2017年01月05日

新年に思うこと(主婦の再就職)

主婦の再就職について

 今回は新年に思ったことなどを書きたいと思います。

 毎年、我が家のお正月は帰省もしないし、
 お客さんもいないので普段とあんまり変わらないです。
 人が多いのが分かっているので、お出掛けもせず…
 (買い物もまとめ買いしてほとんど行かない)

 さてそんな中、年賀状を眺めるのが毎年恒例行事となっております。
 年賀状ってぶっちゃけめんどくさいし、
 書くときはこんな習慣なくなればいいのに…とか思ってしまうが(笑)
 もらうとやっぱり嬉しいですね。
 遠かったり何年も会っていない人たちばかりなので、
 お互いの近況報告にもなりますし。

 しかしながら、今年は読みながら何だか切なくなってしまいました。
 したらあかんなぁとは思うのだが、
 どうしても友人たちと自分を比べてしまう。

 特に女性の友人なんかは、
 仕事で海外に住むとか、
 仕事で午前さまとか、
 仕事してるのに子供3人とか4人できたとか、
 けっこうバリバリやっている方々が多い。
 主婦してた人も再就職したり…

 私なんて子供のことくらいしか報告することがなく、
 自分って、一年何もしてなかったんかしら。
 という気分になってしまうのですよね…

 思わずだんなに
 「みんなすごいね、私何もしてない気になるわ」
 と言ってしまった。
 だんなは
 「そんなことないやろ」とは言っていたが。

 私の友人は、働いてる人こそ子供が多いというか、
 3人以上子供を持つのは珍しくないです。
 働いていると、子育ても気分転換になり、メリハリができるのだそうだ。

 そういえば先輩ママさんで助産婦さんをしている方も
 「働いてたら子供が多い方が楽、上の子が面倒見てくれるから」
 と言っていました。

 私の働いている友人も、
 最初の子の時は育児ノイローゼになりそう…
 とか言っていたのに
 二人めは楽だよねという話になり、
 更に「もう一人いてもいいかな」という考えに変わったらしく、
 見事三人め妊娠してるそうです。
 私なんか、もう一人産んだら更に働く時期が遅くなるので、
 既に諦めているのに…

 あーあ、反対されてもさっさと仕事始めたら良かったんかなぁ…
 とか考えてしまった。
 (もちろん彼女らもそれなりに苦労はしていて、
 特に一人めの時は産休を取るのに風当たりが強かった人が多い。
 二人め以上になったら自分も周りも開き直りができるらしい。
 (会社にもよるかもしれんが)
 社会も私が働いていた頃よりは、産休に寛容になりつつある気がします。

 しかも我が家は最近義父母さんたちが弱りつつあり、
 だんなも
 「子育て終わったら介護って言うよ」。

 「私仕事できるんかしら」
 とだんなに聞いてしまったが
 「うーん、じーさんばーさんが元気ならいいけどなぁ…」
 だそうです。
 おいおい話が違うだろ、
 下の子小学生になったら働いていいって言ったじゃん!

 「私このまま家にずっといることになったら、死ぬとき後悔するよ」
 と思わず言ってしまった。

 まぁ、誰しも似たようなことがあるんだろうけど。
 独身で働き続けている人も
 同じ年代の人が子育てやらしてたら、焦るものがあるだろう。
 ワーキングマザーも、もっと自分の子供を見てあげれば良かったんかなぁ…と後悔することもあろう。

 なので、だんなに当たったところで選択したのは自分なので責められない、
 とは分かってるんですが、
 私、仕事しなくて10年は経っております。
 ブランク長くても再就職した人いるんかなぁ…
 とネットで見てみると。

 最近は主婦というか、女性が働き続けることへの追い風は吹いているらしい。

http://style.nikkei.com/article/DGXMZO95760630V00C16A1000000

http://diamond.jp/articles/-/63090

http://diamond.jp/articles/-/62386

 1つは政府からの追い風。
 「女性活躍推進策」により、
 働く女性が仕事と家事育児と両立できるように、
 また主婦も出産や育児後、社会復帰ができるように
 支援していきましょうという呼び掛けがされている。

