史はなにか?

 宇宙の始まりでは、素粒子があちこち自由に飛び回っていたそうです。
 しかし、その素粒子たちが質量を持ち、
 集まって星や銀河を作るようになった。
 このからくりは何なのか?が謎だったのだそうです。

 これは素粒子の標準理論では説明できなかったらしい。
 そこで1964年、ヒッグス場というものを
 アングレール氏とヒッグス氏が考えたのだそうです。
 ヒッグス場というねばねばがあたおかげで、今の質量を持つ素粒子ができたのだ、と。
 これは謎をうまく説明したらしい。

 ヒッグス粒子は理論だけで存在は証明できていなかったが、
 2010年から2012年の間、
CERNのLHC(大型ハドロン衝突型加速器)で陽子どうしを高速で衝突させ、データを観測し、
 その分析の結果、
 「ヒッグス粒子は存在する」
 ことが証明されたということです。

 (アングレールさんとヒッグスさんは、これでノーベル賞を受賞しましたが、
 実はこのとき同様の論文は3チームでほぼ同時に出されていたそうです。
 一番がアングレールさんだったので受賞対象になり
 (ちなみに共同執筆者はその前に亡くなっているのでもらえず)
 ヒッグスさんは2番手だったらしい。
 しかし、アングレールさんはヒッグス場だけで、
 ヒッグス粒子の存在に最初に言及した
 (といっても彼は「いわゆる粒子みたいなもの」的な曖昧な言い方らしい)のがヒッグスさんの論文らしい。

 ちなみに、ヒッグスさんに粒子についての話を付け加えるようアドバイスしたのは南部陽一郎さんらしいです。へぇ。
 http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/179/179115/)


 要するにヒッグス粒子は質量を与える粒子(というか場)なんですね。
 ヒッグス粒子自体は不安定なので、できたり消滅したりを繰り返しているみたいで、
 粒子自体の物理的な性質はあんまり書かれてないですね…
 スピンがゼロとかいう話はあります。

 今回の話では、
 ヒッグス粒子の話がいつのまにか途中からキセノン原子の話になってるんですけど(笑)
 ヒッグス粒子自体は不安定で扱いにくいので、
 代わりにキセノン原子を使っている、ということかな?)

○ダークマターを加速器で作ろうとする研究者
 次に登場したのはCERNの実験物理学者。
 CERNの施設では、NHCという大型加速器で、2012年にヒッグス粒子を作り出し
 現在標準模型を構成するとされている全ての粒子についても、
 この加速器で作り出すことに成功しているそうです

 しかし、彼によれば、
 ダークマターは標準模型には当てはまらない可能性があるそうです

 ではダークマターを理解するにはどうすればいいか?
 鍵となるのは粒子の回転だそうです。

 回転するものは角運動量(回転半径×速さ)があり
 粒子の角運動量はスピンと呼ばれる

 世の中の粒子には
 物質粒子(形あるものを構成する粒子)
 力の粒子(エネルギーだけを構成する粒子)
 があり、

 物質粒子はスピンが1/2
 力の粒子はスピンが1
 なんだそうです

 粒子にはパートナーがいるみたいなんですが、
 彼はスピンの違うパートナー同士もあると考えているようです。

 そして、エネルギー粒子のスピンが1から1/2に変われば物質粒子になると考えており
 これがダークマターの正体ではないか、と考えている

 彼によれば、
 ビッグバンの直後にスピンの違うパートナーがたくさん作り出され、
 物質として残っているのがダークマターではないか、とのこと

 ならばCERNの大型加速器で粒子を衝突させ、小さなビッグバンを起こせば
 スピンの違うパートナーができる可能性があるが、
 未だに出来ていないそうです

 彼は「直接的な証拠が見つかっていない以上、可能性が減ったことは否定できない」
 と述べてはいます。

 (スピンとは何ぞや?とも思いましたが
 Wikiなどでは、素粒子に固有の角運動量、とあります。
 素粒子が自転している故に持つ性質みたいなもの、
らしいです。

 正確には素粒子は自転しているわけではなく
 (そうすると、その回転の速さが光より速くないといけないらしく
 相対性理論に反するのだそうだ)
 素粒子自体、存在が確率で表されるものですし、
 場が自転しているようなもので、その角運動量らしいです

