2017年10月20日

「ここが知りたい! デジタル遺品 デジタルの遺品・資産を開く!託す!隠す! これで安心!」 古田 雄介 (著)

「ここが知りたい! デジタル遺品 デジタルの遺品・資産を開く!託す!隠す! これで安心!」
古田 雄介 (著)

最近聞くようになった「デジタル遺品」
人間いつ死ぬか分からんし、
考えねばならんなと思って読んでみました。

著者は「デジタル遺品研究会LxxE(ルクシー)」
という一般社団法人の理事をしておられるそうで
デジタル遺品に関する本など書かれているみたいです。

この本では
「デジタル遺品とは何か」
「デジタル遺品のリスク」
「遺族として、デジタル遺品にどう対応すべきか」
「自分のデジタル遺品を、生前にどう管理すべきか」
ということが書かれています。

優先順位をつけて、一つ一つすべきことを具体的に書いてあるので
分かりやすかったです。
それから、デジタル機器の環境は日々刻刻と変わっていくため、
今後想定されるリスクなどについても少し言及されていました。

印象に残ったところを書いてみます。
〇デジタル遺品とは何か
 大きく分けると
 ●オフラインのもの
 ●オンラインのもの
 二つに分けられて
 ●オフラインのもの は
  ・パソコン、スマホ、携帯に残っているデータ
   これは、文書やメールなどのテキストデータ、
   写真などの映像データ、
   それからパスワードのメモをここに保存している人もいるし
   ブラウザの履歴などもこれに含まれる

 ●オンラインのもの は
  SNS、ネット銀行などのオンラインサービスの中のデータを指していて
  ・SNS、ブログ、ホームページのコメント、
  ・ネット上に保存している文書
  ・ネット銀行やネット証券のアカウント、取引残高
  ・電子新聞、メルマガなどの配信サービスのアカウントや送られたデータ
  ・ネットショップのアカウント、購入履歴
 …などがあるそうです

〇デジタル遺品のリスク
 大まかにいうと
 ・本人でないと分からないものが多い
 ・パスワードが分からないと、ロックが解除しにくい
 ・コピーされて散逸している恐れがある
 ・パソコンなどのデータは劣化しやすい
 ・自分のパスワードを忘れる
 …などがあるそうです

 筆者は、デジタル遺品、というのを
 ネットの海にある島に例えていて、
 ネットの中にサービスの島があり、その島の中に自分のものがある、というイメージ。

 なのでほぼ屋外に放置された遺品と同じだそうで
 放っておくと個人情報を盗まれて家族に危害が…というおそれもある、としています
 (財布とか屋外に放置してたらマズイですものね…)

 ほかにも
 ・オンラインサービスは放置されてしまう
  ブログなどは基本、自分以外は誰も管理していないので、
  何年も放置され、広告や荒らしで好き放題にされてしまう恐れもあるらしい
  ただ、オンラインサービスは会社の利用規約に大きく依存するようです
  (そういえば、このseesaaブログも一定期間更新しないとアカウント削除される、
   という噂を聞いたことがあるが…)
  
〇遺族としての対応
 基本的に、最初にすべきことはパソコン、スマホ、USBメモリなどのデータ端末を探すこと。
 それから知り合いに出会ったら、SNSなどしていないか聞き出すこと。

 そのうえで、対応すべき優先遺品は
 ●オンライン預金、金融遺産
   紙や証券など、デジタル以外のデータから、証券口座、ネット銀行の口座番号を探す
   デリバティブなども証券会社の扱いなので分かる
    (デリバティブを放置して大きく赤字になり、証券会社が遺族に負債請求、
     というケースもあるそうですが、かなりのレアケースだそう
     これを持ち出してデジタル遺品管理を煽る業者もいるので注意だそうです)
   ただし、仮想通貨については未整備だそうです
   ほか、ポイント、電子マネー、アフィリエイトの報酬などもまだ未発展らしい
  
 ●通信契約
   契約解除か名義変更の手続きが必要

 ●仕事や売買で処理が済んでいないもの
   売買は家族が処理しなくてはいけないし
   仕事は同僚に連絡して引き継がねばならない

 ●遺族が残したいデータ(写真、メール、遺言データなど)
  このへんは、パソコンなどに残っているデータを探し出して処理する
  (パスワードロックの解除法などは、この本に具体的に描かれていましたが
   たぶんパソコンや端末の進化でまた変わるんだろうなと思います)