 もう1つは、企業側からの追い風。
 主婦への需要は昔より増加しているらしい。

 最近の主婦は40代50代の方も昔より若々しく、
 パソコンやネットなどのスキルもある。
 バリバリ働いていた人もいて
 即戦力になると判断する企業が多いらしい。

 しかも少子化で人手不足なので、
 主婦層も働いてもらわないと困るという社会の事情もあるらしい。

 主婦層が働けないのは時間的な制約が多いらしいのですが、
 それに対しても企業は気づき始めていて、
 「週3、4日」「10~16時」などという求人も増えているそうです。

 また、主婦ならではの能力もある。
 例えばコミュニケーション能力。
 仕事自体にも必要な能力ですが、
 職場の仲間に馴染むためにも重要な能力だそうです。

 私が昔ハロワのセミナーで聞いた話でも、
 主婦の
 ・コミュニケーション能力
 ・仕事を平行してこなす能力
 ・時間を効率的に使う能力
 ・多少賃金が安くとも何でもやる
 などが評価されている、と聞きました。

 ただ、主婦でも就職できる人とできない人はいるらしく、
 その違いは
 「社会人として働く覚悟があるか」
 「何がなんでも働きたい動機があるか」
 らしいです。

 主婦が働くとなると
 家庭と家事との両立はもちろん大変、
 しかしそれを理由に仕事を避ける態度は嫌がられるそうです。

 主婦ってどうしても甘えが出るんですけど、
 社会人となるからには、
 雇用主に求められていることを理解し、
 勤務時間内はやれる範囲で、やれることを一生懸命する。
 という態度が大事なのだそうです。まあ当たり前の話だけど。

 またそのためには、強い動機も必要。
 家計が苦しいから、
 子供の養育費が要るから…
 という「仕方なく働きます」という態度では雇ってもらえない。

 また、ちょっと社会との接点を増やしたい、という軽い態度では、
 この条件が合わないからとか理由をつけて、
 なかなか働き口が見付からないことにもなってしまう。
 ブランクがあったり、
 年齢が高くなると就職が厳しくなるという現実もある。

 なので、ここは譲れない、という条件を絞りこみ、
 その他は目をつぶって、
 まずは求人があるかを探ってみると次の道が拓ける、とのことだそうです。

 他にも、再就職した方の話なども見てみました。
http://from4050.jp/wp/%E7%94%9F%E6%B4%BB%E4%B8%80%E8%88%AC/40%E4%BB%A3%E4%B8%BB%E5%A9%A6%E3%81%AE%E5%86%8D%E5%B0%B1%E8%81%B7%E6%83%85%E5%A0%B1%EF%BC%81%E8%A6%8B%E3%81%A4%E3%81%91%E6%96%B9%E3%81%A8%E5%BF%9C%E5%8B%9F%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%84%E3%80%80%E3%81%82/

ほか、質問サイトも見てみたんですけど、

 成功した人は、
 ・未経験の仕事にも挑戦
 ・主婦のキャリアが生かせる職場(家事代行など、冠婚葬祭業とか保険屋、介護などもあった)
 ・ブランクを気にせず一生懸命働く
 ・何回も落とされても諦めずに探す

 ほか、仕事の融通が効く(交代してもらえる)ように大企業を狙った、
 お店、官公庁などの求人の貼り紙なども見逃さずチェックした、
 なんていう方もいました。

 諦めかけたら派遣企業から電話がきた、
 本気で探しだしたらいい条件の職場が見つかった、
 という方もいたので、縁もあるのかもしれません。

 あと、面接のとき条件を聞かれても
 「子供がいるから無理です」
 と無下に断るのではなく
 「繁忙期なら残業を考えます」
 みたいな前向きな態度が好まれるそうです。まあこれも当たり前なんだろうけど…

 ただ働き始めると
 ・育児家事がおろそかになる
 ・ストレスも増える
 ・体調不良
 …などもあるようなので
 やはり、それなりの覚悟は必要そうですね。

というわけで、
私も何がなんでも働いてやるぞ!と思った新年でございます。
今のところ、下の子が小学校行くまでは待つが、
それ以外(だんな両親の介護とか)は考慮する気はございません。
人生は一回限り、後悔はしたくない。