 細かい計算はよくわからんので省きますが
 スピンn/2(nは整数)で表されるものはフェルミオンと呼び
 スピンが整数倍のものはボゾンというそうです。

 フェルミオンは質量を持ち、速度が光より遅い有限なもの、
 具体的には電子、陽子、中性子などがこれに含まれるそうです

 ボゾンは質量無しで光の速度を持つもの、
 具体的には光子などだそう

 番組ではスピン1/2のものを物質、
 スピン1のものをエネルギーと呼んでいましたが
 前者がフェルミオン、後者がボゾンに当たるのかなと思います。

 しかし、このスピンは素粒子に固有のものだから、
 変えるのは困難なのでは…
 と個人的には思います。

 今回登場している方がしようとしているのはつまり、
 光から物質を作ろうとする、
 錬金術みたいなものではないかと思われる。)

○ニュートリノのパートナーがダークマター?
 次に登場したのはノースウェスタン大学の物理学者。
 彼はブラジル出身だとかで、名前もそれっぽい雰囲気?

 彼はニュートリノについて研究していますが、
 ニュートリノは何でも通り抜ける幽霊のような粒子だそうです。

 彼によれば、
 ニュートリノは電気的な性質が全くないうえ、
 長い間、質量もないと思われてきたそうです

 というのは、ニュートリノは光とほぼ同じ速さで進む
 相対性理論によれば、光の速さで進むものは、
 その物体から見れば時間が止まるため、変化はないとされる
 変化もないので質量もないと考えられてきたそうです。

 しかし、ニュートリノはわずかに動くことがわかったらしい
 このごくわずかな動き、変化をフレーバーというそうです

 ここから、ニュートリノは光と全く同じ速度ではなく、
 質量も存在していると考えられたそうです。

 ではニュートリノがダークマターなのか?
 彼によると
 ニュートリノは物質と相互作用しない点ではダークマターと同じだが
 質量が小さすぎるので、ダークマターのすべてではないと考えているそうです

 というのは、ダークマター全部がどれくらい宇宙にあるかは計算で分かっていて
 ニュートリノの小さい質量ではそれに足りないそうです

 ただ、ニュートリノのパートナーがダークマターかもしれない、とのこと

 今我々のいる宇宙の粒子にはスピンがあり
 一部は右利き、
 他のほとんどは左利きなんだそうです

 多くの科学者は、
 ビッグバンの直後の宇宙では右利き、左利きの粒子は同じ同じ数だけあったが、
 ヒッグス粒子が右利きと左利きの粒子を引き合わせ、このペアに質量を与えた
 こうして、電子やクオークなど質量のある物質ができた、
 と考えているそうです

 しかし、ニュートリノは左利きしかないそうです。
 なのになぜ質量を持つのか?

 彼によれば、左利きのニュートリノは質量があるので
 右利きのパートナーがどこかにいるはず
 その右利きのパートナーがダークマターではないか、とのことです

 ニュートリノはほかの粒子とほとんど相互作用しないので見つけにくいが
 右利きの粒子は宇宙の初期に作られ
 あらゆるところに存在しているはず、とのこと

 しかし彼によれば
 右利きの粒子は完全に安定はしていないので
 時折崩壊し、エックス線を出すはずだ、とのこと
 見えなくても放出されるエックス線を観測すれば
 右利きの粒子の存在が証明できるかも、とのことです

 実際、遠い銀河ではエックス線の異変が見つかっていて
 影の宇宙の証拠という人もいるそうです

 (ニュートリノとは何ぞや?
とも思ったので調べましたが

 http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/sk/sk/neutrino.html
やWiki

 などによれば
 β崩壊の時に、崩壊後の質量などが
 観測される質量以上に減っていることから
 電気的に中性な幽霊粒子が飛び出しているのでは
 と考え出されたのが始まりだそうです。

 ニュートリノは電気的に中性なので電磁気力は働かず、
 強い力も働かない。
 弱い力、重力しか働かないが
 質量がごくわずかなので、働く重力も弱いそうです。

 今回の番組でも言われていたようにニュートリノは質量が観測されず、
 質量はないと思われていたようですが
 ニュートリノが光とは違い、わずかに振動する理論が提唱され
 1998年、スーパーカミオカンデにおいて、
 100%に近い確度でニュートリノ振動が確認された、
 つまり質量があることが分かったらしい。これがノーベル賞受賞になったのかな?