 だそうです
 特にお金がらみのは必ず対応しないと、相続でもめる元になるらしい
 
 ほかには
 ・テキストデータ
 ・趣味のもの
 ・SNS、ブログ、ホームページ
 などもできたら対応すべきだが、これは端末のデータがどれだか取り出せるか次第、のようですね。

 デジタル遺品サポート、という団体やサービスも増えているそうなので
 (筆者の所属するルクシーという団体もその一つ)
 ネットで探して相談するのも手だそうです

〇自分のデジタル遺品を、生前にどう管理すべきか
 基本的には
 1デジタル遺品を探し出し、リストアップ
 2家族に伝えるべきもの、隠しておきたいものを分類する
 3伝えるべきものは、リストを作っておき、パスワードなどもメモして
  いざというとき家族に分かるようにしておく
 4隠しておきたいものは、きちんと隠す

 というのが原則みたいです
 1デジタル遺品を探し出し、リストアップ
  具体的には
  ・端末
  ・契約しているオンラインサービス
  ・オンラインで残しているデータ
  などを書き出してみる

 2家族に伝えるべきもの、隠しておきたいものを分類する
  ・伝えておかねばならないもの
   ・預金、金融口座
   ・定額有料サービス
   ・通信契約
   ・秘密にしていないSNS、ブログ、ホームページ
   ・仕事データ、思い出の写真や動画など
  ・隠したいもの
   ・秘密のSNS、ブログ、ホームページ
   ・秘密の趣味、データ、購入物の履歴など

  3伝えたいものはリストアップ
   伝えるべきものは
   ●メインの情報端末、型番、パスワード
   ●ネット銀行、ネット証券のID
   ●定額契約中のオンラインサービスや通信サービスの内容
   ●公開しているSNS、ブログ、ホームページのIDとパスワード
   ●仕事のことを知っている同僚、友人の連絡先
   …などがこれに当たるそうです

   また、写真などのデータは
   パソコンを見たらすぐに分かるように、普段から整理しておくといいそうです
   (部屋と同じで、片づけておけば自分も使いやすくなりますよね)

 4隠すものはきちんと隠す
  ・秘密にしておきたいSNS、ブログ、ホームページなどは
   履歴が残らないモードで使うなど、跡が残らない使い方を普段からしておく
  ・Googleのアカウントは無効化設定できたり、
   フェイスブックやインスタグラムは人に託せたり、
   便利な機能があるのでそれを利用する
  ・また、Windowsだと死後に指定のファイルを削除できるアプリ
   (「僕が死んだら…」「死後の世界」)などもあるそうです

 基本的に、
 「残っていて放置されたら家族に迷惑がかかるもの(金融資産)などは
  なるべく目につくようにしておくこと」

 「墓場まで持っていきたい、どうしても知られたくない秘密のものは、
  生前から自分とはなるべく切り離して使うこと」

 だそうです

 秘密にしたいなら、ブログやホームページでも個人情報が分かるようなことは
 なるべく書かない方がいいそうですよ…

〇今後のデジタル遺品
 最後に、今後のデジタル遺品について。
 筆者によると
 ・高齢者のネット使用率が高まったこと
 ・IoTなど、端末を通じてネットにつながることが増えてきたこと
  (最近はウェアラブル端末のデータをそのままネットに送るサービスもある)
 ・紙のデータがオンラインデータに切り替わっていること
 ・仮想通貨、フィンテックが利用されつつあること
 などにより、
 「今後デジタル遺品はますます増えていくだろう」というような意見を述べています

 また
 「放置されるデジタル遺品は減っていくかも」
 という見方もしています。

 最近、AIがネット上のデータをプロファイリングして、
 個人の傾向や信頼性を測る「ネット与信」というサービスが出てきているそうです

 そうなると、放置されている故人のデータは余計になるので
 放置データの管理料を徴収する、ということが起きてくるかもしれない、
 そうなると放置データは減っていくかもしれない、とのことです

 また
 「今後は遺族にデジタルデータを継承できるサービス、
  遺族と生前にデータを共有できるサービスも出てくるかもしれない」
 という見方もしています

 しかしいずれにしろまだ過渡期で、法律も十分に制定されていない分野なので
 当面は本人と家族の自助努力に頼る状態が続くようです

私はブログは家族には内緒で書いていて
生前だったら知り合いとか家族にはあんまり知られたくないし、
家族にも迷惑かけたくないので、
なるべく個人情報とか場所情報につながることは書かないようにしています。

一歩譲って、家族とかに、
死後にあの人あんなこと考えてたのか、
と思われるのはまあいいかな…
(子育ての辛さとか、家族関係の辛さとかは死後なら知ってほしい気もする)
とは思うけど