職場復帰を考えている主婦の方々、お互いに頑張りましょう…。。
というわけで今回はこの辺で。

posted by Amago at 14:16| Comment(0) | 人生 | 更新情報をチェックする

2016年08月02日

NHKスペシャル「ミラクルボディー 第3回 未知の能力を呼び覚ませ 義足のジャンパー マルクス・レーム」

NHKスペシャル「ミラクルボディー 第3回 未知の能力を呼び覚ませ 義足のジャンパー マルクス・レーム」

これはちょっと前に放送されていたのですけど、
録画はしたが見る時間が無くてほったらかしになっていました。
一番興味のある第3回から見たら見入ってしまった。
(別に連続ものではないので、バラバラに見ても全然問題ないけど)
というわけで紹介してみます。

義足を使いながら、
走り幅跳びでオリンピック
(パラリンピックではない!)
の出場を目指す選手のお話です。

内容から。

○走り幅跳びの国際大会
 今年の5月、オーストリアで走り幅跳びの国際大会が開かれた。
 その中で健常者に混じって、義足の選手であるマルクス・レームが参加しています。

 選手はオリンピックの標準記録を目指している。
 健常者は8mの壁をなかなか超えられない。
 レームは8mを超え、4回目は8m18の驚異的なジャンプで標準記録を突破。
 本人も「オリンピックに出るのが夢なんだ」と語っていました。

○レームの経歴
 レームは14歳のとき、事故で右足の膝から下を失う。
 20歳から走り幅跳びを始めた。
 わずか4年後にはロンドンパラリンピックに出場、金メダルを取る。
 その時の記録は7m35くらい。
 しかしそこから記録をさらに伸ばし、
 2014年には健常者と同じ大会に出て、8mの記録を出すようになる。

 その間同じ義足を使っていたのに、
 レームが好記録を出すにつれ、
 「義足のばねが有利に働いているのでは」と言われるようになったらしい
 本人曰く
 「6m、7mくらいならOK、でも8mはダメだと言われる
  何かおかしいんじゃないかって話になる。
  周りの反応が変わっていくのが悲しい」

  国際陸上競技連盟は
 「オリンピックに参加したいなら、選手自身で、義足が有利でないことを証明せよ」と伝えたそうです。

○レームの驚異的な記録の秘密を調べる試み
 そこで、日本、アメリカ、ドイツのスポーツ科学の専門家が共同で、
 レームを含めたトップアスリートの跳躍を科学的に調べる試みが行われたそうです。
 舞台は東京の国立スポーツ科学センター。

 参加者は健常者の中の世界ランキング1位のヘンダーソンを含めた7人と、
 義足のアスリート2人。
 ヘンダーソンは「義足で8m以上も飛べるなんて大したやつだ」と言っていました。

 調べたのは2点でした。
 ・助走の際の速いスピード
 ・飛ぶときの強い踏み切り

○助走のスピード
 レームの助走の際のスピードは、健常者のトップ選手には劣るが、
 義足の選手よりははるかに速い。

 まず脚力を調べるため、
 静止状態の垂直跳びで、地面から両足にかかる反発力を調べていました。
 すると、健常者は両足に均等に力がかかるが、
 義足の人は義足を付けている足の方がかかる力が弱く、アンバランスになっている。
 なので、むしろ義足のある人の方が助走には不利ではないか、とのこと

 レームはそれでもなぜハイスピードで走れるのか?
 走りを画像で見ると、左右の足にかかる力は差があるのに、上半身のブレが少ない。
 他の義足の選手と比べると、上半身の動きにむらがないので、
 より前へ進む方に力がかかりやすいのだそうだ。

 筋肉を調べると、レームは背筋(脊柱起立筋)がものすごく発達しているそうです。
 筋肉の厚みを輪切り写真で調べると、
 日本の元陸上選手の朝原選手よりもさらに分厚いのだとか。
 