 また、ニュートリノが左利きしかない、
 というのは、ニュートリノに働くのが主に弱い力、
 というのが関係しているようです。

 自然界には電磁気力、重力、
強い力(原子間を結びつける力)、弱い力(放射線崩壊で働く力)
の4つがあるが、

 弱い力が唯一CP対称性が破れているそうです

 C対称性とは粒子と反粒子を入れかえてもOK、という対称性
 難しく言えば「ある系が、粒子と反粒子を入れ換えても同じ物理現象が同じ確率で起きること」らしい

 P対称性とは、鏡映しの系にしてもOK、という対称性で
 「鏡映しの系において、同じ現象が同じ確率で起きること」だそうです
 (http://www.hyper-k.org/physics/phys-cp.html)

 つまり右利き、左利きを交換してもいいということですね。

 このページによれば、
 われわれの宇宙で反物質がなく、物質しかないのは
 このPC対称性がニュートリノでは破れている(つまり左利きのやつしかいない)からではないか、
 とも言われているそうです

 てことは、この世界では   ニュートリノが左利きだからこそ物質世界が保たれているのかもしれない
 (対称性があると、反物質もあるとんでもない世界になる)
 とすればニュートリノのペアが見つかるかは分からないですね)

○ダークマターどうしは衝突する、と考える科学者
 ほとんどの科学者は、
 ダークマターどうしは近づいても何も起こらない、
 と考えるそうですが
 次に登場する科学者は一部は衝突するのでは、と考えているそうです
 そしてそれが宇宙を作るのに重要かもしれない、とのことでした

 この方は元々海洋構造物の研究者(建築関係?)だったが
 今はダークマターについて研究している宇宙物理学者だそうです。
 長髪で口の周りに髭を生やした方で、なんとなくアウトローな雰囲気でした(笑)
 彼はダークマターの証拠である、宇宙の重力レンズを観察したこともあるそうです

 彼は、自分の研究は見えないダークマターをどうやって観測するか、だが、
 ダークマターは見えないので頼りになるのは重力レンズ、
 と述べています

 重力レンズとは、重力で時空が歪められ、
 光もそれに沿って動くため曲がって見える現象

 ダークマターの重力レンズで、
 遠い銀河からの光がダークマターを回り込む「二重像」
 というのが見えるそうです

 彼はダークマターどうしの相互作用を見るため、
 弾丸銀河団、というのを観測したそうです。

 弾丸銀河団とは、2つの銀河がぶつかり合ったもの
 太陽系からは数十億光年の遥かに遠いところにあるそうです

 この銀河を観察すると
 銀河自体は距離がわりと離れていたので通り抜けたそうですが
 銀河を取り巻く水素やヘリウムなどのガスはぶつかり合い、激しく反応した
 小さい銀河が大きい銀河を通り抜けた形になったそうです。

 一方ダークマターは変化はなく、すり抜けた
 重力をごくわずかに感じただけだったそうです

 しかし彼は、ダークマターは宇宙の大部分を占めているのに、
 銀河の衝突で変化しないのはおかしい、これはなぜだと考えたようです

 そして、ダークマターは重力以外に変化を起こす可能性はないのか、
 話が単純化されすぎていないか、と考えたようです

 彼はそこで、別の銀河団の衝突についても調べた
 ダークマターの相互作用があるか、具体的には衝突でダークマターの動きにズレができるかを調べたそうです

 対象としたのはマスケットボール銀河団
 これは衝突から時間がたっている銀河だそうです
 (弾丸銀河団は衝突からそんなに時間がたっていないらしい)

 彼は銀河団の衝突をイタリア料理に例えていて
 トマトソースを銀河の中のガス、
 割りと大きいミートボールを銀河、
 少し小さいパスタをダークマター
 に見立てていました

