2018年02月06日

NHKスペシャル シリーズ人体「第5集 脳はすごいぞ!ひらめきと記憶の正体」

NHKスペシャル シリーズ人体「第5集 脳はすごいぞ!ひらめきと記憶の正体」

人体を、臓器どうしのネットワーク、メッセージのやり取りから捉えるシリーズ。
司会はタモリさんと山中伸弥氏。
今回は脳についてでした。

脳科学については他でも色んな話を見ていたりしたこともあって
個人的にはそんなに新しいことはないかなーという内容でしたが、
やはり映像やCGの綺麗さ、分かりやすさはこの番組ならではでした。

ゲストはお笑い芸人の又吉直樹さん、女優の菅野美穂さんでした

内容を軽くまとめると
●脳は神経細胞の集まりだが、
 それぞれの神経細胞どうしは、メッセージ物質を介して電気信号を伝えている
●脳のひらめきはボーッとしているときに起きる
●記憶を高めるには食事、適度な運動などで臓器を健康に保つこと
●脳血管の手前では、受けとる物質が選別されるため薬が届きにくいが
 この仕組みを利用して認知症の薬を脳に届ける研究がされている

○又吉さんの脳をMRIで見る
 最初に、又吉さんの脳を世界最高性能のMRIで撮影していました
 (人類代表、だそうです(笑))

 その画像を見て菅野さんは
 「きれいな白子ですね」(笑)って言ってましたけど、
 又吉さんの脳は
 「緑上回」
 というところが普通の人の3割増しなんだそうです
 (2万人に一人、なんだそうです!)
 ここは言葉を司るところで
 又吉さんのひらめきや文学的才能はここから来るのかも、とのこと
 又吉さんは謙遜?なのか
 「逆にほかの人よりめっちゃちっこいとことかもあるんでしょうね(笑)」と言ってましたけど…

○脳のネットワーク
 又吉さんの脳の画像から白子を取ると、
 タワシみたいな針金の塊のような物が見えました

 山中氏によると
 「これは神経細胞の細い繊維」
 神経細胞は1000兆(億?)個ある、と言われているそうです

 ・脳の素早い情報伝達
  脳ではこのネットワークを使った電気信号により、情報を素早く伝えている

  例えば誰かの顔を見たときの脳画像を見ると、
  まず視覚野が活性化し、
  その反応はわずか0.2秒で脳全体に伝わる

  伝わり方を詳しく見ると
  脳の視覚野→側頭葉→前頭前野の順に活発になる
  視覚野では、ぼんやりした輪廓を認識し、
  側頭葉では、誰の顔かを認識、
  前頭前野ではその人にまつわる感情を思い出す

 ・ネットワーク物質の関与
  この情報伝達はどのように行われているのか?

  神経細胞を拡大すると、線のような神経細胞が連なった形になっている

  神経細胞の末端どうしはわずかな隙間があり、
  活性化した神経細胞の末端(シナプス)ではメッセージ物質が放出されている

  この物質は
  「電気を起こして」というメッセージをだし、
  これにより次の細胞も電気信号をだして活性化する

  このメッセージ物質は10種類以上あり、
  それらを使い分けることで、伝え方を変えていることが最近分かってきたそうです

  つまり情報は
  電気信号→物質→電気信号…と伝えられている
  電気信号が火花みたいにバチバチ出ている映像もあって
  菅野さんは「キラキラ光ってる~」と驚いていました

 山中氏によると
 「神経細胞が1000兆個、
メッセージ物質が10億とも100億とも言われ、
  その組み合わせは無限」

 菅野さん、タモリさんは
 「神経細胞も一直線で行けば効率良さそうなのに…」
 と言っていましたが、

 山中氏によると
 この無限の組み合わせが
 脳に柔軟性を持たせているそうです
 この柔軟性がトライアンドエラーも可能にし、
 人類の発見や発明、科学技術の進歩ももたらしたのでは、と話していました

 今までのこのシリーズでは
 臓器同士がメッセージをやり取りしている、という話でしたが
 (例えば脂肪が脳に「エネルギー十分よ」とメッセージを伝える(第2集?の内容、など)
 「脳は内部でも、メッセージのやり取りをしているんですね」
 とのことです

○脳のひらめきの秘密
 次に、ひらめきはどこで起きるのか、について。

 ・又吉さんのひらめきの瞬間
  又吉さんにネタやストーリーを考えてもらい
  いい考えが閃いた、というときにボタンを押してもらう
  その瞬間の脳画像を調べる実験を行った

  10分のうち又吉さんがボタンを押したのは3回。
  その画像を分析すると、
  うち2回には特徴が見られたそうです

  いわば「ひらめき」の瞬間を可視化した画像ですが、
  そこでは脳全体を通る太いネットワークができていたそうです

  なにかに集中している時は、もっとネットワークが細切れらしい
  むしろひらめきの時は、何も考えていないときの画像に近い

 ・デフォルトモードネットワーク
  実は、ドレクセル大学の   ジョン・クーニオス氏の研究によると
  「脳でひらめきが起きるのはボーッとしているとき」
  なのだそうです

  「ひらめきは関係ないことをしているときに起きる、
   この状態を我々は
   「デフォルトモードネットワーク」
   と呼んでいる」

  デフォルトモードネットワーク、とは何もしていないときの脳の状態で、
  意識の上では何もしていないが、
  脳はこのとき忙しく働き、
  大脳皮質に残る記憶の断片を繋ぎあわせ、
  新しいアイデアを作っているそうです

 ・脳科学のパラダイムシフト
  又吉さんはこの研究を聞いて
  「頑張りかたが今後難しくなってきますね」(笑)と言っていましたが
  山中氏によると
  「これは脳科学のパラダイムシフト」だそうです
  ボーッとしているときは脳はなにもしていないと考えられてきたが、
  今では、脳のエネルギー消費の7割がデフォルトモードネットワークに使われていることが分かっているらしい

  タモリさんは
  「昔、「逍遙学派」てのがありましたけど…」
  古代ギリシャで、ぶらぶら歩きながら思索する人たちがいたそうです

  又吉さんも行き詰まったら夜中に散歩することが多いそうですが
  「先輩芸人さんにネタが思い付くのはいつか聞いてみたんですけど、
   又吉調べでは散歩とお風呂が多いですね」

  山中氏も
  「20年くらい前、アイデアが浮かばなくて困っていて、
   家に帰って子供をお風呂に入れて、シャワーを浴びていたら
   急にアイデアを思い付いたんですね。
   そこから10年くらい続けて、あのiPS細胞につながりました」
  ノーベル賞へのひらめきもデフォルトモードネットワークのおかげ、とのことです
  「僕の人生で、今まで一度しかないのが残念ですけどね」(笑)

  (ちなみに私も文章書くときは、
   お風呂入っているときによく全体の構成が浮かびます)

  しかし、ひらめくにはその題材である記憶の断片が必要、
  というわけで次は記憶の話。
○記憶を高める方法
 ・驚異的な記憶の持ち主
  次は驚異的な記憶力を持つ
  「スーパーレコッグナイザー」の話。
  一度顔を見たら2度と忘れないそうです

  そのうちの一人ケネス・ロングさんは
  イギリス警察に協力し、指名手配犯を群衆から見つける仕事をしている

  彼は2011年のイギリスで起きた暴動の犯人検挙で一躍有名になったそうです
  警察の方によれば、当時はAIも活用したが、
  4000人のうちわずか一人しか検挙できなかったのだとか
  まぁAIも驚異的に進歩しているので、今はもっと精度が高いのかもしれないが、
  それでも人間の記憶ってスゴいですね。

 ・記憶に重要な「歯状回」
  ケネスさんの脳を調べると、
  顔を記憶するとき
  脳の海馬のなかにある「歯状回」というところが活発だったそうです

  歯状回は海馬の中にゆるい「の」の字に並んだ細胞で
  この並び方が歯みたいなのでこの名前なんだそうだ

  これはどんな働きをするかというと、
  記憶するとき、海馬には電気信号の新しいルートができる
  記憶1つがルート1つに対応しているが、
  このとき、歯状回の細胞の1つが経由地となり
  1つ1つのルートを取り分けているのだそうです
  (記憶を1個ずつ分けて保存している、というイメージ?)