 そして、この背筋力があるために、
 両足からかかるアンバランスな力を調整し、
 義足の弱さを補うことができているのだそうだ。

 レームは他のドイツのオリンピック選手とほぼ変わりないウェイトトレーニングをしているとか。
 特に力を入れているのが、背中をまんべんなく刺激すること。
 背中は広いので、一般的にはむらなく鍛えるのは難しいのだそうです。
 
○レームと義足
 レームは義足を付けていますが、
 天候や体調により感触が変わる繊細なものなのだそうです。

 そんなレームは、
 他の人の義足を調整する技師の仕事をしている。
 義足の違和感を少しでもなくし、快適な日常生活を送るための手助けをしているのだそうです。
 「足を無くした多くの人に希望を持ってほしい、
  障害があってもいろんなことに挑戦ができると伝えたい」と言っていました。

○レームの跳躍の踏み切り
 さて、研究に戻ります。
 次は踏み切りの強さを調べていました。
 
 ●義足の踏み切りと健常者の踏切との違い
  踏み切りのとき地面から受ける力を調べたところ、
  レームは健常者のヘンダーソンほど、踏み切りからの力を得られていない

  ではなぜ同じくらい跳べるのか?
  踏み切り方が、健常者と義足とでは全く違うのだそうです。
  ヘンダーソンはブレーキをかけることで、反発力を得て跳びあがる
  レームはスピードを落とさず、義足をたわませて前に回転させることで飛び上がる
  専門家によると、「義足は弾力があるのでスピードが落ちにくい」とのこと
  義足の場合はばねみたいな感じでジャンプするということかな?

 ●レームは義足の方向を繊細にコントロールしている
  しかし、義足だと、跳び方が健常者とは違うから記録が出せるのか?というとそうでもない。
  その証拠に、他の義足の選手はレームほど跳べない(1m近く記録に差がある)

  では、他の義足の選手に比べて、レームは何が優れているのか?
  レームは、他の義足の選手よりも地面からより多くの力を得ているのだそうです。
  本人曰く「バランスを崩さずに踏み切れるかがポイント」

  健常者の場合、飛ぶ瞬間に微妙に足首を動かし、
  重心の真下に踏み切り位置が来るように調整しているらしい
  義足の場合、これができないのでなかなか跳ぶのが難しい

  しかしレームの場合は義足でもこれができているようです。
  跳ぶ瞬間をハイスピードカメラで見てみると、
  レームは義足の足先をわずかに内側に回転させて跳んでいる。
  他の選手はこれがなく、平行なまま跳んでいます。

  この角度がかかると、義足の着地面がちょうど地面と平行になり、
  一番大きな反発力を得られる。
  さらに、正面から踏切りの瞬間を見ると、
  レームの場合、重心の真下に踏み切り位置が来ているのだそうです。
  他の義足選手は重心と着地面がわずかにずれている。

  つまり、レームは他の義足選手に比べ、
  繊細に義足を動かすことができるために、
  安定したジャンプができるということらしい。

 ●レームは脳にも変化を起こしている
  なぜレームは義足を繊細に動かせるのか?
  そこで、レームが足を動かしているときの脳波を測定しています。
  すると、レームが右膝を動かすとき特異な現象が現れたらしい。
  普通の人は右膝を動かすと運動野の左脳の右ひざを担当する部位だけが反応する。
  しかし、レームは右脳も左脳も活発に動き、動く範囲も広いのだそうです。
 
  専門家がこんな現象は見たことがない、と漏らしていました。
  触覚などの感覚をつかさどる二次体性感覚分野というところも活発なのだそう。
  専門家によると、
  脳の回路を発達させることで、
  義足を自分の足の一部のように使う感覚がうまれた。
 「道具の身体化」が起きている、とのこと。

  普段の生活でも、レームは義足のどこが地面に触れているか、
  まるで自分の足のようにわかるのだそうです。
  跳ぶときの膝の位置や角度を調べても、
  毎回微妙に変わっている。
  踏み切りの状態により義足の角度を変え、ジャンプを調整できているのだそうだ。

○レームの運動能力の源泉
 レームはもともと、ウェイクボード(水上スキーみたいなの)をしており、
 プロになることを期待されるほどの腕前だったそうです。
 しかし、14歳のとき、練習中に船のスクリューに足を巻き込まれる事故に遭い、
 右ひざから下を切断することになった。