 そして突然、それらを仲間の研究者たちとぶつけ合う
 ソースはどろどろに広がるので、投げ合うとぶつかり合って飛び散ってびちょびちょ、
 しかしミートボールは個数が少なく、お互い離れているからほとんどぶつからず
 パスタは小さいのがたくさんあるから一部はぶつかる
 (この様子けっこー激しくて、食べ物もったいない…と思ったの私だけ?(笑))

 これを銀河の衝突で考えると
 ガスはモヤっとたくさんあるからぶつかり
 銀河は間がスカスカなのでぶつからない
 ダークマターはそこそこ多いし小さくて広がってるから、
 ほとんどはすり抜けるが一部はぶつかる、
 と考えられる

 そして、ぶつかった一部により
 速度の遅れがあると考えたそうです

 観測すると
 ダークマターが、通常の物質とは分離しているようにみえる現象が見られたそうです
 これは、ダークマターの一部がぶつかって遅くなったので、動きがずれたのではないか、とのこと

 彼は、他の銀河の衝突で同じような現象を見つければ、
 ダークマターどうしは相互作用するという証拠になる、と述べていました

 また、彼の共同研究者は、
 銀河団が衝突したとき、ダークマターの相互作用の度合いにより銀河団がどう変化するか、
 をシミュレーションしているそうです

 ダークマターが全く相互作用しない場合、
 強めに相互作用する場合、
 など色んな場合をシミュレーションした結果、

 やはりダークマターどうしは相互作用する、という結論だったらしい
 でないと今の宇宙の状況と矛盾するそうです

 ダークマターは物質とは作用しないと言われているが
 ダークマターどうしは作用する可能性があるようです。

○ダークマターは影の宇宙を作る?
 では、ダークマター同士が相互作用するなら固体になれるのか?
 そのようにしてできた物質が我々の地球と衝突したら?
 と考えた方がいるそうです

 次の方はメルボルン大学の理論素粒子物理学者

 彼はこのようなダークマターはすでに我々の宇宙に存在する、
 もしかして地球の内部に隠れているのかも、
 とすら考えているらしい

 その根拠として、
 彼は宇宙の物質すべては対称性を持つ、という考え方を持っているそうです
 
 ローンズボールという球技で説明すると
 どちらの手でボールを転がしても物理的には効果は同じ

 自然界でも、左利きの粒子と右利きの粒子が作用するときは同じだと考えられる
 実際、電磁気力や強い力(原子核を結びつける力)は
 右利き、左利きどちらの粒子からも同じ力が働くことが分かっているそうです

 しかし
 弱い力(放射線崩壊などを起こす)は例外で、
 左利きの力ならぶつかり、右利きの力ならすり抜けるそうです

 彼は、これがダークマターの謎を解き明かすヒントになる、としている

 それを説明するため、鏡の話をしています
 鏡に映る自分と本当の自分はほぼ対称に見える。
 しかし時計の位置がちがう
 自分は左手につけても、鏡の自分は右手につけている
 対称性が好きな彼はそれが気に入らないらしい
 そのために、もう一人の自分を作るそうです

 弱い力についても、
 弱い力の別バージョンがあるはず、と考えているそうです
 彼はそれをミラーマターと呼び、鏡の像のようにふるまうと考えているらしい
 通常の粒子が左利きなら、ミラーマターは右利きにふるまう
 これなら宇宙の対称性は崩れないらしい

 そして、このミラーマターがダークマターの正体と彼は考えているそうです

 彼はこのミラーマターが、
 我々の目に見えない領域に私たちの別バージョンや影の宇宙を作っているのかも、
 とも述べています

 このような「影の宇宙」の証拠はあるのか?
 彼は、鏡の世界と我々の世界がごくまれに接触する可能性もある、と考えているらしい

 ミラーマターは我々の物質を幽霊のようにすり抜けるはずだが、
 光子どうしがこすれあえば摩擦を起こして熱を起こすかも、とのこと

 そして、もしミラーマターが集まって小惑星を作るなら、
 それが地球内部に残っている可能性もある、とのこと
 その場合、クレーターは残らないが摩擦熱はあり、地面を溶かすかもしれないのだそうです。

 実際、1932年、リビアの砂漠で溶けたガラスが発見されて、
 炎に燃えた小惑星が衝突したものだろうと考えられたが、
 クレーターがないのが謎とされているそうです。