  ソーク研究所のフレッド・ゲージ氏によると
  歯状回は細胞が生まれたばかりであるほど活発で、わずかな刺激にも反応できるそうです
  そして、歯状回が生まれる人ほど記憶が増やせるのだそうです

 ・臓器の健康も重要
  また、臓器が脳に送るメッセージ物質も歯状回を増やすそうです
  例えば食べたときすい臓に分泌されるインスリン、
  筋肉の出すカテプシンB、という物質も記憶力をアップさせる、
  と分かってきているそうです

  菅野さんが
  「なんでこんな仕組みなんですか?」と聞いていましたが
  山中氏によると
  「生きていくのに食べることは必要、
   食べたときに出るインスリンで脳の能力が上がるのは理にかなっていると思う」
  食べられる元気な個体が脳みその能力を上げ、生き残っていくのは、
  その種にとっても有利な戦略、というわけです

  ですから、食べられること、筋肉が衰えていないことが脳、記憶にも重要で
  そのためには
  バランスの取れた食事、
  適度な運動、
  などが必要だとのことです

○認知症の薬を脳に届ける研究
 次は認知症の問題。
 山中氏はお母様が晩年認知症になられたそうですが
 「最後は僕の顔も分からなかった」
 これは、記憶細胞が死んでしまい
 中の記憶も消えてしまったからなのだそうです

 認知症の多くを占めるアルツハイマー病では
 この脳細胞の死滅をもたらすタンパク質が「アミロイドβ」だと分かっている

 そこで、このアミロイドβを分解する薬剤が考えられているが
 脳は薬が効きにくいそうです

 というのは、脳は血管に入る前に壁があり
 一部の物質しか入ることができない

 これは、脳には色んなメッセージ物質が各臓器からやって来ることに関係している
 脳が色んなメッセージ物質をのべつまくなしに受け取ってしまうと
 メッセージが多すぎて混乱してしまうからではないか、とのことです

 ・脳の壁をすり抜ける物質
  カリフォルニア大学ロサンゼルス校の
  ウィリアム・パートリッジ氏は
  壁がある脳の血管になぜインスリンが入ることができるのか、
  その仕組みを研究してきたそうです

  CGで再現されていましたが
  まずインスリンが毛細血管に入る
  脳の血管には壁があり、そのままではインスリンは入り込めないが
  壁の表面に突起があり
  その突起にインスリンが結合する
  すると壁が陥没し、インスリンは特殊なカプセルに覆われて脳の血管に入りこむ…というもの

  そこで、パートリッジ氏はこの突起に結合するタンパク質と似たタンパク質を人工的に作り、
  それを薬と結びつけて脳に送り込むことを考えたそうです

  彼はアルツハイマー病によくにた「ハーラー病」の治療で
臨床実験を行っているそうです

  ハーラー病は子供に起きる病気で
  GAGというタンパク質が脳にたまり、
  運動機能や認知機能に障害が出る病気なのだそう

  パートリッジ氏は、
  ブラジルの患者の子供について、
  脳の壁に結合するタンパク質とGAGを分解する薬を結合させた治療薬を
  点滴により注入する臨床試験を行った

  すると8人のうち7人に認知機能の改善が見られた
   顔の表情も豊かになってきたのだそうです

  「この研究は多くの製薬会社から注目されている、
   アルツハイマーについても研究資金が集まり、臨床試験も行われるだろう」とのことでした

○人間の脳は新しく生まれ続けている
 最後に、スウェーデンのウプサラ大学で。
 この大学の質量分析器で、脳の細胞を分析し、脳がいつ生まれているかを調べているそうです

 その結果、カロリンスカ研究所の研究者によると
 「人間の場合、健康状態に問題がなければ
  歯状回は90歳くらいまで新しく生まれる」
 ことが分かってきたらしい

 マウスでは高齢になると脳細胞は減っていくが、
 人間はそうではない。
 人間は、高齢になっても高い認知機能を保つために進化してきたのではないか、
 とのことです

 健康でいさえすれば、いつまでも記憶が鍛えられる?と思うと希望が持てますね。

 山中氏は
 「脳はネットワーク中のネットワーク、
  全身のネットワーク物質を取捨選択して届けているスゴい存在」
 タモリさんは
 「このシリーズでは脳はそんなにスゴくないって言ってたけど、やっぱりスゴいのね。
  お飾り社長じゃないのね…」
 と話して終わっていました

○感想など
・以前読んだ「脳が認める勉強法」(ベネディクト・キャリー)にはひらめきについて、他にも興味深いことが書いてありました。

 それによると、ひらめきは1熟考、2孵化、3ひらめき、4検証、という過程を経るのだそうです。
 このうち2の孵化が、ボーッとする、散歩や風呂に相当するんですが、

 脳はこのとき、解決の手がかりになりそうな情報を周りから無意識に拾っているのだそうです。
 (又吉さんも散歩の風景からひらめく、と話していましたが、
 風景から脳が何らかの情報を受けとるのでしょう)

 それから、問題からいったん離れることで、一歩引いて、課題を全体的、統合的に分析できる効果もあるのだそう。

 ですのでデフォルトモードネットワーク時は、
 脳は休んでいるどころか情報を探す、情報を分析、再構成する、など
 積極的に動いている、と言えそうです。

 ちなみにこの本は
 「場所を変えながら勉強すると覚えられる」
 「一夜漬けより、忘れても何度も思い出す方が覚えられる」
 「途中で中断させられることの方が覚えやすい」
 など、けっこうへえ~と思うネタが多かったのでお勧めです。

・記憶には食べる、運動するなどの身体的活動が関わる、というのは面白いと思いました。
 
 脳はやはり臓器の1つ、特別ではなく
 メッセージ物質のやり取りをする身体ネットワークの一部で、
 ネットワーク全体があるからこそ人間の知性が保てているのだな、と。

 だからこそ人間だけが年老いても能力が伸びる、熟成されていく。

 人工知能での議論で、AIに身体は必要なのか、という議論がありますが
 古くなったら衰え壊れる機械と人間はやはり違う。
 そこまで人工的に再現するのは難しいだろうと思いました。

・認知症の治療薬は期待が持てますが、
 脳を通過する薬てのは悪用も心配だなと、少し思ってしまいました。
 これを使えば何でも脳の血管に入っちゃうんじゃ?考えすぎかなぁ。