 一時は絶望も感じたそうですが、
 本人によると
 「自分自身で何かを達成したい
  なるべく人に頼らないで自分の力で生きていきたい
  困難だけどそれはエキサイティングな挑戦だ」
 と考えたのだそう。
 そのあとは、義足でもいろんなところへ積極的に出かけていたのだそう。
 でこぼこ道を歩くのがいいトレーニングになった、とのこと。
 
 父親によると
 事故から2年後、ウェイクボードの大会で、
 なんと一回転の大技(健常者でも難しい)を決めてユースの全国2位になったのだそう。
 「こいつはとんでもないやつだと思ったよ」だそうです。

 義足で行うウェイクボードが、膝の繊細な感覚を養ったようです。
 「色々挑戦してきたことが今につながっている、
 ここまで進化できた自分を誇りに思う」

○国際陸連の結論
 5月末、専門家チームとレームは研究結果を発表。
 専門家の見解では、
 助走の際は義足は不利、
 踏み切りの際は健常者と全く異なるやり方なので、義足が有利か不利かは何とも言えない、
 という結論でした。
 レームは記者会見で「国際陸連にはいい結果を知らせてくれることを期待しています」と述べていました。

 それから二週間後、国際陸連で緊急総会が開かれ、審議された。
 しかし「現段階では、義足が有利ではないと示す証拠は不十分」みたいな結論で、
 結局レームはリオオリンピックは出られないことが決定した。

○ドイツの陸上界の粋な計らい
 その後、レームはドイツのオリンピック出場者を決める大会に出ています。
 出られないことが決まっても、あえて勝負をしたいと考えたらしい。

 その日レームはあまり調子が出ず、7m50台。
 一方トップの選手は7m92。
 その後もうまいこと記録は出ない。
 しかし最後の跳躍で、レームは会心のジャンプを見せ、結局7m95でトップの成績でした。
 「困難な状況は強くなるチャンスかもしれない
  僕はそこから何かをつかみたい」
 
 しかし、レームは参考記録ということで、順位にはカウントされていませんでした。

 が…
 表彰台で、7m92を出した選手の横で呼ばれたのはレームの名前。
 二人に金メダルが渡されました。

 ドイツの陸上界が、レームに敬意を表した計らいだったそう。

レームは今、リオパラリンピックに向け、トレーニングを再開しているそうです。
目標はリオオリンピックの記録を超えること。
常に自分の限界に挑戦したいんだ、と言っていました。

感想など。
・レームの生きざまがとにかくかっこいい~と思ってしまいました。
 まぁテレビなので、ドラマを作っているところもあるのかもしれないんですけど、
 「義足でもいろんなことに挑戦できることを伝えたい」
 「義足でも自分でなにかを成し遂げた達成感を感じたい、それは困難は伴うけどエキサイティングな挑戦」
 「困難な状況はチャンス、僕はそこから何かをつかみたい」
 などの言葉一つ一つにシビレてしまいました。

・「記録が伸びるたびにみんなの態度が変わるのが悲しい」
 という言葉が胸に刺さりました。
 障害者は記録が健常者よりずっと下であるはずだ、という無意識的な偏見が我々にはあるのかもしれない。

 あるいは無知であることが誤解の原因なのかもしれません…

 レームは記録が変わっていく間にも同じ義足を使っている、
なので義足が記録をもたらしたわけではないことは明らかです。
 今回は更に、レームは努力により足りない能力を補って記録を伸ばしていることが明らかになった。

 でもそれを知らない人は多いのでは…
 実は、私も正直にいうと
 パラリンピックについては、ちょっと疑問を感じているところがありました。
 彼らは義足などの道具を使っているので、
 身体能力以前に、道具のテクノロジーが発達している国にいるかどうかでまず差が出てしまうのでは?
 実際は先進国だけの祭典なんじゃないか?と。

 しかし今回の話をみて考え方が変わりました。
 障害者は道具を使っても、体のバランスが取りにくいなどの不利な場合もある。
 そこを補う身体の鍛え方が記録の大きな要因になっているのだ、と。