 彼はこれは、ミラーマターの残ったものという可能性もある、
 と述べています

 ミラーマターは奇妙な発想だが、
 彼にとっては、宇宙が非対称と認めるよりましなのだそうです

 (この話も、2つ前の方の話と同じく、
 弱い力にペアがないことが、
もしかして反物質がなく物質だらけの我々の世界を作っているもとになっているのかもしれないので
 この人は気に入らないかもしれないが
 少なくとも我々の生きている宇宙では、
 右利きのペアは見つからないかもしれないですね。

 しかし、なぜ我々の宇宙では対称性が破れているのか?
 ていう新たな謎が生まれます。
 もしかして、宇宙の対称性が本当にあるなら、
 反物質だらけ、右利きだらけの世界もあるのかもしれないですね)

○ダークマターの地図を作る
 次に出てきたのはミシガン大学の天体物理学者
 彼女はダークマターがやってきた道筋を地図にしようと思っているそうです

 彼女はピンホールカメラの中にいました
 このカメラでは、
 太陽からの光が木にあたり、
 小さな穴を通って木の像がスクリーンに投影される
 このカメラを使えば、
 光の来る方向を知ることができるのだそうです。

 彼女はこのカメラの光と同じく
 ダークマターのくる経路を描く地図を考えているそうです
 そのレンズの役割をするのはなんとDNA

 彼女の説明によれば
 DNAと金原子を利用する。
 生物学と物理学の融合だそうです。

 やり方としては金の薄い板にDNAを並べ、
 ダークマターを金の板に当てると、
 ダークマターで金原子が弾き飛ばされ、飛ばされた金原子がDNAを断ち切る

 断ち切ったDNAの切れ端を回収し
 それを分析することで金の粒子がどの角度から来たかわかり、
 ダークマターの飛んできた経路などが分かるそうです

 テープをDNA、弾丸を金の原子、
 弾を撃つ人をダークマターに例えていました

 彼女は
 「DNAはどんな素材よりも高い精度でダークマターを検出できる」
 と話していました

 (このやり方だと、正確には金原子の軌道が分かるだけなのでは、と思うのですが…
 同じ当たり方でもぶつかる粒子の性質によって、金原子の軌道は変わるでしょうし、
 その時の外的環境によっても金原子の軌道は変わる気がする)

○宇宙マイクロ波背景放射の偏り
 最後に出てきたのはミシガン大学の宇宙物理学者
 彼は宇宙マイクロ波背景放射に裂け目があることを発見したそうです

 宇宙マイクロ波背景放射とは、
 ビッグバンの時放出されたマイクロ波の分布を示したもの
 その分布を見ると、温度の低いところ、高いところがまだらに広がっている

 これは、ビッグバンの時圧縮されていた宇宙がそのあと急激に膨張し
 温度が急激に下がったためだそうです。

 この物理学者は、
 マイクロ波の温度分布はバスケットボールのシュート成功の統計学的な分析に例えられる、
 と話していました

 2人のプレーヤーで行う1対1のバスケットボールを頭上から観察し
 成功したシュートをした場所と失敗したシュートをした場所に、
 それぞれ赤と青の点を置いていく

 すると赤と青の点がコート上に左右対称に分布する

 宇宙マイクロ波背景放射の温度分布も、このように均一な散らばりになると予想されたそうです

 しかし実際は、温度分布には偏りが見られた
 それはまるで、コートの一部が傾いてシュートしにくくなっているようなものだそうです。

 分布が均一でないということはコートがおかしいと考えるのが妥当で、
 宇宙でも、何か特別なことが起きているのだろうとのこと

 宇宙マイクロ波背景放射の最も温度が高い所と低い所は、
 宇宙を横切る軸に沿って存在するそうで、

 彼はここになにかがあるのかも、と述べています
 もちろん単なる偶然かもしれないし
 あるいは宇宙が始まったときに何か特別なことが起きたのかもしれない、
 あるいは目に見えない特別な構造がここに存在しているのかもしれない、
 と話していました