また次回も楽しみにしています。
posted by Amago at 11:16| Comment(0) | テレビ(科学) | 更新情報をチェックする

2018年02月04日

Eテレ 欲望の経済史 ルールが変わるとき「第5回 大衆の夢のあとさき~繰り返すバブル~」

Eテレ 欲望の経済史 ルールが変わるとき「第5回 大衆の夢のあとさき~繰り返すバブル~」

6回にわたり、人々の欲望、ルールの変更から経済史を見る番組、
今回は繰り返されるバブルについて。
今回、キーとなったのはケインズでした。

○中国は今不動産バブル?
 中国政府は、毎年6~7%の経済成長を発表している
 しかしそれは実体とかけ離れた不動産投資の加熱、という指摘もあるそうです

 モルガン・スタンレーのストラテジスト、ルチル・シャルマ氏は
 (欲望の資本主義2017後半の内容)
 「中国は1ドルの成長のために4ドルの負債を抱えている」と指摘。

 リーマンショック時のアメリカは、
 1ドルの成長のために3ドル負債を増やしたが、
 今の中国はそれ以上のお金を成長維持のためにつぎ込んでいる、と。

 シャルマ氏は
 「中国は毎年6~7%成長ですごいといわれるが
  これが膨大な借金に突入しようとしているなら大問題」
 中国の高成長の実態は借金だ、と話していました。

 実体に見あわない成長は、いつか崩壊するかも…
 その歴史がかつてアメリカにあった。
○アメリカの世界恐慌
 歴史を遡ること1929年。
 10月24日、この日から世界大恐慌が始まった、とされる
 ウォール街では株価が大暴落、
 ここから1週間で、当時のアメリカの国家予算の10年分の富が失われたそうです

 大恐慌の原因は何か?

 大恐慌直前のアメリカは「黄金の20年代」と呼ばれる好景気だった
 しかし過剰生産でモノやカネがあふれ、
 余ったおカネは土地や株式へ流れていた

 元々社会の価値を生むはずだった「投資」が、
 マネーの増殖を生むための「投機」になり、
 行きすぎた投機が大恐慌を起こした…

○大衆心理から経済の動きを考えたケインズ
 この大恐慌の時代、
 経済における大衆心理を考察したのが
 経済学者ジョン・メイナード・ケインズだそうです

 彼は投資を、一風変わった美人コンテストに例えた
 それは、投票者は美人と思う女性に投票するが、
 優勝した女性に投票した人にも賞金が与えられる、というもの
 このルールでは、人は自分の好みではなく多くの人が好むだろうという女性に投票するようになる

 チェコの経済学者トマス・セドラチェク氏の解説によると
 (欲望の資本主義2017の内容)
 「これは株式市場の本質を言い当てている」

 というのは、この美人コンテストで有利な戦略とは
 自分の好みではなく投票者の好みに注目すること
 すると結果として、誰も好みではない女性が選ばれる可能性があるが、
 たとえそれが不合理でも、誰もそれを変えられない

 株式市場でも、投資家は自分の好きな会社ではなく
 他の大多数の投資者が好みそうな会社に投資する
 このため最良の企業が成功するとは限らない

 セドラチェク氏は
 「株式市場は本当の価値を測れない、とすら言える」と話していました

 ケインズは、この不可思議な現象を起こす大衆心理について、
 著書「貨幣改革論」で
 「財産が急激に変動し始めると、人々は冷静さを失う」と書いていたそうです

 人々は株価の急激な変動で冷静さを失うと
 企業の活動から得られる、永続的だがわずかな利潤よりも、
 すぐに得られる巨額の利潤を追求するようになる、
 そうなると、将来的な企業の安泰より、目先の金儲けに目がいってしまう、と。

 このケインズについて長年研究しているロバート・スキデルスキー氏は
 「ケインズは20世紀で最も優秀な人物の一人」
 ケインズは経済学者だけではなく、人間性も豊かな人物で、
 バレエ、芸術、音楽などにも造詣が深かったそうです
 そして社会を物質面だけではなく倫理、生きる意味からも考え、
 経済学に留まらない思想体系を作った、とのこと。

 「ケインズは、
  経済学は、数式だけでは表現できないこと
  …コミュニティ、家族、社会の団結など…
  がたくさんあることを知っていた、
  だからこそ、あらゆる可能性を考慮した経済学を考えた」

○不況時には政府の介入も必要
 経済、社会を精神面からも見ていたケインズは、
 大恐慌のようなときには、既存の経済学のルールが通じないことに気づいた
 人々が不安だらけの時は、投資や仕事が自然には生まれないので、人為的な介入が必要だ、と。

 ケインズは
 「投資を左右するのは、人々の理屈を超えた活動にある」
 と書いているそうです
 (「雇用、利子、及び貨幣の一般理論」)

 起業家の投資への野心は、
 合理的な判断ではなく冒険的な衝動から生まれる、
 そのためには人々のヒステリー、胃の具合、天候の気まぐれなども考慮しないといけない、と。

 先程のスキデルスキー氏によると
 「ケインズは、投資意欲がないと景気は回復しない、
  時には電気ショックのようなやり方で経済を活性化させることも必要、とした」

 不況時は投資心理が冷え込んでいるから、
 市場の自由競争に任せても失業は解決しない。
 政府が介入し、経済の血液であるお金を循環させるべきだ、と。

 今でいう金融政策の考え方で、
 政府が介入して
 銀行の金利を下げる
 →企業の借り入れが増える
 →設備投資がなされる
 →雇用が増える、失業解決

 さらにケインズは、
 緊急時には借金も辞さず財政支出を増やし、
 公共事業で雇用を増やすべきだ、とも言っていたそうです
 穴を掘ってガラクタで埋め、掘り起こさせることでも構わない。
 失業が無くなれば社会に富が生まれる。
 失業を無策に放置してはならない、と主張したそうです

○「不確実性」の捉え方が経済に影響を与える
 先程のスキデルスキー氏は
 「市場に任せていても雇用は生まれず、長期にわたり経済が停滞することがある。
  これは「不確実性」のせいだ」と話していました

 ケインズは
 「私たちの未来についての知識は実に不確実なものだ」と書いているそうです

 一方、セドラチェク氏は
 「世界は本質的に不確実だ、
  なのに来年は2.4%成長するだろう、と投資するのは
  未来は不確実だ、という自然な感覚を失っている」

 投資の世界では不確実性はリスク、とされ
 想定内のものとして組み込まれている。

 しかしケインズは
 確率論で分かるもの(ルーレットの確率や天気予報など)は不確実ではない、
 不確実性とは、未来起きる現象に関するもの
 (戦争が起きるかどうか、未来の銅の価格、陳腐化する発明は何か、など)だとし、
 「これらを予測する科学的根拠はない」
 と「雇用、利子、及び貨幣の一般理論」に書いているそうです

 セドラチェク氏
 「リスクは計算可能であり
  不確実性は計算できない。
  この2つを混同すると悲惨な世界が待っている」

 (この辺いまいち分かりにくかったですが、
 不確実性を恐れ過ぎると不況が続き、
 不確実なはずの未来を「予測できるリスク」と取り違えて投機に走れば、
 バブルが崩壊し、大恐慌になる、ということかな?)