 よくよく考えたら、健常者だって完全に体のバランスが取れているわけではない。
 みんなそれぞれ体のクセがある。
 トップアスリートは自分の体をを知り尽くして、
 強みを生かし、弱いところを補って記録を伸ばす努力を日々続けているわけです。
 そこはレームの行っていることと何ら変わりはないと思いました。
 ていうか、むしろレームは健常者以上に体を鍛えているのでは…。

 また、トレーニング器具や科学が発達している先進国がある意味有利なのはオリンピックでも同じなのかもしれない、とも思いました。
 
・脳の研究もされているのが興味深かったです。
 以前資格障害者で、エコーロケーション
 (舌打ちみたいな音を出して自分の位置を把握する技法)
 で自由に行動している方を見ました。
 その方の脳も、耳を使っているのに視覚野が活発でした。
 脳の潜在能力を引き出すことで、人間はまだまだいろんなことに挑戦できるのかもしれません。

・実際、国際陸連が今後レームのオリンピック参加を認める可能性はあるのだろうか…

 おそらく、一回前例を作ってしまうと今後にも影響するので、慎重になるだろうと思います。
 例えば義足などの道具があるので、
 今後テクノロジーが発達し、
 例えばバネの強い義足とか、
 記録に有利な商品が出る可能性も無くはない。
 そうなったときにどこで線引きするかの問題が出てくる。
 また、国際陸連のなかにも偏見がある人がいないとも言い切れない。
 パラリンピックがあるんだからそちらに出ればいいじゃないか、みたいな…

 まぁでもレームの場合、
 義足はずっと同じものだし、
 むしろ義足が加速に不利になっているのにそれを努力で補っているという明らかなデータがあるし、
 国際大会に何度も出て実績をあげている。
 なので個人的には特例として参加させてあげればいいのになぁ…と思ってしました。

 とはいえ、今回レームがパラリンピックでオリンピック以上の記録を出すことも期待できるわけで、
 そこは楽しみだなぁと思いました。

スポーツを科学で解析するのも面白いですね。
というわけで今回はこの辺で。
 
 
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2016年07月23日

「わらしべ長者」について考えてみた

「わらしべ長者」について考えてみた

以前子供がお子さまセットのオマケで紙芝居をもらいました。
その話が「わらしべ長者」
この話けっこう奥が深いなぁと思いました。

今回はこのことについて。

あらすじを書くと、

 貧しい若者が神様にお金持ちにしてください、とお願いする。
 神様は「お堂を出たとき最初に手にするものがお前を金持ちにしてくれる」と告げる。

 外へ出ると、あったのは一本のわら。
ちょうどアブが飛んでいたのでわらでくくりつけた。

 そしたらそれを見ていた男の子が、アブが欲しいと駄々をこねたので、
 お母さんがミカンと交換する。

 若者がミカンを持っていると、次に喉が乾いたお姫様に出会う。
 そこで反物とミカンを交換する。

 そしたら、次に布を買いに来たが、乗っている馬が動けなくなって困っているお侍に出会う。
 そこで反物と馬を交換する。

 若者は馬を一生懸命世話をし、やがて馬は元気になる。
 そこへ、旅に出たいが手段がない、という長者に出会う。

 そこで、馬と引き換えに広大な田畑と家のお世話をしてくれと頼まれる。
 長者は旅から帰らなかったので、田畑と家は若者のものとなり、
 わらしべ長者と呼ばれるようになる。

わらしべ長者って、何も努力せず棚ぼた式にお金持ちになったのかと思っていたのです。
でもよくよく読むと実はそうでもないのかも…と。

わらしべ長者さんは、凡人にはできそうでできない行動パターンがあるのかも、と思います。

例えば
・いただけるものを素直に「受け取っている」

例えば唐突にわらとか布とか馬とかをいただくわけですが、
それにたいして
「何これ?」とか、
「こんなん要らない」
はたまた
「いやいや私には受けとる資格はありません」
とか言わずに素直に受け取っている。

この「素直に受けとる」行為ってなかなかできそうでできないように思います。
思いがけない幸運が来ても、
それに疑問を持ったり、
拒否したり、
遠慮してしまったりしてしまいがちなのでは…と思うのです。