 (http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/15/031000004/041600003/?ST=m_column

 http://kisotishiki-database.livedoor.biz/archives/17830926.html

 などによれば
宇宙マイクロ波背景放射は、マイクロ波領域(短い波長)で輝く電波で、
 放射温度はとても低い(絶対零度より2.73℃高いだけのマイナス270.4℃)のだそうです。

 このマイクロ波放射は、
 ビッグバンから40万年後の
宇宙の「晴れ上がり」の時に発せられた光だそうです。

 晴れ上がりとは、ビッグバン直後は荷電粒子が散らばって光を阻んでいたが、
 40万年もすると宇宙が低温になり、
 散らばってた荷電粒子同士が陽結合、原子ができたので光が「晴れ上がった」現象。
 それ以前の光は観測できないため、
 宇宙マイクロ波背景放射が宇宙最古の光と言われるらしい

 この宇宙マイクロ波背景放射が
 NASAがCOBE、WMAPなどで観測した結果では、
 放射は均一ではなく、ゆらぎ、異方性があったとのこと

 このゆらぎは、初期から存在するダークマターのためと考えられているようです
 ダークマターはその重力で色んな物質を引き寄せ
 星や銀河を作る核になったのでは、
 とのことです

 つまりマイクロ波背景放射の偏りはダークマターが原因かもしれない、ということらしい

 この放射の偏りのデータから
 宇宙の年齢、宇宙を構成する物質組成、ハッブル定数、宇宙定数などがわかるのだそうで

 そこから現在の宇宙は
 通常の物質が4.6%、
 ダークマターが22.8%、
 ダークエネルギーが72.6%

 宇宙マイクロ波背景放射が放射 された時代の宇宙では
 通常の物質が22%(ニュートリノ10%を含む)、
 電磁波15%、
 ダークマターが63%、
 ダークエネルギーはほとんどなかったんだそうです

 この変化が何を意味しているのか、
 ダークマターはそもそも存在するのか。

 他の科学者では、ダークマターは幻想だという方もいますし
 今後さらに研究が進んでいくのでしょうね)

モーガンさんは
我々は闇を全くの無と見ていたが、
実は未知の物質ダークマターに満ちている
ダークマターが存在すると言われる宇宙も
より大きな宇宙の一部の構造に過ぎないのかも、
という感じで締め括っていました

○感想など
 うーん、今回は理解だけでいっぱいいっぱいでした。

 ヒッグス粒子もニュートリノも、
 目には見えないし、
 できてもすぐ壊れてしまう、
 ほとんど妄想の世界かなぁと…。

 今回は、対称性の破れ
 (右利き、左利きのペアが均等でない)
 をダークマターの存在で説明しようとする考え方がいくつかありましたが、

 私はどちらかというとマルチバースの考え方を導入する方がいいかなと思いました。

 昔マルチバースの話をしていた番組
 (たしか「コズミックフロントネクスト」)
 では、アインシュタイン方程式の宇宙定数Λの矛盾をマルチバースで解決しようとしていました。

 ちょっと説明しますと、
 Λは、宇宙が膨脹することを示していて、
 その宇宙膨張の原因はダークエネルギーによるもの、とも考えられるが

 観測から得られるダークエネルギーの値を全て足してそれをΛにしてしまうと、
 値が大きすぎて、今の宇宙が膨脹しまくって無くなってしまうのだそうだ

 そこで、他にも宇宙があると考え、
 Λの大きい宇宙、小さい宇宙など色んな宇宙があると考えて
 その中でたまたま我々の宇宙のΛが小さいので
 今の銀河、星の構造を保っていられる、と。

 今回の対称性の破れも、
 色んな宇宙があると考え、
 左利きが多い我々の宇宙、
 右利きが多い反物質でできている宇宙、
 などと考えれば辻褄が合う気がする。

 宇宙全体としてはバランスが取れて対称性も保たれる、と思うのだが…。

 ダークエネルギー、ダークマターも
 色んな値を取る宇宙があって
 ダークマターが少ない宇宙とか
めちゃんこ多い宇宙などもあるのかも、と思います。
 (証明はできませんが)

 それにしても、理論物理は想像力(創造力?)のある方が多いですね…

 ヒッグス粒子とかニュートリノとか
 あんまりよくわかってないので勉強になりました。

 というわけで今回はこの辺で。

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