 そして大恐慌のはてにセドラチェク氏の言う「悲惨な世界が生まれた」歴史が実際にある

 第一次大戦後のドイツでは
 膨大な賠償金による負債を抱え、
 さらに大恐慌により産業が大打撃を受けていた
 その社会不安を背景に、ナチスが台頭した

 実はケインズは
 「ドイツへの多額の賠償金は
ヨーロッパの秩序を破壊するきっかけになる」
 と警告していたそうです

 素晴らしい理想から醜い欲望まで、人々の心理は社会を動かす…

○不動産投機が加熱すると危険
 日本でもバブルが膨らんだ時代があった
 当時はまさに欲望の経済、
 不動産、株式は上がり続けるという神話があり、人々は投機に走った

 経済ジャーナリストのウルリケ・ヘルマン氏は
 「投機とは、誰かが得すれば誰かが損をするゼロサムゲーム」
 そして、本来このゲームは、大口投資家、ファンドや銀行家の関心事であるが
 「本来は多くの人の関心事ではないはずのバーチャルの投機の世界が、
  現実社会に大きな影響力を持つことが問題」

 そして
 「株式への投機は危険だが、
不倒産への投機はもっと危険」
 とも話していました
 なぜなら
 「不動産は国民資産の半分を占めている、
  それが過剰に高騰や暴落すれば実態経済は崩壊する」
 日本のバブル崩壊、リーマショックなどの歴史を見てもそれは明らかだ、と。

資産の半分を占めるからこそ、
みんな投機するようになると不動産投資になるのかな

○歴史は繰り返される?
 カリフォルニア大学の教授で元IMFシニアアドバイザー
 バリー・アイケングリーン氏は
 「悲劇はこれからも起こり続ける」
 と話していました

 「大衆がパニックに陥ると
  人々は株式市場や銀行からお金を引き出す。
  それは個人としては思慮深い行動だが、
  社会から見ると、株式市場や金融制度、経済を不安定化する行動だ」
 個人が合理的だと思ってする行動が社会を不安定化する、
 と話していました

 今までの歴史を見ると、
 90年代に社会主義が崩壊し、
人々をつないだのはグローバル経済で、人々は互いの欲望を模倣しあった
 2000年代に入ると、IT技術がこれを加速した
 複雑な数式を用いた金融工学で複雑な金融商品が作られた
 その一つ、サブプライムローンは低所得者層向けの住宅ローンだが、
 高リスクな金融商品でもあった

 ナレーション
 「欲望を飲み込み、膨れ上がるバブルは、いつも突然はじける」

 そして2008年、
 このサブプライムローンが元でリーマンショックが起き、
 世界同時不況となる
 かつて自動車産業で栄えたデトロイトは、
 差し押さえられて廃墟になった家ばかりになった…

 フランスの経済学者ダニエル・コーエン氏は
 「残念ながら、未来を予測できるモデルはない」

 彼は「いわゆるミンスキーのパラドックス」について話していました

 例えば自分が今、2年後の金融危機を予測したとしても
 人々は危機に備えようと行動するため、
 今すぐに危機が起こってしまう
 「このように、予測モデルそのものがはらむ不安定さを回避することは難しい」
 同時に、世界危機が具体的にどんな影響をもたらすか、
 を予測するのも難しいそうです

 (ミンスキーのパラドックス、というので
 人工知能のミンスキー(マービン・ミンスキー)のパラドックスかと思いましたが、

 こちらのパラドックスは
 「人工知能にとっては、計算などの高度な処理よりも、
  遊び、感情などの本能的、原始的な処理の方が難しい」
  というものなのでこれでは無さそう…

 恐らく経済学者のハイマン・ミンスキーのことかな?と思います
 ハイマンさんの方はパラドックスという言葉はないものの
 「金融不安定説」というのを唱えていたそうです

 経済の専門家でない私の理解で書きますので間違ってたらスンマセンなんですけど、
 彼は金融市場には不安定、安定のサイクルがある、
 と考えていたようです
 そのサイクルとは、
 市場が安定していると、投資家はリスクを取って投機を行う
 →その投機で儲けたら、投資家は気を良くして更にリスクを取る
 →みんながそうなって儲けて好景気になる
 →しかし、リスクを取りすぎると、そのリスクに見あうリターンが出なくなる
 →すると慌てて売りに走る
 →みんな売りに走り、バブルが崩壊、銀行も潰れ、市場が不安定になる
 →中央銀行が救済する
 →元に戻る

 …バブル崩壊を知る我々からしたら当たり前な話なんですが、
 それまでの経済学は、市場はだんだん均衡していくという考え方だったようです)

○ケインズ主義
 オバマ前大統領はリーマンショックの対応策として
 「グリーン・ニューディール」という政策を打ち出した
 これは、新エネルギーや温室効果ガス防止への取り組みにより、雇用を産み出すというもので、
 ケインズの理論に沿った政策
 しかしこの政策への評価は曖昧なまま、だそうです

 一方、ルチル・シャルマ氏とトマス・セドラチェク氏の対談(欲望の資本主義2017)
 シャルマ氏
 「ケインズ主義はリーマンのとき喧伝されたが、今の状況はやや捻れているね。
  ケインズが過去にいったことが誇張され過ぎている」

 ケインズは大恐慌などの緊急時には財政投資すべきだとは言たが、常にそうせよと言ったわけではない。
 今は既にリーマンから8年経ち、
 経済は回復しているのにまだ赤字国債を増やすのか、と。

 セドラチェク氏も
 「偽のケインズ主義だ、半分だけ見て半分は忘れている」

 「一部の国はケインズ主義を悪用して、
  負債を増やして経済を危機に落とそうとしている」
 とも表現していました

○ルールを変えたい欲望に勝てるか
 オックスフォード大学で経済史が専門のケビン・オウローク氏は
 「悲劇のサイクルはこれからも循環する、
  なぜなら人々から欲望が消え去ることはないからだ」

 彼はその対策として
 「悲劇に備えてルールを作り、
  リスクの大きさや頻度を最小限に止めるよう努力すること」
 と話していました

 しかし我々は
 「せっかく作ったルールを、子供や孫の代には忘れてしまう」
 その理由として
 「作ったルールに疑問を抱き、自ら破ってしまうから」
 こうして悲劇や悪夢は繰り返されてしまう、とも話していました

 ケインズは
 「投機は、起業の堅実な活動の流れに浮かぶ泡ならば無害かもしれない」
 しかし
 「我々が投機の渦巻きに翻弄されるようなら、重大な局面を迎える」
 1国の資本の流れが
 カジノでの賭け事のようになり、
 なにもかも始末に終えなくなる
 と書いていたそうです

歴史は繰り返す、
1度目は悲劇として、
2度目は喜劇として

というマルクスの言葉でしめくくられていました。

○感想など
・ケインズ理論の細かいとこはよく分かりませんが、
 (ていうか学生の頃は、ケインズの分からん理論のせいで経済学を毛嫌いしてました(笑))

 今回話を聞いてみると、
 それまでアダム・スミスとかが
 「市場に任せれば、神の見えざる手で勝手に調整してくれるよー」
 って市場の自動調整、という考え方をしていたのに対して、