それでも普段から、実体の自分とつながらないような使い方をしておくべきだな、というのは
改めて感じました。

それから、お金がらみのことは重要だ、というのはよくわかった。。
そういえば祖父が亡くなった時も
銀行口座を解約するのが大変そうでした。
ネットに限ったことではないけど、
普段から、家族に口座とか分かるようにしとこう。
と思いました。

それにしても、最近は死後自動的に削除されるアプリとか
死後他人に託せる設定がついているサイトなどが出てきてるんですね~
便利な時代になってきたなと思います。

そういうのを整理するネットサービスなんかも
これから出てくるかもしれないですね。

ちょっと勉強になりました。
今後もたぶん変化していく分野だと思うので
定期的に情報をチェックしていこうと思います。

というわけで今回はこの辺で。
posted by Amago at 14:55| Comment(0) | 本(人生) | 更新情報をチェックする

2017年10月19日

Eテレオイコノミア「おしゃれの秋!ファッションの経済学」

Eテレオイコノミア「おしゃれの秋!ファッションの経済学」

今回はファッションの経済学。
又吉さんがブランドを立ち上げるとしたら…というお話でした。
講師は大竹先生。

〇今回の舞台
 冒頭で、又吉さんと先生が新宿を歩いています。
 先生は
 「ファッションの話なら私帰ってもいいですか」
 と言ってましたけど…(笑)
 (でも大竹先生の服、毎回なにげにお洒落だなあと個人的には思うんだけど)

 さて二人が訪ねたのは、文化服装学院、という専門学校の資料室。
 1世紀分の3万5千点もの服装が貯蔵されているのだそうです。
 民族衣装とか学園祭の奇抜な服など、種類はさまざま。
 見ているだけで楽しそうですね~

○今回のゲスト
 今回のゲストは篠原ともえさん。
 一時期バラドルとして出ていましたけど、
 しばらくブランクがあったかな?
 (その間、デザインの勉強などされていたみたいですが)
 最近はデザイナーとしても活躍されています。
 子供向けの番組「みいつけた!」に声優としても出演されていますね。

 篠原さん
 「又吉さんはどんなブランドを目指すんですか?」
 又吉さん
 「微妙な違和感があるブランド」
 微妙な違和感、ってのが難しいですね…
 篠原さん
 「先生、なんかヒットする要因ありますかね」
 先生
 「…分かんないです(笑)」

 この資料館にもいろいろ服があって、
 篠原さんが良さそうな服を探していました。

 先生
 「ところで二人はいつからお洒落になったんですか?」
 又吉さん
 「お洒落になった、ていうか…
  服に興味を持ったのは小学校の時ですね」
 又吉さんはサッカーしていたので、ほとんどジャージだったそうですが
 祖母の家に行くときは普段着を着ていて、
 それをたまたまクラスの女の子が目撃して
  「それ自分で選んだの?お洒落~!」
 と言われた、
 それが嬉しかったのが原点だそうです。

 篠原さんは
 「子供のころ、母親が服を作ってくれたのもあるんですが、
  中学校の時、制服をアレンジするのにハマったんです」
 上着の袖をわざとちょっと短くしてブラウスが見えるようにしたり、
 校章の所にリボンをつけるなどしていたら
 それを真似する子も出てきて、
 流行ってしまい、アレンジ禁止令も出されたのだそう。
 そのときファッションを流行らせる楽しさに目覚めたそうです。

 (確かに中学とか、制服アレンジしている人いました。 
  私はもともとダサい制服をアレンジしてもやっぱりダサい…
  と思って何もしなかった人ですが(笑))

○流行の経済学
 さてここで、先生が
 「何かが流行する仕組み」
 をオセロを使って説明していました。

 あるファッションブランドが、新しい商品を開発したが、
 開発にお金がかかり値段は高い。
 あなたはこの商品買いますか?