知らないうちに、価値のあるものを受け取っているのかもしれないですからね。
何事も、
「これは幸運をもたらしてくれる」
と信じて受け入れる素直さが大事なのかも。

・いただいたものを一生懸命「大事にする」

わらしべ長者さんは、
ミカンをもらってもすぐ食べたりせず、
動けない馬を文句も言わずに一生懸命お世話する。
田畑のお世話も一生懸命しています。

我々も、今持っているものを大事にし、磨いていくことで、
それがのちのち価値を持つようになるのかも知れません。
解釈を広げたら色々ありそう。
モノ、能力、人脈…とか。

・自分の持つものが欲しいという人がいたら、ためらいなく「渡す」

ミカンが欲しいと言われても「自分も食べたい…」とか言わず、
馬もせっかくお世話したから離れるのが嫌、とか言わず、
欲しい人には惜しみ無くあげています。

人に気前よく「与える」ことで、次のものが回ってくるのかもしれません。

つまりこの
「受けとる」
「今いただいているものを大事にする」
「気前よく与える」
の3つを素直にできることがポイントなのかなぁ、と。

ちなみにネットで見ていたら
「わらしべ長者は、自分の欲しいものを追求せずに、
ひたすら他人の欲しいものを与え続けていたのが良かった」

とか
「自分の与えたものは、雪だるま式に膨らんで返ってくる。
いいことも悪いことも」

…などの解釈もありました。

なかなか奥が深いですね。

しかし、これは「与える」面にクローズアップしているような気がします。

以前ワタナベ薫さんの本に
お金に好かれる人は、
「自分に「受けとる」ことを許す」(清貧を良しとしていては富は来ない)
「人にも気前よく与える」
つまり富はパイプを流れる水のようなもので、
富を受けとる、与えるの両方をせっせとして、
パイプを太くして循環をよくすることが豊かになることにつながる、とあったように思います。

そこから考えても、
わらしべ長者さんは、
モノの循環を
(何も考えていないからこそ)
スムーズにできているのが良かったのかなぁ、
と思いました。

ところで、「わらしべ長者」は経済学的にも色んな分析がされています。

・物の価値は需要と供給により決まるが、
同じ物でも、価値は人により違う。
 ある人には価値のないモノも、需要がある人からは高い価値がつけられる。

 なので、モノは需要のある人に運ぶことで価値が高まる。
 商売人はこれを利用している。
 その際商売人は
 「運ぶ」
 「相手を見つける」
 「需要のありそうなタイミングを見計らう」
 「交渉する」
 などの労力の対価として、大きな利益を得ている。

 わらしべ長者も、(本人は意図していないが)そのような役割を果たしている、というわけです。

・他にも、独占市場という考え方もあるそうです。

 例えばミカンを持っている人がいっぱいいたとしたら、わらしべ長者は反物をもらえなかったかもしれない。
 そのときミカンを持っていた人がわらしべ長者だけだったので姫様に対して強い交渉権を持てた、というわけです。

…しかしこのように考えてしまうとどうなんだろう、とも思います。
わらしべ長者がそのカラクリを知って商売っ気を出してしまったら?
やっぱりうまくいかなかったんじゃないかなぁ。

例えばミカンが欲しくて高い価値のあるものをくれる人がいるはずに違いない、
と探し回ってお姫様に出会えないとか…
馬を欲しい人がいるはずだし、その人に渡せばいいやとお世話をしなかったりとか…

私としては、やはりわらしべ長者は、
自分の運命の波というか流れというか、
そういうものにうまく乗ったのが良かったんじゃないかなぁと思います。

そしてそれは
「受けとる」
「大事にする」
「与える」
の3つの流れを実直にしていた結果、できたことなのかなぁ…と。

うまく言えないのですが、そういう自然体な態度が、
運命の流れをスムーズにしていく一番の方法なのかも。

私もわらしべ長者的な生き方をめざす、というか、
年齢を重ねるごとにそういう生き方に「なっていく」のが理想ですね~


わらしべ長者の話から色々考えてしまいました。
まとまりないですが、今回はこの辺で。




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