 「いやいや、経済活動は人の心理で大きく変わるんだ」
 経済に心理学という視点を持ち込んだ人だったんだなと思いました。

 人間心理が経済を動かす、というケインズの洞察は、
 今流行りの行動経済学にも通じているのかなと思いました。

 …ケインズさんの理論、何でそう考えたか、どういう人間観察で理論に至ったのか、人間心理と絡めて噛み砕いて教えてくれたら嫌いにならなかったのに~(笑)

・「今はケインズ理論が悪用されている」
 という言葉が印象的でした。
 なぜ悪用されるのだろう、
 あと、現代でケインズ的な公共政策を取っても、戦後のニューディールほど上手くいかないのはなぜだろう、と思いました。

 私なりに考えますと、
 今はケインズの理論でいう
 「不景気」「好景気」のモデルが単純に当てはまらないからなのでは、と思います。

 ケインズの時代は、不景気になったら大多数の人の賃金が下がり、
 好景気なら大多数が豊かになっていたのだろう。

 でも今は一部の富裕層だけが好景気で、
 中間層は相変わらず給料が上がらない、むしろ下がる、という現象がある。

 そうなると、景気の良し悪しの判断が難しくなる。
 統計的には株価とか景況指数とかなんだろうけど、
 株価が上がっても、庶民は好景気だねという感覚にはなれない。
 ならば経済政策も、
 誰をターゲットにした政策か、で変わってしまう。

 「今はもう危機は脱したのに、まだケインズ主義的なことをしている」
 というような話がありましたが、
 現在も、中間層以下にとってはまだ危機から脱していないから、
 ケインズ主義的な政策が取られているのかもしれないと思います。

 あるいは、もっと意図的な理由があるのかも?
 ケインズ主義的に公的資金をつぎ込んでもらう方が都合のいい人たち
 (投資して儲ける富裕層?)
 が、まだ危機だよ、と煽って
そういう政策を政府に取らせているのかもしれない?

 …まぁ、ケインズ理論の細かいとこはよく分かりませんが、
 ケインズさんは
 「不景気の際の賃金低下や過剰貯蓄は、より景気を悪化させる」
 とも言っていたみたいです。
 古典的な経済学だと、賃金低下や過剰貯蓄だとモノの値段が下がるから買われるはずだ、とするが、
 ケインズは消費心理が冷え込むから消費が減る、と考えたようです。

 今の状況を見ていたら、ケインズの方が正しそう。
 ケインズ主義に沿って財政支出する、っていうなら賃上げもしてほしいな。
 (日本は一応政府が今頑張ってるみたいですけど)

・しかし、賃金低下や失業は機械化、自動化で生産性が向上したせいだ、という話もあります。
 (これは前回の話ですね)

 それから、ケインズさんはとにかく失業無くせ、というが
 失業じゃなきゃ何の仕事でも(無駄な穴堀りでも)いいのか、という話もある。
 例えば自動化、機械化がもたらした問題としてワーキングプア、という言葉があったけど、
 仕事があっても薄給で長時間労働なら幸せにはなれない。

 テクノロジーが進歩している現代では、
 個人がスキルや知識を身に付けていかないと、
 高賃金ややりがいのある仕事に就職できない。
 そういう機会(教育)を誰もが受けられる政策も重要になるのかなと思います。

それにしても、専門家さんたちが
「バブルは繰り返される」
「いつ起きるか、予測は難しい」
と言っておられたのはずーんときました。

危険はいつでもありうる。
嫌だけどそこは認めるしかないのね。しょうがない。

個人としては、いつでも転落する危険があると心して備えておくことだなーと思いました。
周りとも仲良くしておこう。最後は人間だもの。

というわけで今回はこの辺で。

posted by Amago at 09:17| Comment(0) | テレビ(お金) | 更新情報をチェックする

2018年02月02日

Eテレオイコノミア「現金が消える!?キャッシュレスでどうなるの?」

Eテレオイコノミア「現金が消える!?キャッシュレスでどうなるの?」

 今回はキャッシュレスについて。
 少し前に池上彰さんの番組でも仮想通貨のことを扱っていたんですが、少々物足りなかったかなぁ…番組の構成上仕方ないけど。
 オイコノミアでは、経済学的にキャッシュレス社会はどんな意味合いがあるのか、
 が解説されていて興味深かったです。

 講師は大竹先生。
 冒頭では又吉さんと二人並んで歩いていました。
 先生
 「今から又吉さんの大好きな方にゆかりのあるところに行くんです」
 又吉さん
 「(サッカーの)ペレですか?」
 先生
 「いや、ペレではないですけど…」(笑)

 到着したのは老舗の旅館。
 ここは文豪太宰治が20日間泊まり、執筆したお部屋があるそうです

 「先生、今回はキャッシュレスの話ですけど、太宰治と関係があるんですか?」

 そこで女将さんに話を聞くと
 「昔ここは10日締めで宿泊費を請求していたのですが、
  2度目の請求日にお金をいただけなくて、
  それで「お帰りください」と」
 キャッシュレスではなくて、キャッシュがレスだったんですね(笑)
 キャッシュレスで払える今ならどうだったんでしょうね。

○今回のゲスト
 今回のゲストはアンガールズの田中さん。
 「高学歴、高身長、高収入(いわゆるバブル期の3高ですね)なのに独身」と紹介されていました(笑)

 さて、なぜ田中さんが今回のゲストなのか?
 田中さんはキャッシュレス派の芸人さんだそうです
 「何でも携帯に入れておくようになったら、お財布出さないことが多くなりましたね」

 今は色んなキャッシュレスの形があるそうです
 後から口座から支払うクレジットカード、
 銀行口座から直接引き落としになるデビットカード、
 あらかじめチャージしておく電子マネー…

 又吉さん
 「へえー」
 田中さん
 「すごい時代が来てるのよ」
 田中さんが作ったわけじゃないけど(笑)

 一方又吉さんは
 「僕は会計が高いときだけはカード使いますけど、ほとんど現金ですね」
 田中さん
 「めんどくさいですよ。
  現金の人、並ばれると邪魔なんですよ(笑)」
 先生
 「私は、使えるときは大体電子マネーですね」

○街頭インタビュー
 世の中の人たちはどうか?
 街頭インタビューで、現金派か、キャッシュレス派かを聞いていました

 現金派の人たちは、
 「カードだと怖い、限度額関係なく使いそう」
 「デジタルの中だけのやり取りだけなのが怖い」
 「チャージするともったいない気がする」

 一方キャッシュレス派の人は
 「現金の方が怖い、落としたとき困る」
 「めちゃくちゃ便利ですよ」

 しかし、全体的には現金派が多いようでした。

(ちなみに私も現金派です。クレジットカードは使いすぎが怖いのと、利子がもったいない。
ただプリペイドは便利だし、チャージすることで現金に触れるのでいいなと思っています。
そう言えばアフリカなどの携帯電話もプリペイド式だと聞いたことがある)

○日本は現金派が多い
 経産省の調査では、日本はキャッシュレス決済比率18%。
 アメリカ41%、韓国54%、中国55%に比べるとかなり低い。

 また、各国のGDPに対する現金流動率の年次変化を示した折れグラフでは、
 日本は増加傾向で現在20%。
 対して中国は減少傾向で12%
 (スウェーデン、ブラジル、アメリカなどはもともと低い)