 黒一色だったオセロの中で、
 右上1つだけをひっくり返して白にしていました。
 これを新しい商品が出たばかりの状態、とする

 篠原さんは
 「誰もみたこと無いようなファッションだったら、私買います」

 先生は
 「篠原さんのように、高くても新しいものがいい、という人が少数いるとします」
 と言って、右上の白いオセロの周りのオセロ4つくらいを白にする

 ここで、ブランド会社の社長は値段を下げる
 「こうすることで、残りのオセロの人が買うようになります」
 似た商品がたくさん出てきて安くなると、
 安いなら買ってもいいかな、みんなが買うなら買おうかな、
 という人が買うようになる

 こうして、みんな同じ格好をするようになり流行が成立する

 ちなみに最初のオセロの人たち、つまり
 「高くても人と違うもの、新しいものを好む」人は「スノッブ」

 後の大多数のオセロ、つまり
 「みんな買うなら買う」という人たちを「バンドワゴン」
 というそうです
 
 (バンドワゴンは、パレードの楽器隊が起源の言葉。
  「バンドワゴン効果」というのは盆栽の回でも出てきました。
  (かつての盆栽ブームで、みんなやってたから
  ちなみに「高いから買う」という人もいて
  これはウェブレン効果、というそうです)

 スノッブは人と違うことに価値観を見いだす人で
 篠原さんは
 「私絶対スノッブですね」
 90年代、シノラーファッションが流行ったときも
 「この頃、カラフルなアクセサリーがなくて自分で作ったんです、
  そしたら一週間後には原宿とかで商品化されて売ってましたよ」

 又吉さんも
 2012年のお洒落芸人に選ばれていて、
 そのときのファッションを見ると奇抜な格好。
 「この頃は、どうやって変な格好をするかを目指していましたね」

 一方バンドワゴンは行列とかに並びたがるような人だそうです。
 又吉さんは
 「中学くらいの時、ダッフルコートがダサい、て言われてる時期があって…」
 そのとき又吉さんはそれを知らずにダッフルコートカッコいい、と思って買ったが
 「又吉ダサーい」
 と散々言われたそうです。
 でも二年後に流行りだし、「貸して」と言われ
 あのときバカにされたのはなんやったんやろ、と思ったそうです(笑)

 篠原さん
 「又吉さんは完全なるスノッブだと思いますよ」
 (スノッブというより、流行に左右されずに自分の感性で選んでいるのかな…とも思います)

 ということで
 スノッブ…高くても買ってもらえるが、売れる量は少ない
 バンドワゴン…安いけど沢山買ってもらえる

 又吉ブランドはどちらをターゲットにするか?
 又吉さんは
 「まずはスノッブですね。
  バンドワゴンなら別に服でなくても飲食とか、小説でもいいですから」

○価格競争に負けない差別化
 先生
 「では、又吉さん値段設定はどうしますか?」
 又吉さん
 「うーん、素材と作ったものとかの利益を考えた上で…」
 しかし先生は
 「甘いですよ」

 というのは、又吉さんが新しいブランドを立ち上げたとしても、
 ライバルが同じものを作り、
 より値段を下げてきたらどうするのか?
 どんどん値が下がり、値下げ競争となってしまう

 又吉さんは
 「うーん、工夫する…例えば名前をつけるとか」
 篠原さん
 「どんな名前?」
 又吉さん
 「例えば、普通の服ならブルーとか言いますよね、
  それを、「あのとき見た鳥」とか…」
 想像しにくい色ですね(笑)

 しかし先生は
 「目の付け所はいいと思いますよ、
  差別化をはかるんですよね」

 「差別化」とは、
  他に真似できない付加価値を自分の商品につけること

 それなら値段が高くても、買う人は買ってくれる
 先生は、「名前ぐらいでは差別化ができないとは思いますけど…」
 篠原さんは
 「でもファッションの世界も同じかも。
  人間力とか、どんな人が作ったかで買ってもらえるとか
  どんなデザインなら買ってもらえる、とか…」

○原価無視の価格設定
 さてそんな差別化により、売り上げを伸ばしている企業があるそうです
 又吉さんが取材に行っていました。

 この企業はCG制作会社だったが、
 最近はアパレル業界にも進出しているそうです
 業界の既成概念にとらわれない強みがあるのだそう

 代表の近藤さんは
 「うちでは、原価とか一切考えずに、
  見たときの感覚で販売価格をつけています」

 例えば部屋着用のピンクのガウン。
 又吉さんに値段を考えてもらうと
 「肌触りいいですね…初めてのさわり心地です」
 値段をつけてもらうと
 「1万円くらい」

 近藤さんは
 「そうですよね、それくらいなら買ってもいいかなという感覚ですよね、
  うちはそれより少し低い値段で売るんです。
  でもこのくらいだと、業界で普通につけたら2万くらいするんですよ」
 このお店では、実際は7800円で売っているそうです

 又吉さん
 「そんなやり方で採算とれるんですか?」
 近藤さんは
 「そうですね、この値段、と言ったとき、
  工場などの現場が「原価と同じです」とガックリくるときもありますよ。
 でもそうなると、現場が工夫するようになるんです」
 同じデザイン、クオリティ、素材でどれだけコストを削れるか、
 パターンの取り方などを頑張って工夫するようになるそうです