 特に中国では、屋台などのQRコード普及により、
 この2年でスマホ決済が6倍になっているらしい

 それから、日本政府も視察しているというキャッシュレス先進国エストニアでは、
 国が発行する個人のIDカードで何でも支払いできるそうです
 2002年から配られたこのIDカードは、
 免許証や保険証になるだけではなく
 スーパーでの支払い、
 交通機関の支払い、
 薬局の処方せん、
 選挙の投票なども可能らしい
 「1枚で全部できるなら便利ですね」

 しかし日本ではキャッシュレスが普及しない。
 これはなぜか?
 先生
 「外国のお札はすぐボロボロになるけど、日本のお札は綺麗で丈夫、
  あと偽札も少ないし、持っていても大丈夫」
 お札の質が高く、通貨偽造、スリなどの犯罪が少ないことが挙げられるらしい

 「でも日本も遅れてはいますが取り組みが始まっているんです」

 そこで又吉さんが取材していました

○キャッシュレスチャレンジのレストラン
 又吉さんが訪れたのは中央区のレストラン。

 ここではメニューはパッドに入れてあり、
 画面をタッチしてセルフオーダーするのだそう
 (最近は回転寿司チェーンとかでもそうですね)

 そのあと、又吉さんはカレーを頼んで食べていました

 支払いは現金ではダメ。
 カード、端末でやり取りします。
 デビットカード、電子マネーなど20種類のカードに対応しているそうです

 このお店がキャッシュレス化の取り組みをするのは、
 生産性の向上、働き方改革のためなんだそうです

 実際どんなメリットがあったかと尋ねると
 「レジ締めの時間が短くなりましたね」
 レジ締めの時は、お金を数えて確認しなければならない
 今までは40分かかっていたが、3分で終わるようになったそうです
 また、人員削減もできて人件費のコストも減らせるメリットがある

○色んな所でキャッシュレス
 先生によると、
 最近はコンビニ、自販機、競馬場、お賽銭、ゴルフ場などでもキャッシュレスになっている場所もあるらしい
 又吉さん
 「馬券は怖くないですか?
  実際お金を見ることでストッパーになっていたかもしれないのに」
 先生
 「そこは自分で工夫しないといけないかもしれないですね」

 先生
 「変わったところでは、お賽銭も最近はキャッシュレスですね」
 田中さん
 「外国人向けにね」
 又吉さん
 「それでいいんかなぁ、
  だとしたら祝詞じゃなくてもいい、
  神主さんも巫女さんも
  …と思うのは古いんですかね」

 田中さん
 「外国で旅行したとき、現金にかえる?
  オレは変えないのよ、全部クレジットカード」
 又吉さん
 「ちょっとした買い物は困らないんですか?」
 田中さん
 「そこは諦める」

 先生は
 「外国行ったら困る、という話に対応して、
  日本もキャッシュレス化をしていかないとこれから困るというのがある」

 国では、東京オリンピックのある2020年まで
 全ての宿泊、飲食施設や観光スポットで
 100%キャッシュレスを実現する目標を掲げているそうです

○キャッシュレスの使いすぎを防ぐアプリも
 先生
 「ところで田中さん、キャッシュレスにして使い方が変わりましたか?」
 田中さん
 「けっこう使っちゃうようになりますね、
  貯金が増えなくなった」
 又吉さん
 「クレジットカードで買うと、歯止めが効かなくなっちゃうことにならないんですか?」
 田中さん
 「ゼロ1個(一桁)くらい軽くなっちゃう」そんなに?
 先生
 「実際、アメリカの研究では
クレジットカードで買い物すると支出が23%増えた、
  という結果もあります」
 田中さん
 「その分貯金できるじゃないですか」
 先生
 「使ってる感覚が無くなっちゃうんですかね」

 しかし、オイコノミアADさんには
 キャッシュレスでも使いすぎない方がいらっしゃるそうです
 彼女によると
 スマホの「家計簿アプリ」があるそうで
 これだと電子マネー、プリペイドカード、銀行口座もポイントカードも一括管理してくれる
 お金の使い方を「見える化」してくれるそうです
 「友達みんな使ってますよ」

 先生
 「元々お金の使い方を管理してなかった人は、見えなくなると使ってしまう。
  見える化すれば使わなくなる」

 しかも先生によれば、
 この家計簿アプリのデータから、
 似たような収入の人の使い方と比べることもでき
 それにより使いすぎかを知ることもできるそうです
 「競争心が芽生えて使わないようになるんです。
  他の人より貯金できてないと頑張っちゃう。
  まさに行動経済学的なやり方で人の心理を利用している」

○仮想通貨
 お次は今世間で話題になっている仮想通貨。
 仮想通貨はビットコインを始め、今では1000種類以上ある
 田中さん
 「こないだ、リップル(仮想通貨の1つ)に借金して投資した人がいたんですけど、
  そこまでお金を投じるべきなのかをオイコノミアさんに問いたい」(笑)

 先生
 「仮想通貨と電子マネーは似ているように見えますよね」
 しかし、電子マネーは円
ドルなど法定通貨の枠組みのもの

 一方仮想通貨は法定通貨(円、ドルなど)とは別もので、
 中央銀行のように価値を保証する人はいない
 価値を認めている人の間だけで流通している通貨で、
 もともとは国境を超えて流通させるものとして広まってきたそうです

 田中さん
 「最近は投資に使う人もいますよね」
 先生
 「日本でも、2017年4月に改正賃金決済法(通称仮想通貨法)が定められて、
  国内では100万人以上が取引しているそうです」

 又吉さんは、仮想通貨好きな人が集うバーを取材していました
 その参加者(なぜか顔は隠してました)は
 「ここは暗号通貨好きの隠れ家」

 ナレーションによれば
 「ここはビットコインのほか、ネムも使えます」とのことです(オンエア現在は使えない…ですよね?)。

 さてこのバーの参加者は
 「ブロックチェーンという技術が世に広まってきたのがある」
 と話していました

 今までの法定通貨は、中央銀行が管理、貸し出しを行う仕組み
 一方仮想通貨は管理者がおらず、
 参加者が分散して台帳を管理する仕組み
 みんなで監視するのでデータ改竄がされにくい、というメリットがある
 この分散管理システムを支えるのがブロックチェーン技術、とのことです

 又吉さんは
 「仮想通貨で稼ごうとしている人もいますよね…」
 「今1000種類ある、
  その中でいい役割を担っていきそうなものが選別されて、お金が入ってくることはあり得ると思います」
 又吉さん
 「イメージとしては町作りみたいなもんですかね?色々あってどれが成長していくか、みたいな
  …だから無関係でいてはいけない、と思いますけど…」

○太宰治「貨幣」
 番組の冒頭で太宰治が紹介されていましたが、
 太宰氏はお金の気持ちになった短編小説「貨幣」を書いているそうです
 …初めて知りましたが、面白い話でした

 粗筋です。
 「私は778515の100円紙幣です。貴方の財布の100円紙幣をちょっと調べてくださいまし」
 という言葉から始まる
 なぜかこのお金さんは女性

 この100円札さん、最初は銀行から大工さんの元に行き、質屋、医学生へ…
 そのあと4、5年四国、九州を転々とし、6年後に東京に戻る

 お札はすっかりボロボロになり
 「あまりに変わり果てた自分の姿につい自己嫌悪を感じちゃいましたわ」
 「私は闇屋の使い走りを勤める女になっていたのですもの」

 そしてこのお金さんがある朝目覚めると、
 闇屋をする陸軍大将のもとにいた
 この大将は酒癖が悪く、お酌している女を罵る
 女には赤ちゃんがいて泣いていたが
 男は赤ちゃんの泣き声をうるさいと思い
 「どうせこの戦争は話にならない」
 「バカにするな、乳飲み子を抱えている女はどんなに辛い思いをしているか、お前らには分かるまい」と悪態をつく

 …とそのとき、空襲警報が鳴る
 赤ちゃんを背負った女は
 「こんな人でも兵隊さんのはしくれ」
 と酔った大将を抱き抱えて火のなかを走る

 夜が明け、男は酔いから目覚め、女が助けてくれたことを知る
 「男は上着の内ポケットから私の仲間の100円札を5枚出し、ズボンのポケットから私を出して、…(中略)
  赤ちゃんの地肌の背中に押し込んで、荒々しく走って逃げていった」

 そして
 「こんな役目に使われるなら、
  どんなに私たちは幸福だろうと思った」
 という言葉で終わっているそうです

○闇屋にいくお金は現金
 先生はこの話について
 「最後に闇屋に行きましたよね」
 (正確に言うと最後は赤ちゃんの背中なんですけどね(笑))

 闇屋は裏金、脱税、犯罪などに関わる地下経済
 「地下経済に行くのは現金。
現金を無くしてデジタル通貨にすれば、
  すべて記録されるので脱税や犯罪は無くなるかもしれない」

 日本の地下経済は現在、50兆円規模と言われているそうです
 脱税、暴力団関係、麻薬、売春などが関わっているが
 一番多いのは脱税

 脱税がGDPに対してしめる割合は、日本では1割くらい
 世界ではロシアが最も多くて4割強。
 ついで多い順にブラジル、エストニア、韓国、インド、スウェーデン、中国など…
 このように地下経済は深刻な問題で、
 地下経済撲滅のためにキャッシュレスを進めようとする国もある

○キャッシュレスを効率的に実現させる
 先生
 「日本で一番流通している通貨は何だと思いますか?」
 二人は即答で「10円」
 お釣りで多いから、だそうです

 しかし「正解は一万円です」

 では日本で使われている一万円札の比率はどれくらいか?
 「5割?」「30%くらいかなぁ」

 しかし「正解は89%」。多いですね。
 (2017.10.17時点の話だそうです)
 枚数にして94億枚、一人あたりにすると74万円
 もちろん平均なので、めちゃんこ多い人がいたらこの額も上がるそうですが…

 「このように日本は現金大国なので、現金を止めるのはなかなか難しいんですね」
 そこで経済学者の中には
 「レスキャッシュ」という考え方を唱える方もいるそうです

 「レスキャッシュ」とは現金を減らしていくこと
 「キャッシュレス」、完全に現金を無くすよりはマイルド

 そこでターゲットに挙げられているのが
 一番流通の多い一万円札なのだそう
 ハーバード大学のケネス・S・ロゴフ教授の説だそうです
 (著書「現金の呪いー紙幣をいつ廃止するか?」、レスキャッシュなどの考え方も書かれているみたいです)

 田中さんは悲しそうに
 「最初にもらった一万円の迫力たまんなかったっすね。
  無くなるのはショック」
 (キャッシュレス芸人じゃなかったっけ?(笑))

 しかし先生によると
 「地下経済の現金も一万円札が多いので、
  一万円札を無くせば増税しても脱税が無くせるのでは、と言われているんですね」

 ただ、キャッシュレスは急激にやると混乱するようで
 実際インドでは2016年の11月、
 モディ首相が突然
 「500ルピー紙幣と1000ルピー紙幣を廃止する」
 と言ったため、
 今手持ちの高額紙幣が4時間後には紙屑になってしまうことを心配した人たちが
 銀行に殺到する騒ぎになったそうです
 (夜の銀行に並ぶ人たちの映像がありました)

 又吉さん
 「なぜ4時間後にしたんですか?」
 先生
 「地下経済を一掃しようとしたんでしょうね」
 田中さん
 「そのくらい荒療治でやらないと変わらない、と思ったんでしょうね」

○キャッシュレスで景気も良くなる?
 もう1つ、キャッシュレスで期待されることがあるそうです
 先生
 「貯金で得られるものは何ですか?」
 又吉さん
 「利子ですね」

 100万円銀行に預けて金利が1%なら、
 1年後には101万円に増える
 田中さん
 「1%の金利は高いですね」

 先生
 「そうなると、消費はどうなりますか?」
 又吉さん
 「使わないで貯めますね」
 銀行に置いておくだけでお金が増えるので、使わなくなってしまう

 つまり、金利が高いと利息が増えるので、
 消費が減り、世の中にお金が回らず不景気になる

 「ですから、景気を良くする政策として金利を下げる」
 金利を下げれば、預けていてもあんまり得しないから使うようになる
 実際、バブル後は景気対策として金利をどんどん下げた

 しかし
 「今は金利が下がりすぎて、ほぼゼロに近い」
 こうなってくると預けなくなり、タンス預金が増える

 タンス預金が増えると、銀行への預金が少なくなる
 そもそも銀行とは、預金者から預かったお金を企業に貸し出し、
 企業はそれを使うことで景気を良くする仕組みを担っている

 しかしタンス預金は銀行のお金を増やさないので
 「タンス預金が増えると景気は良くならない」

 そこで今行われているのが「マイナス金利政策」

 これは、銀行に預けるたびにお金が減ってしまうもので、こうなると
 「預けないですね」
 結局タンス預金が増えてしまう

 そこで一万円札を廃止したらどうなるか?
 「一万円札が廃止されてデジタル通貨を持つとします。
  マイナス金利だとどんどん額が減っちゃいますよね、そうすると?」
 又吉さん
 「何かを買うしかない」
 田中さん
 「株?」

 又吉さん
 「現金にする…」
 先生
 「現金はもう無いんです」

 そうなると、投資や消費が活発になり
 景気を良くするのかもしれないそうです

 先生
 「今までレスキャッシュの経済を考えて来ましたけど、どうですか」
 又吉さん
 「困ることないですか、
  例えばお祝いの時とか…」
 先生
 「ピン札を揃えて贈る、という風習がありますからね」

 又吉さん
 「親戚の分とかみんな集めると、誰がいくら払ったか、みんなに分かっちゃうかもしれないですね」
 先生
 「キャッシュレスにすると、
  使われ方が第三者にも閲覧できるようになります
  政府が公開を求めてくるかもしれない、
  個人情報を取り扱うことになるから抵抗を持つ人がいるかもしれないですね」
 又吉さん
 「隠して治療したい人もいるかもしれないですしね」
 日本では抵抗が多そう。

○まとめ、雑談など
 先生
 「田中さん、どうでしたか」
 田中さん
 「俺はいいことしてるんだな、と思いました」(笑)
 「これからの日本の経済を考えたらキャッシュレスはプラスになるのかなと」
 「オレも止めてるお金を投資して回すようにします
  国が動くほど止めてないけど」(笑)