 近藤さんは、この会社で新しい価値観を作りたいのだそう
 「うちはライバルは見ていない、隣をみていたら同じものしかできない」
 又吉さんが
 「逆に他の会社に真似されそうですね」と聞いても
 近藤さんは
 「他が真似できるならしてみろ、という気持ちでやっています」

 先生によると
 「この会社は、
  消費者がいくらなら買うか、という見方をしているところが独占力につながっている」
 とのことです
 消費者からしたら、こんないいのがこの値段?みたいな嬉しさがあるんでしょうね。

 又吉さんは
 「僕リーバイスのジーンズしか買わないですけど、ブランドも独占なんですかね」
 先生
 「ブランドは、ここにしかない、ここなら買える、
  と信頼されていくうちに、ブランドとしてだんだん定着していくんですね」

 又吉さんは
 「うーん、そうなると、なかなかそういうものを作るのは大変そうですね…」と弱気モード。
 先生
 「あの、又吉さん、ここまできて作らないは無いですよ」
 番組成り立たないからね(笑)

○ファッションが地位財でなくなってきた
 最近はアパレル業界には逆風が吹いているようです。
 街頭では
 「服はあんまり買わない」
 「安いものに目が行く」
 「安いのを買って捨てる」
 …など、あまり服にお金をかけない人が多い。
 
 実際、34歳以下の女性だけで見ても、
 2008年と2016年とで比べると
 服にかけるお金は、月17100円から10700円、
 6400円くらいダウンしているそうです

 先生によると
 「ファッションが地位財でなくなってきた」

 「地位財」とは
 他人との比較で自分の価値を測る財のこと

 例えば3千万円の家を買う人と5千万円の家を買う人、
 絶対的に見れば5千万円の方が高い家、価値のある家だが
 3千万円の家の周りに2千万の家だらけ、
 5千万円の家の周りに6千万の家だらけだったら
 前者の方が立派に見えてしまったりする
 満足度が周りの状況に左右されてしまう財、なんだそうです
 (ということは、高級住宅街には住まない方が良さそうですね…)

 服でも、みんなより高い服だと嬉しい、
 という感覚がかつてはあったそうです

 先生
 「バブル期のころ、大学生が最も欲しかったものは何だと思いますか?」
 又吉さん「車?」
 篠原さん「ファッションだから…スーツ?」

 実際に1989年の新聞の記事に、大和銀行の意識調査がありました。
 答えは「タキシードのようなフォーマルウェア」

 当時はタキシードパーティー、というのが流行っていて
 大学生でもパーティーにフォーマルウェアで行っていたそうです
 ダブルのスーツなども着ていたのだとか
 「パーティーにスーツ?大学生が?」
 「ダブルのスーツって、50代くらいの方が着るイメージですけど、
  若い人が着ていたんですか?」
 と二人ともビックリでした。
 私もこれは知らなかったなあ。パーティーって何?合コン?

 又吉さんは
 「そういえば中学生のとき友達の家に遊びに行ったとき、
  お兄さんが紫のダブルのスーツ持ってて、これ着てくんだって言ってたけど
  めちゃめちゃダサかった…」(笑) 
 先生は
 「興味がない人でも、みんな着るから持ってないと辛かったんですね」

 しかし、今はその傾向が薄れているのだそうです。
 又吉さんは
 「たぶん、バブル期に高いのがいい、っていう人ばかりいて、
  それを斜めから見てた人たちが、
  安くてもいいものを、という価値観にしていったんじゃないですか」
 「安くてもいい」人たちがスノッブとなって、今の傾向を作っていったのでは、とのことです
  ユニクロブームとかはそんな感じなのかしら。
 
 又吉さん
 「ということは、今は服を作るのは難しいんじゃないですか?
  先生、僕に借金させようとしてませんか(笑)」
 
○レンタルもする洋服屋さん
 最近は違う戦略で売るお店も出てきたそうです。
 例えばある企業では、2年前から服のレンタルサービスも始めた

 この企業では携帯電話やスマホで簡単にレンタル予約ができ、
 月々の料金を払えば一か月借り放題、というサービスなのだそう

 レンタルだらけになったら、服を買う人はいないんじゃないの?
 しかしこの会社の澤田さんという方によると
 「調べると、レンタルと購入ではユーザーが異なることが分かりました」
 レンタルする5000人のうち、
 7割が新規のお客さんだったのだそうです。
 しかもレンタルしたものを購入したい、という人も出てきたらしい
 「多い方は、半年で19着購入された方もいます」

 篠原さん
 「今だと、服を着てSNSに投稿して満足、っていう人もあるから、
  レンタルは時代にあった便利さかもしれないですね」
 又吉さんも
 「買わなくてもいい、という便利さがありますね」
 篠原さん
 「でも私たちの業界もよくありますよ、
  スタイリストさんが用意してくれた服が良かったから後で購入したり…」
 又吉さん
 「そうそう、僕も買いました」
 
 先生はこれを「保有バイアス」という言葉で説明していました
 「保有バイアス」とは
  いったん保有したものは価値が高くなり、
  手放すときに抵抗を感じてしまうこと
 又吉さんは
 「自分の古着を売るとき、
  値段を聞いて安すぎたからもういいです、となったことがあります」
 これも保有バイアスなんですね。
 
 篠原さん
 「又吉さん、レンタルどうですか?
  お試しして愛着持ってもらう方がいいかも」
 又吉さんは
 「でもそれだけになっちゃって、貸せる服ないです、ってなりそう…」
 とあまり乗り気ではなさそう?

○お洒落は決断力を消耗する?
 次に、お洒落とは真逆の、いつも同じ服にする、という人の話。
 又吉さんは
 「仕事が忙しくなってきたら、
  とりあえずセットアップを買うことが増えてきた」
 という話をしていました。
 確かに、芥川賞受賞されたころはお忙しかったのか、
 写真を見ると甚平みたいな恰好が多い…

 又吉さんは
 「仕事に行くとき時間がなくて、セットアップにして
  でも無難にはいきたくないからちょっと勝負して、
  でも途中の移動の車の中とかでやっぱり変やな、ってなって、
  変えたくてしょうがなくなる時がある」
 篠原さんも
 「私も途中で小物を買い足すことあります」
 
 しかし又吉さんが忙しくて服を選べない、というのは
 実は理にかなったことなのだそう
 というのは
 「決断するときに消費する意思は、
  使うたびに消耗していく」
 という考え方があるそうです

 先生によると
 「たとえばスティーブ・ジョブズ(アップルの創業者)
  いつも黒いタートルネックとジーンズでしたけど、
  彼のようにほかのクリエイティビティがある人は
  エネルギーをファッションに使いたくない、となる」

 「又吉さんも、究極の1着、というのを作ったらどうですか?」
 「これが「THE MATAYOSHI」みたいなブランドになるかも」

 …そこで又吉さん、「頑張ってみます」とイラストを描いていました。
 ラストで見せてくれましたけど、できたのは「地球」というデザイン。
 でもこれ、微妙な違和感、というよりかなり違和感があるような気が…(笑)

〇感想など
・昔「色彩検定」というのを受けたことがあって、
 本を読んでいたら
 「「流行の色」は1年前に作られる」
 といきなり書いてあって困惑しました。
 流行って、みんながするようになって「自然に」できるもんじゃないの?
 流行って作られるものだったのか?と。
 勝手に決めるな、と思ってしまいました(笑)

 でもよく考えたら、
 服を買うときって、その年によって似たような色とかデザインしかなくて
 ほかのデザインを買いたいときに見つからなかったりする。
 (例えばお腹冷えるから股上高いパンツがいいのに、
  ヒップハングタイプのズボンしかないとか…)
 毎回それがモヤモヤしますね…勝手に今年のデザイン決めないでくれって。

 値段についても、決まっているようで業界の言い値、みたいなところもあるのかなと思います。
 もちろん材料費とか必要経費はあるんだろうけど
 プラスアルファを含めたトータルの値段は作り手が決めるものですし。

 だから服飾業界って、
 商品そのものも値段も作り手主導なのかな…と思っていました。
 だから、近藤さんの企業のような、買い手目線でいろいろ決める、
 というやり方はもっと出てきて欲しいな~と思います。

 最近ではデザインについて、消費者からアイデアを募集する、
 という取り組みもあるとかないとか聞いたことがあるんですが
 デザインや色についても、業界主導でなく、
 消費者が作り上げるものになってほしいなあ。
 それで流行るものが真の「流行」ではなかろうか。
 
・バブル期の話はなんとなく懐かしかったです。
 そういえば今思い出したら、当時のテレビ
 (ダウンタウンの若いころの漫才姿とか)には
 若者がぶかぶかのスーツ着てる姿とか結構映っていた気がする。

 私はこの時代、まだ子供だったので実感は薄いが
 「みんなが持っているから買う」という価値観は
 確かにこのころは強かったかもしれないですね。
 ある意味、選ばなくていいから楽だったのかも?