 さて、又吉さんが貨幣を題材に小説を書くとしたら?
 「色んなお金が混在する世界で、
  システムの関係で使えてもらえてないお金がある。
  同窓会があってみんなが集まったとき、そのお店では自分の貯めてる貨幣だけ対応してない。
  だからみんなにお金を借りないといけなくて悔しくて恥ずかしい、
  その持ち主と一緒にそのお金も悔しがってる…」

○感想など
・日本に暮らしていると現金が当たり前だけど、
 世界的には現金重視の国民の方が稀なんだな~と改めて思いました。

 日本は安全でスリは少ないのと、(財布落としても戻ってきたりしますよね!)
 お上への信頼というか依存?が強いので、
 政府が保証する現金を持っていれば大丈夫、
 それよりわけのわからん新しい金融資産とか仮想通貨に手を出す方がリスクが高い、と判断されるのだろう。
 日本ってITセキュリティに関してはまだ弱そうだし…

 でも政府を信頼していない国とか、犯罪が多いとか、通貨が不安定、とかいう国は
 多少セキュリティに問題はあっても現金よりはまし、と判断されるのだろう。

 結局のところ、その場所その場所での相対的なリスクの違いであって、
 今のところ日本は現金でもあんまり問題ないのに
 電子マネーを導入する必要があるんかなと思ってしまった。

 いや、オリンピックに向けて、外国人が使うために環境整備するのは仕方ないと思うし、
 使いたい人は使えばいいと思う。

 でもお店で現金が使えなくなるとか、使わねばならない制度ができたから、
 みんな何となく変える…て感じになったらなんか嫌だな、と思いました。

 それって強制された便利、という気がする。
 特に新しい技術に弱い高齢者などは、分からんしもういいや、と消費自体を控えることになってしまいそう。
 みんなにとって使いやすく、
 自ら選びたくなるシステムになればいいなと思いました。

 それから、日本は現金が安全なだけに、電子マネーのリスクへの恐怖は強い。
 なので日本で普及させようと思ったら
 現金より安全だと思うくらいにならないとダメだろうと思います(私も部分的ならいいけど、丸々電子マネーにはしたくないなぁ)

・キャッシュレスで働き方改革、と言ってましたけど、
 手間が省けるのはいいけど、雇用が減るのはいいことなのかなぁとも思ってしまいました。
 自動化で製造業の雇用が減り、
 残るはサービス業なのに
 そこも雇用が失われるのか…
 (まぁ、でも時給が安いまま雇われるよりはいいのかなぁ)

 自動決済みたいなテクノロジーで雇用が失われたら、
 そのうちアマゾンみたいな仮想店舗と、
 セルフオーダーの喫茶店だらけで店員がいなくなるかも…
 て考えるとなんか寂しいですね。
 みんな店員とのやり取りが恋しくなって
 あなたと会話しますみたいな職業も出てくるんかな。それもAIがするのかな。

・家計簿アプリも便利なんだろうけど、
 一歩間違えると自分の金融情報が全て筒抜けになってしまうのが怖いなと思いました。
 でも今は健康記録アプリとかも同じだし、
 個人のインターネット検索の記録とかも企業に利用されていますよね。
 もう自分の家計簿、プライバシー公表しちゃってもいいや、くらいの気分にならないと
 このビッグデータ時代は生き残っていけないのかしら…

・太宰治の小説は最後ホロッとさせられました。
 お金はそれ自体価値を持つものではなく、
 人の幸せのために使ってなんぼのもんだなと改めて思いました

・マイナス金利下のキャッシュレスで景気が良くなる、
 という話はイマイチ納得いきませんでした…

 何だろう、それって学者さんの理論に過ぎない気がする。
 お金貯めてたらマイナスになるからって、人は何かに使おうと思うもんだろうか?と。

 そもそも消費とか投資はは「したい」と思ってするもの。
 消費とか投資を「したくなる」仕組みもセットでないと
 ほとんどの人が、多少減ってもいいから銀行に預けたまんまでいいや、てなりそう。

 消費に関して言えば、
 今なぜ消費が増えないかと言えば
 1つは見栄っ張り的な消費が無くなったことだろう。
 身の丈に合うもので十分、本当にほしいものにしか使わない、
 という人が増えたのだろう。
 もう1つは、将来が不安だからむやみに使えない、という人が多いのだろう。
 給料は増えないし、仕事いつ首になるかもしれないし、年金もらえるか分からんし…
 
 まぁでもこれは消費が賢くなった、とも言えるので悪いことではない。
 「それでも買いたい、使いたい」と思わせる商品やサービスができればいいのかなと思います。

 それから投資に関して言えば、
 日本人はなんで投資しないかと言えば、
 馴染みが少ないからめんどくさい、怖い、分かんない、となるのだろう。
 
 だから投資とは何か、どうすればいいかなどの教育が誰でも受けられるようにしないといけないし、
 投資の機会が平等に与えられる仕組みがまず必要だと思う。

 しかし個人的には、そもそも無理に投資する必要があるのか?とも思います。
 取り合えず消費、投資しろ、てのはなんかすごく資本主義的な考え方だなーと思ってしまう。

 元々投資って、
 誰かお金が必要な人にお金を出して、その会社とか国の成長のお裾分けをいただく、というもの。
 なのでお金を出してあげたい、成長の見込みがあるという対象があれば素晴らしい仕組みだけど
 銀行預金より増やすためだけに証券市場にお金を出す、てなったら
 単なるマネーゲームになってしまう。

 預金から消費、投資へ、という流れを作るのは良いことなんだろうか。
 金融資産を買うのは富裕層が多いから、
 富裕層に有利な仕組みになってしまう気もします。

・ちなみに池上彰さんの番組でも
 「高額紙幣が廃止されるのは今の世界的な流れ」と紹介されていました。
 フランスやイギリスでも高額の紙幣は使いにくくなっているようで、
 理由はやはり「犯罪通貨を減らすため」だそうです。
 (高額紙幣はコンパクトなので、犯罪者にとっても持ち歩きやすい)

 他にも
 「デンマークでは子供用のデビットカードがあって、親がスマホで使用状況を監視できる」
 「日本でも割り勘支払いがlineでできる」
 など色んな電子マネーの例が紹介されていて、興味深かったです

・犯罪に現金が多い、という話でしたが、犯罪にはビットコインなどの仮想通貨も多いのでは?と思います
 たしかサイバーセキュリティの本では、ネット上でやり取りされるハッキングソフトや武器などは、支払いはビットコインで、
 匿名性が高いから犯罪には便利だとあったような。
 なので、現金と仮想通貨、どちらもどんな風に地下経済で使われるかはもう少し検証が必要なのではと思います。

仮想通貨やブロックチェーンシステムについては私も少し勉強中です。
中央管理者のない、分散管理システムという考え方は面白いし、これから応用されそうな予感がする。
ただ最近の仮想通貨の流出事件もあるし、
安全性を監視する意味では
完全に中央管理無しシステムてのは難しいのかなと思います。

今回は色々考えさせられました。


posted by Amago at 12:22| Comment(0) | テレビ(オイコノミア) | 更新情報をチェックする