・レンタル服についてはどんなんがあるんかな~と思って調べたら
 今いっぱい業者が出ているんですね。
 運送業者に頼むので、全国どこでもできそう。
 男性ものも出ているのでびっくりしました。

 しかもスタイリストさんが選んでくれるサービスもあるし
 洗濯しなくてもいい、とか…
 スタイリストさんにお願いする場合は、
 こういうイメージ、とか希望を伝えると好みのものを選んでくれるんだそうです。

 店での試着だと、限られた時間だから着心地とか完全には分かりにくいけど
 本当に良かったら買える、という選択肢があるのもいいですね。
 私も独身時代にこんなのあったらよかったのになあ。

 でも実は近所に貸衣装屋さんがあって、
 子供のスーツ(卒業式と入学式にしか着ないやつ)
 は全部そこで頼んでいます。便利だなあ。

・服選びにエネルギーを使わない、というのは
 私も子供ができてからスティーブジョブズさん並みでして(笑)
 1シーズン2、3着くらい、ほぼ制服状態で着ています。。
 (ちなみにだんなも、職場に行くときは似たような感じ)
 服選び、って自己満足的なところもあるから、もういいかなと思ってしまう…

 又吉さんとか篠原さんは仕事柄人に見せるというのもあるのだろうが、
 途中で服買い足すとか、着てる服で落ち着かなくなるとかいうのは
 やっぱり服にはこだわりがあるんだなと思います。

・又吉さんは「差別化のため名前を付ける」と思い付きのように言っていたけど
 昔本で「ネイルの色の名前を変えるだけ(~の緑、みたいなイメージ的な名前)で
 売り上げがアップした、という話を読んだことがあります。
 (「選択の科学」という本だったかな)
 名前付けとかブランドなどで商品自体に対する印象が変わる、
 (「ラベリング効果」だったっけ)
 というのは心理学とか脳科学でも聞かれることみたいです。
 
 ただそれはラベルする名前が有名になってからのことなので
 最初はやはり分かりやすい名前の方が売れるのかな…

又吉さんのファッションも篠原さんのファッションも
個性的でなんとなく好きなので
これからもウォッチしていこうかな~と思います。

というわけで今回はこの辺で。
posted by Amago at 13:42| Comment(0) | テレビ(オイコノミア) | 更新情報をチェックする

2017年10月18日

ローソン「かぼちゃとクリームチーズのコロッケ」「パンプキンサラダサンド」「石川県産味平かぼちゃの濃厚プリン」

ローソン「かぼちゃとクリームチーズのコロッケ」「パンプキンサラダサンド」「石川県産味平かぼちゃの濃厚プリン」

久しぶりにコンビニでごはん買いました。
かぼちゃで攻めてみた。

「かぼちゃとクリームチーズのコロッケ」
かぼちゃコロッケ、てよく惣菜コーナーで見るけど、最近はそう言えば買わないですね…
コンビニでは珍しいかな?と思い買ってみました。

開けてみると割と大きい。
楕円形の平たいコロッケです。
さていただきます。

衣はやや厚くてサクサク。
げんこつコロッケとかと同じく、これは定番の美味しさです。

お、かぼちゃは甘い。
食感はねっとりなんですが、
かぼちゃが濃いめで密度があります。

チーズは、見えるけど味はよくわからない。
ピザまんの中のみたいに伸びるわけでもなく、あんまり主張はないかな…

でもこのコロッケ、なんか普通の惣菜のかぼちゃコロッケとなにか風味が違う。
なんだろうな、イメージでいうと、
普通の惣菜のかぼちゃコロッケは和風だけど、これは洋風な感じです。
普通のはもう少し甘辛いけど、
こちらはもっと複雑というか、
甘さの中にもかすかな苦み?酸味?がある…
なんかオリーブオイルで炒めたかぼちゃに似ている。
でもそれがかぼちゃの甘みをよく引き立てているような。
そして生クリーム的なこくがあとからずーんと来ます。
…っていうのは多分チーズの風味なんだろう。
チーズの味はよくわからない、と書いたけど
陰の存在感がある。

具は多分かぼちゃとチーズだけ?
かぼちゃは皮ごとなのか、緑色のものが見えます。
なのでかぼちゃ好きな人はかぼちゃを堪能できると思います。

よーく味わうとちょっと不思議な味にも思えますが
あんまり考えずに食べたら、やっぱり甘めのかぼちゃコロッケかな(笑)
衣がサクサクで食べやすいですが、
カロリーは200キロカロリーくらい、おやつにするには高いかな…

さて次。
「パンプキンサラダサンド ?」
かぼちゃのサンドイッチ、
毎年ハロウィンの時期に出るんですがなかなか買えません。
が、今回は大量に置いてありました。

かぼちゃのサンドイッチも珍しいですね。
さていただきます。

よくみると二種類違うものです。

1つは具がリーフレタス、レタス、ベーコン、カボチャサラダ。
カボチャサラダ、てのは
みじん切り玉ねぎとかぼちゃのペースト、かぼちゃの潰れそこなったのが入っるもの。
マヨネーズベースなのかな?

こちらはかぼちゃも甘いけど、玉ねぎのシャキシャキ感と甘みが印象的でした。
ベーコンは適度に塩辛い。
玉ねぎ、かぼちゃの甘さとベーコンの塩味がバランスよくて、
かぼちゃを使っているけど惣菜的なパンに仕上がっていると思います。
ナッツも入っていたかもしれないがよくわかりませんでした

もう1つは、
スライスしたかぼちゃを焼いたもの、チーズっぽいかぼちゃソース?、リーフレタス、ナッツ?

一口目からかぼちゃの甘さがビックリです。
スライスかぼちゃ、そのままでも素材の甘みがあって、ホクホクして美味しい。
これにチーズベース?のソースみたいなのと、
ナッツのコリコリ感と香ばしさがナイスな取り合わせ。

どっちのサンドもおいしいけど、個人的にはスライスかぼちゃの方が好きです。
こっちは甘めなので好みは別れるかもです。

昔どっかで食べたかぼちゃサンドイッチ(ファミマのだったっけ?)ってレーズン入ってた気がするけど
これは入ってないからいいなと思います。
かぼちゃはナッツだけの方が合う気がする。

さて次。
「石川県産味平かぼちゃの濃厚プリン」
思ったより小さめサイズのプリンでした。
開けてみるとココアパウダーでハロウィンのおばけかぼちゃの顔が描かれていて、かわいいですね(笑)

さていただきます。
家で蒸したプリン、みたいな感じです。
固めで卵の風味がけっこう強いです。

しかしスプーンですくっていくと、
内部はかぼちゃのザラザラ感がして、ねっとりまったり濃いです。
かぼちゃって万次郎かぼちゃみたいに水っぽいのと、
栗かぼちゃみたいにホクホクなのとかありますが、
これは多分ホクホクタイプかなと思われる。

プリンなのでもちろん甘いのですが
プリンにしては甘さ控えめ、
素材のかぼちゃの甘みがうまく出てるのかな、という味でした。

底にはカラメルがあって、
ほろ苦い香ばしさが甘みによくあいます。

こぶりかなと思ったけど
かぼちゃが思ったよりあって、食べたらちょうどいいくらいのサイズだなと思いました。

しかしながら個人的には、卵風味もう少しおさえ目のプリンの方が好きなんですが…
(昔セブンとかモンテールから出てた、ほぼかぼちゃペースト?みたいなねっとりしたかぼちゃプリンの方が好き)
まぁこれは好みです。

ちなみにこれは石川県産の味平かぼちゃを使っているそうですが
味平かぼちゃ、てのは耳慣れない名前でした。
北海道とかでも作られているみたいで、

色んなかぼちゃの品種を比較してくださっているサイト
http://hokkaido-yasai.jp/wp/faq/veget/pumpkin/1269/
によると
「味平かぼちゃは栗や男爵芋に似た ホクホクした食感が特徴」
「高糖度で風味の良い品種として人気」
だそうです。
いいねー、美味しそう~。
ホクホク系のかぼちゃ好きなので、
買えるならそのまま蒸して食べたいくらいです(笑)

ちなみにうちは義母さんとだんなは、
ホクホクかぼちゃは
「喉に詰まるから嫌い」
「甘いから嫌」
なんだそうな。
(義父さんは血糖値が気になるので食べない)
上の子くらいしか食べてくれない…

ハロウィンのせいでかぼちゃは秋のものとされるが
本当は夏の物なんですよね…
でもまぁこの季節、色んなかぼちゃ料理やスイーツが楽しめるので嬉しいです。

今日もごちそうさまでした、ありがとう~
posted by Amago at 19:41| Comment(0) | 食(コンビニ) | 更新情報をチェックする